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オノアクト事件で三重大学を解雇された元准教授が逮捕!製薬会社は関与していた?

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

9月に三重大学病院で発覚したオノアクトの電子カルテ改ざん事件ですが、懲戒解雇された元准教授が逮捕されました。

11月にはオノアクトの販売元である小野薬品にも津地方検察庁の家宅捜索が入っていますが、今後どういう展開になっていくのでしょう?

製薬業界としてはまたまたイメージダウンにつながる大きな事件ですが、MRにはどんな影響があるのかを考えてみたいと思います。

逮捕された三重大学元准教授

今年の9月に、三重大学病院で実際には使用していないにもかかわらず、オノアクトを2年間にわたって2200件の電子カルテを改ざんして使用したように記載し、合計2800万円以上を不正請求したとして、麻酔科の准教授が三重大学から解雇され、刑事告訴されていました。

そして12月4日、ついに逮捕されました。

この元准教授が逮捕されるのはもちろんなんでしょうけど、第三者委員会では、元准教授は退職した元教授にオノアクトを使うよう指示されたと供述していることを報告しています。

なので、元教授が関わっているのはほぼ間違いないので、元教授も逮捕されるのは時間の問題なんでしょうね。

しかし、元教授がいったいどこまで支持したかというのが、重要なところですね。

この医師たちは麻酔科ですから、手術時に薬を使うのですが、年間の手術数と比べて明らかに多い量の薬が使われていたらそりゃ周りの人は気づくに決まっているんです。

不正に診療報酬請求して、使いきれないオノアクトは捨てていたというんですから、どう考えても使い切れない量だったんだと思います。

いくら教授に気に入られたいからって、独断でそこまでやりますかね?

おそらく、どのくらいの量のオノアクトを発注するかまで教授によって支持されていたんじゃないでしょうか。

そして、その発注量をネゴっていたのは小野薬品と考えるのが普通です。

MRが気になっているのは教授たちよりもむしろこっちですよね。

教授は9月に小野薬品から寄付をされていますので、知らないでは間違いなく済まされないんでしょうけど、

私の個人的な推測では、元教授が小野薬品に寄付金と引き換えにべらぼうな量のオノアクトの発注を約束。

それを消費させられることになった准教授は教授に認められたいがために必死にオノアクトを使うが、到底さばききれない量なので電子カルテを改ざんして使っていない手術にもオノアクトを入力。

架空のオノアクト使用分は廃棄。

こんな感じではないかと思っています。

具体的なオノアクトの使用量が教授から支持されないままに、准教授が1人で架空請求するほど使おうと考えるとは思えませんからね。

そして、小野薬品が絡まずに、ただ元教授が寄付金欲しさにここまでやることもまた考えにくいですよね。

この件に絡んだ小野薬品の社員が逮捕されるのも時間の問題かもしれませんよ。

MRへの影響も避けられない

前回の記事でも書きましたが、この事件で小野薬品まで絡んでいたことが明るみになったとしたら、製薬業界にも悪影響しかありません。

もちろん、MRにとってもさらに営業活動の幅が狭まる流れになる恐れがあります。

医薬品販売情報提供活動ガイドラインもさらに厳しくなるでしょうし、厚労省から各製薬会社へMR削減の圧力がさらに高まることもあるかもしれません。

まったく、とんでもないことをしてくれたものです。

そして、この事件に絡んでる疑いがある小野薬品ですが、三重大学担当のMRが単独で元教授と交渉した可能性も低めだと思っています。

奨学寄附金がらみの事件なので、さすがにMRの判断だけでポンと寄付することはできないですからね。

かならず寄付をするかどうかは本社の判断が入るでしょう。

そうなると会社ぐるみ?

全国の他の大学病院でもやっているんじゃないでしょうね?

いろいろと疑問が湧いてきます。

会社ぐるみということが発覚したら、さらに大きな事件として再度大々的に報道されるでしょうね。

業界がまた大きく変わるきっかけになりそうな予感がします。

まとめ

もうほとんど答えは出てしまっているような気もしますが、この事件に小野薬品が関与していたことが明らかになるかどうかには注目すべきです。

関与していたとなったら、業界全体のペナルティや、MRの活動への影響が出るかもしれないですから。

研究費が慢性的に不足する医局にとって、製薬会社の奨学寄付金はなくてはならないものかもしれませんが、日本のこのシステムもとうに限界なんですよね。

欧米の大学のようにベンチャーを立ち上げたり、民間企業との契約をとれるようなものを開発することで資金調達できるようになっていかないといけないんだと思います。

基礎研究だけやっていて資金は寄付頼みというのでは、大学の未来も危ぶまれます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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