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MRの営業車に装着されているテレマティクスとは?

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MRは登録必須の転職サービス3選!

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

近年、MRの営業車に向けたサービスとして少しずつ普及している「テレマティクスサービス」についてみなさんはご存知でしょうか。

通常、新しく営業車に装着する時には会社か保険会社が説明してくれると思いますので、ご自身の会社の営業車に付いていることを知っているMRの方もいるのではないかと思います。

しかし中には社員にまったく知らせずに装着しているタチの悪い会社もあるみたいなので、これがどんなサービスなのかざっくりと知っておいた方が良いと思います。

こちらの記事を読み終わったら、是非一度会社の営業車に装着されていないか確認してみてください。

もしもついているなら、毎日の走行距離、走行経路、停車時間、スピードオーバーの回数などがすべて会社に筒抜けになっているかもしれません。

IT技術の進歩によって、もう外勤に出たらどこで何をしているかわからないという時代は終わってしまうでしょうね。

テレマティクスとは

テレマティクス(Telematics)はテレコミュニケーション(Telecommunication/電気通信)とインフォマティクス(Informatics/情報処理)をあわせた造語で、主に自動車などに通信機器を搭載して情報を管理したり送受信したりすることができるサービスのことです。

発祥はアメリカの保険会社で、速度超過や急発進・急ブレーキ、急ハンドル、走行距離などのデータを分析して車両の交通事故率から保険料を算出するというものです。

これは「テレマティクス保険」と呼ばれ、欧米では既にかなり普及しています。

日本でも各保険会社が導入しており、個人向けにも大手が導入し普及が始まっているところです。

今後は世界的にこのテレマティクス保険が主流になっていくと予想されています。

出典:国土交通省自動車局安全政策課「テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等 による道路交通の安全」

要するに、速度オーバーしたり、急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどをしないようにして安全運転すれば保険料が安くなる保険で、導入した国内企業の中にはこの保険で営業車を管理することによって年間5,000万円以上のコスト削減を達成している企業もあるようです。

管理者側から通信機器、つまり車両側へ情報を送信することで車両の移動が効率よくできるようになることは大変便利だと思います。

たとえば、渋滞情報や天候情報などの送信、また遠隔によるドアロック解除など便利なサービスが利用できるようになっています。

しかし、MRにとって重要なのはそこではなくて、テレマティクスを車両情報の管理、つまり車両側から管理者側への情報送信を行うためのサービスとして利用することができる点です。

テレマティクスの車両管理サービス

テレマティクスは営業車に通信機器を装着して、営業車が動いたり止まったりしたときのさまざまな情報をリアルタイムで管理側に送信することができます。

たとえば下記のような情報を送信することができます。

・リアルタイムの車両位置

・走行距離

・速度超過回数/日

・最高速度/日

・平均速度/日

・急発進・急ブレーキ回数/日

・急ハンドル回数/日

・1日の走行経路

MRが1日のうち何時に出発して、どこに行って、どこで何時間停車して、どのくらいのスピードでどんな運転をして・・・というのがすべて丸わかりになってしまいます。

営業車から取得されたデータは通常保険会社もしくはプロバイダが持っていますので、ダイレクトに製薬企業に行くことはおそらくないと思います。

しかし、製薬企業が情報を請求すれば無償もしくは有償でデータ開示されることは十分あると思われます。

つまり、一度ロックオンされたMRはすべての行動が会社にバレバレになってしまうということなんです。

こんな保険商品が一般的になったら、MRとしては非常に強いストレスがまた一つ増えることになるでしょう。

会社としては事故率が下がり保険料が安くなり、社員の行動管理がしやすくなり・・・といいことづくめですので導入しない方がおかしい素晴らしい保険商品です。

あなたの会社で導入されるのを止めることはできないでしょうね。

うちの会社は・・・、もう付いてます。

テレマティクスの機器はどこについているか

テレマティクスの通信機器はいろんな通信機器メーカーのものがあり、サイズもさまざまですが、一般的には10cm~20cmくらいとそこそこ大きいのでついていればたいていわかります。

※写真はパナソニック社の製品

装着されている場所は、ダッシュボードの上や助手席のグローブボックスの中、あるいはシートの下などが多いです。

ダッシュボードの上に堂々と設置されていることも。

これがグローブボックス。

シートの下にこっそり設置されていることも多いです。

もしもこれがついているなら、今日から急加速や急発進、最低でもスピードオーバーはやめておいた方がいいです。

もしも事故を起こした時、たまたまだったと言い訳しても普段からの運転の傾向がすべてデータにとられていますので、「事故率が高い人」ということが既に会社にはバレていますから。

また、1~2日なら営業車が動かないことは会議や欠勤、有給休暇などによってあり得ますが、1週間も2週間も動かないままというのはあまり考えられないため保険会社から製薬企業へ連絡が入るようになっていると聞いたこともありますので、一応注意してくださいね。

テレマティクスが当たり前の時代に

テレマティクスの唯一のデメリットとしては、ちらっと聞いたことがあるくらいなんですが導入コストが普通の自動車保険に比べて高いということです。

しかし、これはキャッシュリッチな製薬企業なら迷う理由にはなりにくいはずです。

製薬会社の多くが悩んでいるMRの自動車事故の確率が下がって、保険料も下がるのならメリットの方がはるかに大きいですから。

それに加えて社員の行動管理ができて、管理部署の業務負担も軽減できるのですからもっと早く普及していてもおかしくないと思うんですけど。

この記事を読んで下さったMRの方の中でテレマティクスのことを知らなかったという方は、知らない間に導入されてサボっているのがバレバレにならないように対策をしましょうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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