1990年代くらいまでは、MRも含めて国内で営業職として働く女性は今ほどいませんでした。
2000年代に入ると女性の活躍が目立つようになり、MRでも女性を積極採用する会社が増えました。
2012年頃に医療関係者への接待が禁止になると、MRは真面目で繊細な仕事ができる女性向きの仕事へと変貌していきました。
また、製薬会社を含むヘルスケア企業は一般的に女性が長く働くための制度や福利厚生が非常に充実していますので、結婚後や出産後でも仕事を続けることができ女性が活躍できる代表的な職業の一つになってきています。
現在、他の業界でも多くの女性が営業職として活躍されています。
しかし、会社によっては働くキャリアウーマンのための制度が用意されていても実際には非常に利用しづらいということもあるのではないでしょうか。
産休や育休などを取得したくても、職場の空気が許してくれないみたいな・・・。
製薬業界でも少し前まではそのような空気がありましたが、今ではほとんどありません。
キャリアアップを目指す女性にはMRへの転職はメリットが多いですが、その4つの理由について紹介していきたいと思います。
目次
年収の大幅なアップが望める
人と接するのが好きということもあるかと思いますが、もともと営業職に就いている女性はキャリアアップしていきたいとか、高い報酬を望んでいることが動機になっている人も多いと思います。
他業種からMRへの転職は「年収をアップさせる」という目的だとかなり高い確率で達成することができるでしょう。
下記のランキングをご覧ください。
こちらは、28歳時点の女性営業職の業種別年収ランキングです。
28歳時点の女性営業職の業種別年収ランキング
順位 | 業種 | 年収(万円) |
1 | コンサルティング | 485 |
2 | 医薬品 | 423 |
3 | 化学・素材 | 418 |
4 | 医療・福祉 | 400 |
5 | IT・通信 | 394 |
6 | 官公庁 | 392 |
7 | 住宅・不動産 | 382 |
8 | 電機・機械 | 379 |
9 | 総合商社 | 377 |
10 | 金融 | 377 |
11 | 消費財 | 364 |
12 | 人材サービス | 361 |
13 | 印刷・出版 | 361 |
14 | 美容・化粧品 | 359 |
15 | 教育 | 344 |
女性は30歳前後で結婚や出産などのイベントがあり得るため、28歳時点での平均年収をランキングにしましたが、MRの業種である「医薬品」はなんと2位!
平均年収だと、ほとんどの業界からMRに転職して年収をアップさせることができると思います。
ただ、最近では同じ業種によっても年収の格差が開いてきているため、必ずしもそうならないことが一部ですがあります。
例えば、今所属している会社でトップセールスの人だったりすると、未経験からの転職ということで一時的に年収が横ばいということもあるかも知れません。
しかしそのような人は転職後も良い成績を残すことが可能ですので、特に外資系製薬会社に転職すれば入社後すぐに年収やキャリアをアップさせることができるでしょう。
製薬業界は女性MRの需要が高い
どの業種でも同様の傾向はあるかと思いますが、製薬業界でも女性社員の需要は非常に高いものがあります。
女性MRが転職すべき理由とは!?でもお伝えしておりますが、内閣府では2020年までに女性管理職を30%以上にするという目標を掲げています。
製薬業界の営業現場では最近、外資系企業でちらほら女性管理職の方を見かけますが、内資系企業では見たことがありません。
これは、なかなか管理職になる年齢までMRとして働き続ける女性が少ないためですが、外資系だと30歳前後でジョブグレードを飛び級させて管理職に昇進させる企業も実際にあります。
それでもうまく進んでいないところを見ると、キャリアアップを望む女性はそもそも多くないか、そのような人を上手く管理職に拾うのが難しいのではないかと思います。
ですから、強いキャリアアップ志望を持って転職してくる女性は大きなチャンスがあると言えるでしょう。
特に外資系製薬会社なら、数年で管理職になることも夢ではないと思いますよ。
産休・育休などの制度が充実している
製薬会社はどこも産休や育休の制度が非常に手厚くなっています。
他の業界では基本、健康保険や雇用保険からの「出産手当金」や「育児休業給付金」などで産休・育休中に月給の50~60%が支給されることがあると思います。
しかし製薬業界では会社によっては90%や100%近い給料を支給されながら産休・育休を1年以上取得することができる制度があります。
また、ベビーシッターの補助制度や子供がケガや病気になったときも傷病休暇が取得できるなど、育児をしながら仕事ができる制度も充実しています。
また、制度はあっても実際は職場の雰囲気で取得しづらい・・・という業種や会社もあると思いますが、製薬業界ではどこの会社でも女性は堂々と制度を利用されています。
将来は出産したいし、仕事も続けたいと考えている営業ウーマンにとってMRはまさにうってつけの職業だと思います。
男性が多い職場で出会いもあるかも
MRが仕事で営業するのは基本、医師や薬剤師です。また同業他社のMRと話をすることや製品を卸している卸業者の担当者と打ち合わせすることもあります。
その多くが男性ですので出会いは結構あると思います。
最近は仕事外でMRが医師や薬剤師と接する機会は減りましたが、実際にMR通しで結婚する人や卸業者の営業マンと結婚する人は今でも結構います。
また、医師や薬剤師と結婚する人もいます。
特に病院では若い男性の医師や薬剤師に接することも多いですので、独身の女性MRは病院担当になりたい人も多いです(笑)。
会社にも年の離れたオジサンばかり、営業先でもオジサンばかりの業界で働いている営業ウーマンはMRに転職すると良い出会いがあるかも知れません(笑)。
まとめ
異業種の営業でバリバリ活躍されている女性はMRに転職することで年収アップや管理職への昇進などのキャリアアップが実現できる可能性が広がります。
中には、「MRは転勤があるから転職をあきらめた」という人もいるかと思いますが、女性MRをあまり遠くに転勤させる会社は少ない印象です。
女性は貴重なため、望まないほど遠くの転勤をさせることはほとんどないためあまり気にする必要なはないと思います。
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