MRの将来性

協和発酵キリンが50%目前!海外売上高比率が大切な理由とは

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

大手製薬メーカーの協和発酵キリンが海外展開が好調で、2020年1-9月の決算で海外売上高比率が50%に迫っているようですね。

協和発酵キリンの海外展開が順調に進んでおり、日本企業が良い方向に進んでいるのを見るのはやっぱり嬉しいです。

内資系企業でも大手は海外で売上を伸ばすことの重要性をよくわかっているため、ほとんどの会社が海外展開を最重視しており、実際にほとんどが海外売上高比率を伸ばしているのですが、なぜ海外売上高比率が大切なのでしょうか。

今回はこの件について共有したいと思います。

協和発酵キリンが主力好調で海外売上高47%に

協和発酵キリンは2020年1月-9月の連結決算で、国内売上高が1,248億円に対し海外売上高が1,092億円となり、海外は前年同期比で243億円の22%増加したことを発表しています。

海外売上高比率は前年の39%から47%まで大きく伸びています。

逆に、国内の売上高は前年同期比で158億円の11%減だったことも明らかにしています。

海外展開が非常に重要だという理由は、今回の協和発酵キリンの1-9月決算でも明確になっていますね。

主力製品の低リン血症治療薬クリースビータは前年同期の海外売上高が189億円だったのが、100%以上伸びて385億円になっています。

クリースビータは海外では2018年に発売しましたが、2年目で500億円以上、UP率100%以上の売上を達成する見込みです。

対して日本国内では2019年12月に発売していますが、今年の売り上げ見込みは35億円です。

日本のマーケットというのは世界でみると、どの領域でも10%前後なので日本だけでビジネスをしている製薬メーカーはその10%のマーケットの中でシェア争いをしなければなりません。

しかしひとたび海外に出ると10倍のマーケットが広がっていて、しかも日本の大手製薬企業というと世界的にブランド力があるので需要は高いはずです。

海外展開を進めているメーカーはこの先も横展開できますし、こういう恩恵をしっかりと受けることができるので将来にも期待することができます。

いまだに日本でしか売上がないメーカーは、この先も縮小していくマーケットで消耗しながらそれでも売上を減らしていくしかありません。

協和発酵キリンは日本の社員を大幅にリストラして国内事業規模を縮小させながら、海外に重点を置いて着実に成長軌道に乗ってきていると感じます。

日本に在籍しているMRとしては、国内の事業規模が縮小されていく中で不安が消えないのは間違いないですが、海外の売上増加に助けられることもあるでしょうから、やっぱり海外が伸びていく方が社員としても良いんじゃないでしょうか。

他の中堅メーカーではいまだに0という会社も

しかし、海外への進出が重要なことはどこの会社も承知しているはずですが、まったく海外に進出することができていない内資系製薬メーカーもいまだに存在します。

「内資系中堅製薬会社MRは海外売上高比率に注目してますか?」でも表にしていますが、内資系中堅の製薬メーカーは多くがいまだにほとんど海外で売上を上げていません。

特に、あすか製薬、持田製薬、キョーリン製薬、鳥居薬品などはほぼゼロの状況です。

これらの企業は今まで世界の10%のマーケットである日本だけでビジネスをしてきており、それでも売上高500億円~1,000億円規模の上場企業にまで成長してきています。

詳しい内部事情はわかりませんが、なぜもっと早くから海外に進出していかないのかと思いますよね。

プライマリーバブルの頃にはキャッシュも潤沢にあったはずですから、自社開発品がなければ現地の企業や製品を買収したり提携することで海外の売上が立つのに。

株価の維持に気を取られて配当金をたくさん出している会社も多いですが、それをやめてでもそうするべきではないかと思うのは私だけなんでしょうか。

1社だけでは資金力などの関係で海外の有力な企業や製品を買収したり提携したりできないのであれば、2社、3社と合併してでもやっていかないと、このままではマズい会社がいくつかありますよね。

何年も前に、大正製薬と田辺製薬、帝人とキョーリンの合併が破談になったことがありましたが、日本の会社はしがらみが多すぎてせっかくの話も高確率で消えてしまいます。

ブロックバスターの開発は困難だから買収するしかない

ある程度の規模になったら、新薬の開発に資源を集中させるのも難しくなりますし、意思決定も統一できなくなってきます。

大手だから資金力が豊富で新薬もどんどん開発できるのかというと、必ずしもそうではないですよね。

ファイザーなんかは最近の自社開発品なんてほとんどありませんし、世界のメガファーマでもベンチャー企業の導入や会社ごと買収によって製品を手に入れています。

日本の中堅クラスでも、海外から日本に製品を導入するばかりでなく、海外の会社から海外での販売権を手に入れることに注力すべきですよね。

自社開発なんて本当にムリゲーなんですから。

協和発酵キリンのクリースビータだって、創出はキリンですが世界展開するためにアメリカのウルトラジェニックスというベンチャーと共同開発しています。

その辺のニュースが中堅メーカーからはなかなか聞こえてこないのが不安ですね。

実際には大手はもちろん、中堅も海外展開を目指してその辺のことを懸命にやっているはずですから、ニュースには注目していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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