こんにちは。
現役MRのリョウタです。
転職経験があるMRの方なら、1度は知り合いのMRから転職の相談をされたことがあるんじゃないかと思います。
私も何度か相談を受けたことがあるのですが、あるときをきっかけにそれ以降は誰でも相談にのるのをやめました。
ふと昔の話を思い出したので共有しよかなと思います。
MR転職希望の女性MRの話
少し昔にはなりますが、ある日、前職の先輩MRから電話があり、「相談に乗って欲しい」と言われました。
私がMRになりたての頃にお世話になった尊敬する先輩からの相談だったため、喜んで相談を受けに行ったのですが、先輩自身のことではなく、先輩の知り合いの女性MRが転職を希望していて、その相談に乗って欲しいということでした。
その女性MRですが、なんと会社を懲戒解雇されたということで、相当落ち込んでいる様子でした。
懲戒解雇ということになると、たしかに転職活動は楽ではないことが想像できます。
理由を聞いてみると、なんでも説明会の弁当を顧客に頼まれて余分に提供していたことがバレたとか・・・。
今だと厳しくなっていますから、それはわりとマズいなと思いますが、その当時は懲戒解雇になるほど突出してマズいことでもない感覚だったんですよね。
なんとなく違和感がありましたが、その女性MRとは初対面でしたから、まあ信用するしかないかと思いながら、しかも「まだまだMRとして働きたい!どんな会社でもいいからMRを続けたい!」と真剣に相談されたもんですから、これはなんとかしてあげたいなと。
先輩MRの頼みでもありますし。
ということで、私がいつも頼りにしていたエージェントの方に相談しました。
エージェントの方にとっても、若いMRで懲戒解雇の事案はそうそう扱うことが少ないということでしたが、何社かの案件を見つけてくれて、女性MRはそのうちの1社に無事内定を取ることができました。
「懲戒解雇を隠して転職活動をすればいいじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは不可能です。
懲戒解雇の場合には、転職先の会社に元の会社が懲戒解雇であることを伝えなければならないらしいですから、内定を取ったあとに絶対に知られてしまうとのことです。
だから、選考中の段階で懲戒解雇されて転職していることを正直に伝えるしか方法がないんです。
それでも何社かの企業に了承を得て選考まで進めてくれたエージェントの方は、改めて神だと今でも思います。
たまたまスゴ腕のエージェントの方を知っていたことで、女性MRはなんとか転職を成功させることができました。
「これにて一件落着!」というところだったんですが、ある日その女性MRを知っている別のMRとたまたま話をしていたところ、驚きの事実を聞いてしまいました。
女性MRが懲戒解雇になったのは説明会の弁当だけではなくて、実はいろんな私物を購入して会社の経費として精算していたということでした。
自分の化粧品など、どう考えても仕事の経費になり得ないものまで精算していたということです。
どうやって上司や経理部の承認を得ることができたのかは定かではありませんでしたが、完全にモラルが崩壊している人間だったということです。
相談されたときには、とてもしおらしい感じでしたのでまさかそんな図々しいことをする人には見えませんでした。
おそらく、先輩MRもそこまでのことは知らなかったんだと思います。
何がまずいかというと、その女性MRが転職先でまた同じようなことをやらかしたら、一番顔に泥を塗られるのは転職先の会社にその人を紹介したエージェントの方です。
女性MRをエージェントの方に紹介したのは私ですから、そんなことになったとしたら申し訳が立ちません。
かなりドキドキしながら過ごしましたが、女性MRは無事?半年強で転職先の会社を退職したということを聞いてホッとしました。
まとめ
日本では、会社は正社員をなかなか懲戒解雇にはできないですから、説明会の弁当の数をちょろまかしたくらいで懲戒解雇になるかな〜と思っていたんですよね。
もうちょっとそのへんのことについて調べてからエージェントの方に相談すればよかったと反省しました。
転職を希望するMRをエージェントの方に紹介するときには、そのMRがある程度信用できる人でないと迷惑をかけてしまうことになってしまうかもしれません。
エージェントの方も信用ビジネスですから、そんな人を紹介したということになったら業界内で仕事がしにくくなってしまうかもしれません。
数年前の昔話しでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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