MRの仕事

社内のストレスが耐えられないと思っているMRが考えること

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

一般の人からは、MRという職業は医師を相手にする仕事だから大変だと思われていますが、実際にMRとして働いている私たちからすると、「なぜ?」と思ってしまいます。

MRをやっていて強いストレスを感じるのは、多くが医師や薬剤師などの顧客ではなく、社内であることが多いです。

では、社内のストレスが本当にイヤだと思っているMRが考えるべきことはどんなことなのでしょうか。

今回はMRのストレスについて自分の経験を元に考えてみたいと思います。

社外のストレスは営業だから仕方ない

MRは営業職であり、たくさんの人と会う職業ですから、当然ながらある程度のストレスは受けます。

私も過去にはストレスを感じる社外の相手はいました。

たとえば、いつも高圧的な態度で接してくる医師や、感情的になる薬局長、年下だと思って説教してくる卸のMSなどはどこの地区を担当しても一定の確率でいます。

こういう人たちはたしかに仕事の上でストレスなのですが、ただこれが原因で会社を辞めるMRって不思議なことにほとんどいません。

営業である以上、お客さんからストレスを多少なりとも受けるのは当然のことだということは皆知ったうえで就職しているからじゃないかと思います。

それに、上記のような医師や薬剤師、MSに会うとストレスを感じますし実際に大変な思いをしたりするのですが、そういう相手に限って一度認められるとそれまでがウソだったかのように協力的になってくれるケースというのも多いです。

これは私も何度も経験したことですし、ある程度ベテランのMRの方なら誰でも経験があると思います。

だからこそやりがいがあるというか、どこかで楽しんでやれる要素もあるんですよね。

私個人的にはむしろ初対面からすごく優しく接してくれる医師やMSの方が怖いです。

初めからフレンドリーな人というのは間違いなく人に慣れていますし、自分が観察されているように感じます。

しかも、自分の努力が反映されているかどうかがわかりにくいですから。

そういう意味では、最初はそっけなかったり高圧的な態度の顧客の方が、だんだん信頼関係を構築できているというのが見えやすくて仕事がやりやすいですよね。

なかには何年経っても変わらず厳しいままの相手もいますけど(笑)。

まあ、こういうのは仕事の醍醐味というか、やりがいということで解決できる部分も多いので、MRやりたいと思って入ってきた人にとってはそれほど問題にはならないことが多いです。

数字のノルマはけっこう辛いけど・・・

社外の人から受けるストレスよりも辛いのは、やっぱり営業成績、つまり数字です。

私は個人的にはMRやっていてこれが一番ツラいです(笑)。

MRは営業職だから営業の数字を追いかけるのは当然と思われるかもしれません。

ただ、製薬業界のビジネス構造というのは他の業界と比べても特殊な要因というのがたくさんあります。

人の命に関わる製品を販売しているということや、政府が価格を決めているということ、病院などは多くが公的機関だということなどです。

担当地区の特性や担当した時期などによって個人ではどうしようもない要素が他の業界の営業職よりも多くあることから、運が悪ければどう頑張っても事実上達成が不可能な数字を持たされるケースもあります。

私も実際に、会社がマーケットシェア30%目標の製品であるにもかかわらず、50%を取ってもまったく計画を達成できない数字を持たされたことがあり、本社のどこでどう計算したのかわからない机上の空論の犠牲になったこともあります。

そうかと思えば、たいしたノウハウを持っておらず、ロジカルな行動もないMRがものすごい達成率を叩き出したりすることもザラにあります。

たまたま治験施設の関連病院がたくさんある地区を担当したり、本社の施策が入った施設を担当したりというように、パチスロみたいに設定の違う台に座らされているのがMRという職業です。

だから、どうしようもない地区を担当させられたりすると、超優秀なMRが必死に仕事をしてもどうにもならないケースも多々あります。

稀に努力によって大逆転することができたりして、それはMRの力であることもあるのですが、どうにもならないままのケースの方がやっぱり多いです。

日本場合、たいていの製薬会社では数字が悪いからといってそれだけでクビということはありませんので、数字でどうにもならない場合は行動などをアピールすることでなんとかやり過ごすことができます。

