有望な会社

新型コロナのワクチン開発は今どこまで進んでいるのか

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

2020年7月15日現在、新型コロナの世界での感染者数は1340万人を超えていますし、1日あたり20万人前後で増え続けています。

死者数も58万人を超えました。

国内でも感染者数が再び増加傾向になってきて、なかなか落ち着く気配がないですね。

この感染症に対する恐怖が収まるには、効果の高い治療薬とワクチンが必要だと言われています。

治療薬はギリアド社のレムデシビルが取りあえず緊急承認されています。

では、ワクチンはどうなっているのでしょうか。

今回は、ワクチンの開発状況について共有したいと思います。

世界のワクチン開発状況

WHOのHPによると、2020年7月16日現在では、前臨床段階のワクチン候補は140種類、臨床試験を開始しているワクチンは23種類あります。

この中から何種類のワクチンが開発に成功し、承認されるかは今のところわかりません。

ワクチンの臨床試験で主要評価項目を達成するのは、医薬品と同様に非常に難しいのが現状です。

特に今回は、国や地域によって症例数が異なっていることが開発をさらに難しくしています。

第3相臨床試験までいくと症例数をそれなりに多く集めなければいけませんが、日本や中国、韓国などは症例数が少ないですから、ワクチンなどの治験を行うには適していない環境です。

そうなると、症例数を集めやすいのは今症例数が多いアメリカやブラジル、インド、ロシアといった国になりますが、国や製薬企業が治験を行えるだけの力やお金を持っているのはアメリカしかありませんので、できる限り早期のワクチン開発に望みをかけるとなると必然的にアメリカで行っている製品ということになります。

アメリカのワクチンへの取り組み

アメリカでは今年大統領選挙ということもあって、再選を目指すトランプ大統領が新型コロナワクチン開発を加速させる計画について非常に力を入れています。

代表的なのが、「オペレーション・ワープ・スピード(OWS)」です。

これは、アメリカ政府が選定するワクチン候補について数十億ドルの予算を投入し、開発を加速させる計画のことです。

有望なワクチンを開発している会社の中にはまだ売上がないベンチャー企業もあり、大規模な臨床試験を迅速に行うだけの企業体力がない会社もあります。

そういった会社に対しても、米国立衛生研究所(NIH)主導で臨床試験を行い、さらに製造を請負う企業に6億ドルもの資金を提供して速やかに製造できる大勢を整えています。

トランプ政権に採用された6つのワクチンは以下になります。

オペレーション・ワープ・スピードに採用されたワクチン候補

1.m-RNA-1273 LNPencapsulated mRNA モデルナ/NIH

mRNAワクチン。7月に第三相臨床試験を開始。

2.ChAdOx1-S アストラゼネカ/オックスフォード大学

アデノウイルスベクターワクチン。8月に第三相臨床試験を開始。

3.Ad26 ジョンソン・エンド・ジョンソン/エマージェント・バイオソリューションズ

アデノウイルスベクターワクチン。8月か9月に第三相臨床試験を開始予定。

4.BNT162 3 LNP-mRNAs ファイザー/バイオンテック

mRNAワクチン。7月に第3相臨床試験開始。

5.Replicationcompetent VSV chimeric virus technology (VSVΔG) delivering the SARSCoV-2 Spike (S) glycoprotein. メルク/IAVI

遺伝子組み換え水疱性口内炎ベクターワクチン。年内に第一相臨床試験を開始予定。

6.Oral Vaccine platform ヴァックスアート

粘膜アジュバント(VAAST™)ワクチン。経口投与型ワクチン。

これらのワクチンを開発している企業にはそれぞれ数億ドルの補助金が支給され、臨床開発やサプライチェーンに関する援助を受けることができます。

さらに、ワープ・スピード計画というだけあって、最終的に臨床試験が成功してFDAに承認を得られる前の段階で、政府によって薬剤の発注が開始されるという話も上がっています。

つまり政府による前倒し買いですね。

もしも政府が買い上げた後で臨床試験が失敗してしまった場合でも、在庫は政府のものになりますので、製薬企業にとってはリスクが非常に抑えられます。

このワープ・スピード計画に採用された企業は非常に有利な環境でワクチンを開発することができるのです。

ウイルス変異によって効きにくくなったりする可能性があることを考えるとワクチンはいくつあっても良いですから、ぜひ頑張ってワクチンの開発を成功させてほしいですね。

まとめ

新型コロナワクチンはアメリカのワープ・スピード計画に採用された上記の企業の他にも、サノフィやグラクソスミスクラインなど大手がこぞって臨床試験を開始させています。

こちらはWHOのホームページで、現在開発中のワクチンがすべて掲載されています。

Draft landscape of COVID-19 candidate vaccines
Publicaciones de la Organización Mundial de la Salud

日本でも、田辺三菱製薬や塩野義製薬、アンジェスと大阪大学などがワクチンの開発を進めていますね。

世界が通常の生活を送れるようになるためには、治療薬も大事ですがやはりワクチンが重要になるのではないでしょうか。

ワクチンを少なくとも40%くらいの人に投与して、集団免疫を獲得することができれば感染が蔓延することが難しくなり、ウイルスの流行はひとまず抑えることができるといわれています。

ワクチンの開発が待ち遠しいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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