こんにちは。
現役MRのリョウタです。
MRってサラリーマンの中では給料が良いし福利厚生がしっかりしているし、特に内資系だと退職金とか企業年金とか共済会とか永年勤続表彰とか余暇施設とか医療費補助とか、長く務めると報われる制度がたくさんあります。
だから少々上司が嫌だったり評価制度に不満があったとしても、転職しようかなというふうにはならないんですよね。
私は中途入社で最初に入った製薬会社が外資系でそこから現在は4社目ですが全て外資系です。
なのでわりと転職を決断しやすかったというのはあると思います。
内資系の製薬会社は未経験ですので感覚が少し違うかもしれませんが、私が「転職しよかな?」と思ったきっかけやタイミングについて共有したいと思います。
その1 合併で転職を決断
私は最初に異業種から中途入社でMRになったんですが、ご存知のとおり異業種の営業から外資系製薬会社に転職すると年収は超絶上がります。
たしか1.5倍近くになったと思うんですが、その当時には「こんな素晴らしい世界があったのか!今まで何やってたんだろう?」と思ったものです。
そして「こんな素晴らしい給料をくれる会社にずっとお世話になろう」と思ってそれ以降転職しないことを決意していたのですが、5年くらい在籍していたところで会社が他社と合併することになったんです。
会社が合併すると職場の人間関係がギクシャクしたり、派閥ができて消耗することが多いという話を聞いたことがありましたし、合併後しばらくは波風立てないようにしていても数年後には大きなリストラで人員削減をすることが多いということもあって、かなりの期間悩みましたが転職することにしました。
MRからMRへの転職としては1回目でしたが、全体としては2回目の転職でしたので転職することへの不安感とかはほとんどありませんでした。
ただ、1社目の製薬会社は手当や福利厚生などが外資系にしては当時手厚くありましたので、いざ転職するとあれもない、これもないという不満みたいなものが出てきました。
転職をする際にはできることなら細かな制度や福利厚生の違いを比べたいですが、現実的にはなかなか難しいです。
だから転職先の制度や福利厚生の方が良くなくてそのへんの実入りが減ったとしても満足できる転職ができるよう、納得して転職を決めるのが良いです。
自分が所属している会社が合併するということはそんなにしょっちゅう経験することではないかもしれませんが、これからも確実に業界再編は起こってくると思いますので合併や買収が起こったときは転職を検討するタイミングかもしれません。
その2 年収が大幅UPで決断
正直、1度目の転職ってものすごく慎重になりますし、決断力がある人でもなかなかだと思います。
私は異業種の営業が給料低すぎたので転職しましたが、それでもはじめての転職はかなり迷って結局1年半くらいかかりました。
ただ、2回目以降って1回目に比べると自分でも驚くほど迅速に決断できるようになります。
そのくらい、転職は1回目の敷居が高く2回目以降は劇的に低くなります。
MRとして2回目の転職を決断した理由は銭ゲバな話ですが「年収が大幅にUPするから」でした。
1社目の外資系製薬メーカーではジェネラルな担当だったんですが希少疾病の薬剤も取り扱っていたので、その関連製品の製薬メーカーからお誘いを受けました。
MRとして1度転職をしたことで、その後は転職するとしたら年収をアップさせることを重視しようと決めていました。
なので自分が納得できる年収アップの提示を受けた時にすぐ転職を決断することができました。
異業種からの転職を合わせると3回目でしたが、3回目ともなると完全に転職に対するメンタルブロックはなくなります。
その3 RSUのある会社で決断
MRとして3度目、全体として4度目は同業他社でバイオベンチャーへの転職でした。
この転職を決断した理由は「RSU」でした。
RSUというのは簡単に言うと「自社株でもらう賞与」という感じで、メリットとしては自社株式の価格が上がれば予想以上に年収が高くなるということで、デメリットとしては逆に価格が下がれば予想以上に年収が下がることや現金化するのに少し時間がかかるということがあります。
RSUについてはもう少し詳しく書いていますのでこちらもどうぞ。
しかしバイオベンチャーで自社製品の売上が立っているいる会社の株価はみな大きく上がっていましたし、日本に参入しているということはかなりグローバルに事業展開している会社がほとんどでしたので実は株価にもそこそこ安定感があるのではないかと思ってRSUがある会社への転職を狙っていました。
なので募集が出てきたときには飛び乗ることができたのです。
3回目のMR転職はRSUという明確な目的があったので転職に迷うことは全くありませんでした。
転職をするときに大切なこと
転職というと一般的には上司とウマが合わないとか、頑張ったのに評価が不公平で我慢できないとかっていう理由が多いと思います。
しかしそういう理由で転職しても、次の会社でまた同じ目にあう可能性があります。
下手すればもっとひどい上司とか、もっと不公平な評価を受けたとか、あるいはその両方の目にあうということも考えられます。
目の前のひどい状況から脱出したいという気持ちが敷居の高い転職を後押しするというのはとても気持ちがよくわかるのですが、できればそれ以外の目的を持って転職した方が良いです。
今の会社に長く在籍しているほど、転職を1度もしたことがない人ほど、転職したらいろんなことを転職前の会社と比べてしまいがちです。
「前の会社にはこんな制度があった」とか、「前の会社だとこんな仕事はこの部署がやってくれた」というようなことを逐一口に出す人を見かけるのですが、転職した会社は全く別の会社ですので比べて良いことは全くないです。
「年収アップのため」とか「管理職になるため」など明確な目的があっての転職であれば、それが達成できるのなら小さな違いなどは気になりませんし、多少の不満は目的を得られた満足で打ち消されます。
私は1回目の転職については「合併で社内の人間関係が悪くなる」という若干後ろ向き気味な理由で転職することを決めたのですが、それ以降は「年収をアップさせる」ということのみが転職の理由だったので、転職先の会社ではその都度細かな不満はありましたが、目的が果たせていたため満足することができています。
漠然と「転職してみたいな」と思っているMRの方、あるいは「今の会社が嫌で仕方ないから転職したい」という方がいたら、転職することで得られたら嬉しい何かの目的を持って転職活動を始めれば良いと思いますよ。
転職の動機は後ろ向きでも、最終的にポジティブな目的を持てば同じことですから。
ただやっぱり衝動的な転職は良い結果になりにくいため、目的を決めて達成できそうな会社が募集をするまである程度時間をかけて転職活動に臨んだ方がいいと思います。
そのためにはまず転職エージェントに登録しておくことが必要になります。
特定のエージェントしか持っていない募集案件もありますので、できれば複数登録しておく方が選択肢が増えます。
転職を検討しているMRの皆様が後悔しない転職ができるといいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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