外資系の場合は組織変更も多いですから、2~3年くらいなんとか耐え忍ぶことができれば異動になることがほとんどです。

それまでのことだと割り切って、淡々と行動アピールするのがベストだというのが、私のこれまでの経験から得られた見解です。

社内のストレスは最もタチが悪い

そして最もタチが悪く、最もMRが会社を辞める原因になるのが社内でのストレスです。

「MRってお医者さんを相手にしなきゃならないから、大変なんでしょ?」ってよく言われますが、同じ会社の社員の方がよっぽど大変な人が多いですよね。

偉そうな上司とか、すぐに理詰めしてくる上司、必要以上に管理してくる上司。

誰かをロックオンしないと気が済まない先輩MR、出世欲が強すぎて他のMRをダメ出ししてくる同僚MR、蹴落とそうと罠にハメてくるMR。

営業という本筋の仕事ではなく、頑張ってもなんとかならないため、一度こういう社員と仕事をすることになると最低でも年単位でつき合わなくてはならず、かなりのストレスになります。

根が優しい性格だったり、協調性が高い性格のMRの方ほど、この社内ストレスに悩んでいるMRの方も多いのではないかと思います。

私自身、40歳も間近になってようやくある程度自分の性格をコントロールできるようになりましたが、根が優しいですし協調性も高いですので(笑)、若い頃には社内ストレスに悩みました。

この社内のストレスをどうするかというのが今回の記事の本題ですが、題名にしてみたものの、劇的な解決方法というのはもちろんありません。

しかし、私自身が悩んだ挙句たどり着いた答えとしてお伝えできるのはこれしかないと思っています。

それは、「MRという職業のメリットに比べたら、社内ストレスのデメリットは微々たるもの」ということです。

どういうことかというと、MRは他の営業職と比べても非常にメリットが多い職業であり、そのメリットに比べると、社内ストレスというのは十分コントロールする努力をする価値があるということです。

・MRは給料が高いですし、日当などの非課税収入もあります。

・福利厚生は充実していますし、有給も非常に取りやすい。

・価格交渉や商品の納品&返品、売掛金の回収などもありません。

・実働時間が短いため、時給換算すると年収でサラリーマンNo.1は間違いなし。

・景気に左右されにくいため、新型コロナで経済が打撃を受けている今回のような状況でも、雇用や給料への影響はほとんどない。

社内ストレスから逃げるためにこれらを棒に振って会社を辞めるということは、サラリーマンという選択肢の中であれば考えられません。

だから、上記のような変な上司や同僚がいたとしても淡々と対処するのみです。

仕事時間が終わったら秒速で忘れられる程度にしか、その相手のことを考えることはありません。

新卒からMRをやっている方は特にピンとこないかもしれませんが、こんな仕事量でこんな待遇を受けられる仕事は製薬会社以外にありません。

どうにもガマンできない上司や同僚と仕事しなければいけないのはかなりのストレスですが、異動したり組織変更で一緒にいるのは長くても2~3年ですし、これほど良い待遇を受けられる代わりの負の部分だと思えばなんとなく納得できます。

優しい性格の方や協調性が高い性格の方は、この機会に自分をコントロールして適当に受け流せるように練習してみるのも、自己成長につながって良いと思いますよ。

まとめ

MRが受ける主なストレスについてはこんな感じではないかと思います。

対人関係は人によりますし、男性と女性で感じ方も変わってくるので一概には言えませんが、やっぱり社内ストレスで会社を辞める人が圧倒的に多いように感じます。

でもそれは製薬会社に限らずどんな業界のどんな会社でも同じだと思います。

であれば、前述したようにメリットが多いMRだからと割り切った方が良いのではないでしょうか。

「これほどの待遇を受けられる職業だからこのくらいは楽勝!」と割り切って、そういう人を受け流す方法をいろいろと試してみるくらいの気持ちでいると、そのうち異動で離れることが多いですので、是非とも試してみてください。

もしもそれでもどうにもならなければ、MRで転職して心機一転というのも悪くないと思います。

少しばかり嫌な上司や同僚がいるからといって転職すると、次の会社でもっと酷いのがいる可能性がありますが、どう考えてもダメなら転職することでマシになる可能性の方が高いですしね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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