MRの出世

外資系製薬会社のMRは出世しない方が良いという話

MRの出世

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

みなさんは、会社の中で出世して管理職になりたいですか?

あるいは、すでに管理職で仕事に満足していますか?

私は30代後半にもなって、いまだにぺーぺーのMRですけど、管理職に出世したいと思ったことはただの1度たりともありません。

「でもそれはヤセがまんで、なってくださいと言われたら喜んでなるでしょ?」

と思われるかも知れませんが、本っ当に心の底からコスパの悪い職種だと思っています。

サラリーマンの出世に関する私の価値観はこちらの記事にも書いています。

内資系だと、会社によっては楽しく働いている管理職の方もおられますが、外資系で楽しそうにしている人をほとんど見たことがありません。

私は4社の外資系製薬会社を経験して、社内からも多くの管理職の方を見てきて余計にそう思います。

今回は、特に外資系製薬会社の管理職で自分に満足している人はごく少数という話をしたいと思います。

営業職をやっているとなぜか管理職を目指したくなる

私はサラリーマンとしては営業職しかやったことがありませんので、他の職種の心理はよくわかりません。

しかし、営業職は仕事の目標の大部分が数字ですので、結果の優劣がはっきりとでてしまいます。

だから社内のMR同士で競争意識が高くなって出世を目指す人が増えるのかどうかはよくわかりませんが、数字の結果が良ければ上に上がりたい、出世したいという意欲が強くなってしまうのかも知れません。

オペレーション関係の仕事だと結果が数字で反映されないので、たとえばAさんとBさんの仕事内容にはっきりとした優劣はつけにくいですしね。

数字が良ければ上に上がることができる、良くなければ上に上がれなくても仕方ないという共通意識を持ちやすいので、営業職の第一目標である数字を達成させいたいイコール出世を目指したいという心理状況になりがちなんだと思います。

あとは、体育会系にありがちな、やるからには上を目指す!という安直な思考回路から来ることも多いんではないでしょうか。

私も体育会出身なので、その気持ちはよくわかります。

スポーツなどで何年も上だけを目指してやってきた人なら、仕事でもという考え方になるのは自然です。

でも、自分の会社の管理職の人をよく見て、自分が同じようになりたいかどうかもう一度よく考えてみた方が良いと思いますよ。

それって、人生を賭けるのに値する仕事なのかどうか。

特にひと昔前よりも選択肢も増えてきていますから、あまたある人生の選択肢の中からあえて管理職目指すのが、自分が一番やりたいことなのかどうかを考えずに、ただなんとなく管理職目指している人が多いんじゃないかなって思います。

所長になるために家庭を捨てろ

会社員になった頃から私にはまったく出世願望がありませんでしたが、会社の出世競争というものを忌み嫌うようになったきっかけがあります。

6年くらい前に、当時の会社の営業所長にかなり気に入ってもらっていました。

それで、しょっちゅう言われた話なんですけど

「キミを所長に引き上げてあげるから、奥さんの手伝いとか、子供の世話とかという家庭のことをする時間を一切なくしなさい。全て仕事する時間に充てて家庭を顧みなければ3年以内に所長にしてあげるよ。」

ということを言われました。

当時は子供が生まれて間もない頃で、私もできるだけ育児に参加していたんですが、もちろんそれを理由に会社を早退したり休んだりしたことは一度もありません。

それでも、もっと朝から晩まで仕事している姿勢を見せろということだったんだと思うんですけど、この時代にめちゃくちゃ昭和の価値観を押し付けられて辟易とした記憶があります。

その所長自身も、

「家事や育児は嫁に丸投げして自分は一切やっていない。その代わり年収1000万円以上稼いできているから文句言うなという姿勢を自分の嫁には貫いている。」

と豪語していました。

仕事で結果を追求しろということよりも、自分と同じ価値観を部下にも強要することで満足したかっただけだったんだと思います。

この所長は私を管理職にしてあげたい気持ちがあって良かれと思って言っていたので、その気持ちは感じ取りながら上手く聞き流していました。

でも、管理職の本音は多かれ少なかれ大した違いはないんじゃないでしょうか。

結局、自分のいうことを何でも聞いてくれて、朝から晩まで働く仕事人間が部下の理想なのはどこの管理職も同じです。

自分がどれだけ朝から晩まで必死こいて働いても、部下が必死に働いてくれないと自分の成果が上げられないですから。

ということは、自分が管理職になって成果を出そうと思ったら今度は自分があの時の上司のような事を部下に求めなければならないということなんですよね。

10人中10人の部下が仕事人間なんてあり得ませんし、上司は部下を選べませんから。

10人くらいの部下がいる所長クラスでもそうなんだから、部長や支店長だともっと強要する必要が出るんでしょうね。

それがハッキリとわかって、自分にそんなことはできないしやりたくもないと確信したのが、出世することが自分にとって無意味なことなんだとわかった瞬間でした。

所長は8~10人に1人、支店長は50人~100人に1人

そもそも、最近のMRの転職では、より専門的な経験が求められており、領域経験者や大学病院担当者は転職市場での価値が高まっています。

オファーで提示される年収も高い案件が増えており、バイオベンチャーだと普通のMRでも1500万円ということがふつうにあり得ます。

それに比べて、転職せずに10年も15年も同じ会社で出世を目指し続けても、所長に慣れるのは自社のMRのうちの8~10人に1人、支店長や部長になると50人~100人に1人だけというのが現状です。

それなのに、年収は10倍や100倍にならず微増なんて割に合わないと思うのは私だけでしょうか。

責任はきっちり10倍~100倍になっています。

1社で必死に出世競争に参加するより、専門領域の経験を活かして転職した方がよっぽど自分の価値を高められるし、年収も高くなりますよ。

何が何でも出世というのは視野が狭過ぎる気がするんですけど、どうでしょうかね。

自分でもなぜ出世を目指しているのかよくわからず消耗している方がいたら、もう一度よく考えてみましょう。

管理職として企業で活躍することに人生を賭ける価値があると感じられる方は良いと思います。

感じられない方は、副業や転職を追求した方が幸せになれますよ

まとめ

出世することが是、出世を目指さないならリストラ対象という時代も少し前の外資系製薬会社の多くにありました。

ただ、グローバルな企業ではダイバーシティが浸透しており、日本でもいろんなバックグラウンドや価値観がある中で社員が集まっているという考え方が少しずつ浸透し始めています。

「出世には興味ないけど、与えられた業務は一生懸命こなします」という価値観があっても企業にとってデメリットはないと思います。

人にはそれぞれの価値観があり、他人の価値観に惑わされる必要はありません。

このブログは私の価値観を発信しているので、

「そういう価値観もあるのか」

と思ってもらえるだけで価値があると思っています。

また、もしも私と近い価値観を持っていて共感してくれる方がいて、自分らしい人生を送りながら働くことと出世競争のプレッシャーの狭間で苦しんでいるのなら、私のようなMRの発信する記事を読んで少しでも違う方向性が見えたら嬉しく思います。

最後に念を押しますが、私は決して出世を目指している人を批判しているつもりはまったくございません。

出世のチャンスが来る人はごく少数であり、製薬業界でも約8割の方は最後まで平社員のままです。

チャンスがあってマネジメント職をやることに意義を感じることはとてもポジティブだとも思います。

あくまで一つの考え方、一つの価値観として参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました