MRの出世、キャリアプラン

外資系製薬会社は実力主義というけど実はそうでもないという話

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

外資系企業は実力主義というイメージを持っている人もけっこう多いのではないかと思います。

いろんなとこにそう書いてありますしね。

ですが4社の外資系企業に勤めてきた私に言わせると、実はまったくそうでもないんじゃないかと思うわけです。

内資系の製薬会社に勤めたことがないので実体験を比べることができないんですが、外資系製薬企業に限っていうと4社とも違いました。

私が経験した4社がたまたま全て実力主義というわけではない会社で他の外資系は本当に実力主義の会社が多いのかもしれませんが、たぶん外資系はどこも大差ないと思います。

今回は私が経験した4社の外資系製薬会社が実力主義とは言えないエピソードについて共有したいと思います。

外資系製薬会社でも結局はゴマすり主義!?

私が勤めてきた外資系製薬会社4社では、基本どこもゴマすり主義でした。

程度の差はありますが、販売目標の達成よりも上司にどれだけ上手くゴマすりができるかで昇進やボーナスが決まってしまいます。

特にゴマすり文化がひどい会社では、多くのMRがあからさまで見ていられないくらいでした(どこの会社かピンとくるMRの方もいるかもしれませんね。ご想像にお任せします)。

そんなエピソードのほんの数例をご紹介してみたいと思います。

その1.所長の飲み友達になって昇進

私がまだ20代前半の若い頃、最初の外資系製薬メーカーでプライマリー製品を担当していたときの話ですが、当時私は若手らしくガンガン外勤して運よく販売実績も伸びていました。

営業所にはマジメで仕事はそこまでガツガツやらないベテランの先輩MRがいて、そつなくこなすタイプでしたが販売実績はぜんぜん伸びていませんでした。

営業成績で比較するとだれの目から見ても明らかで勝負にもなっていなかったのですが、その先輩は当時の所長としょっちゅう飲みに行っていて完全に「飲み友達」という感じでした。

私は出来るだけ早く病院でスペシャリティ製品を扱いたくて人事シートに毎回そのことを書いていたのですが、大学病院の担当に異動したのはその先輩でした。

サラリーマンって結果出すだけじゃダメなんだと思い知らされたエピソードでした。

その2.支店長の金魚の糞になって32歳で所長昇進

その1とは別の会社ですがこの会社は私が所属した4社で最もゴマすり分化が強烈な会社でした。

平均年齢が20代で若いMRが多い会社だったこともあって若い所長もけっこういたのですが、私と同年代だったそのMRも32歳で所長に昇進しました。

32歳というのは若い所長がいたその会社の中でも非常に若い部類だったので少し衝撃だったのですが、そのMRは自分の所長プラス配属していた支店の支店長と3人でこれまたしょっちゅう飲みに出ていたのを直接目にしていました。

その中での昇進人事だったため、「ああ、そういうことか」という感じでしたね。

権力者に一般人が群がるのはいつの時代でもどこの国でも同じですが、ちょっとわかりやすすぎるのもどうかと思います。

その3.営業所No.1評価のMRの担当先医師から怒りの電話

これもその2のエピソードと同じ会社での話です。

この会社は全ての階層で上に媚びる分化が浸透していて私にとってほんとうに息苦しい会社でした。

その会社で配属された営業所において所長に一番評価されていて出世候補No.1と呼ばれるMR(以下A)がいました。

所長補佐のような感じで会議などで補足を任されたり、1つのセッションのファシリテ—ターを任されたりしていました。

けっこう他のMRに指示をしたりして所長のような振舞いだったため、「こういう人が偉くなっていくんだろうな~」と思ってみていました。

しかしある日、その出世候補No.1MRと同じ病院を担当している別ユニットのMRから、「〇〇先生(こちらのターゲットDr)がAがぜんぜん来ないって怒っている」と言う話を聞きました。

なんでも、本人に言っても行かないので私に教えてくれたのだそうです。

きっと、外勤する間を惜しんで上司が喜ぶ資料作ったりして内勤してたんでしょうね。

ゴマすり文化が強い会社で本気で出世を目指そうと思うならここまで徹底しないとダメなんだとかえって感心しました。

その4.部長のお口を拭いて所長昇進

これもその2、その3と同じ会社です。ゴマすりのデパートみたいな会社でした。

このMRは同じ営業所のメンバーからすこぶる評判が悪かったのですが、もっと評判の悪い部長に取り入るのがすごく上手でした。

飲み会では毎回その部長の隣の席を確保して、飲み物の注文や食べ物の用意をみごとなタイミングでやっていました。

挙句の果てにはお手拭きで部長の口元を拭いてあげていました。

私は飲み会の場で直接それをみていたんですが、拭かせる部長も部長だがそこまでやるMRもMRだと思って呆れました。

しかし、その半年後に部長のお口を拭いてあげたMRは所長に昇進していてさらに呆れました。

みなさんは給料をあげるためや出世のためだとしてもここまでできますか?

私にはムリです。

まとめ

私は4つ会社にわたって上記のような過度なアピールやゴマすりを目の当たりにしているにもかかわらず、同じようなことをマネすることが生理的にできません。

「それくらいのことで給料が上がるのならいくらでもやるよ」という考え方も理解できますし、それを非難するつもりもありません。

人それぞれの価値観がありますしそれが上手な人は良いと思うのですが、むしろ私のようなタイプの人間がサラリーマンでは損する世の中なのが残念です。

実直な仕事ぶりを評価してくれる管理職が増えて、過度なアピールやゴマすりをしない人が報われる世の中になると良いなと思います。

でもある意味これがサラリーマンの本質ですから変化していくことはないでしょうね。

今後、医療費削減の波が多くの製薬会社の業績を低迷させていくでしょうから、むしろこういう傾向が色んな会社で強くなってくるんじゃないかと思っています。

私のようにサラリーマンに向いていない性格の人間が今後どうするか、真剣に考えるべき時代が来ていると感じています。

私がどうするかはこちらの記事にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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