こんにちは。
現役MRのリョウタです。
2020年もたくさんの希望退職が実施されましたが、2021年はここまで無風でした。
しかし、新年度を前にして少しずつ噂が聞こえてきましたね。
ヴィアトリス製薬が希望退職を計画していると報じられています。
ヴィアトリス製薬はファイザーのエスタブリッシュ(長期収載品)部門とマイラン製薬が統合して2020年の11月に発足した会社ですが、やっぱり早期退職やるんですね。
今年も製薬業界はリストラが活発になりそうな予感がしますが、今回のヴィアトリス製薬の案件はどのような規模になるんでしょうか。
ヴィアトリスが早期退職。これまさか・・・
そもそも、ファイザーとマイランは2012年から業務提携し、両社の製品を共同で開発・販売してきました。
その頃はファイザーのエスタブリッシュ部門のMR数が約1,000人、マイランが300人くらいだったんじゃないかと思います。
その頃から比べるとMR数は減っているとは思いますが、両社が統合して1,000人前後のMRが今も在籍しているんじゃないかと思います。
そして、今回の希望退職は噂によるとかなりの数になると聞きました。
半分くらいになるんじゃないかと・・・。
噂なのでまだ全然わかりませんが、もしもそうだったとしたらかなりのインパクトです。
というか、そもそもファイザーがエスタブリッシュ部門にいた数百人のMRごとマイランに統合して、そして早期退職ということは・・・。
新しい手法の人員整理ということも言えるのかもしれませんね。
世界的に大手の製薬企業がバイオ系の新薬開発に集中する流れになっていますが、不要になった長期収載品や後発品を、まずは専門の部署を社内で作っておいて人員を一定数異動させ、ある程度形になったところで買い取ってくれる会社を探して売却。
売却先では社員をさっさと整理する。
MSDも販売専門会社の日本MSDを作っていつでも切り離せるようにしていますが、それと似ている気もします。
人数的に早期退職だけではさばききれない場合の常套手段になっていくかもしれませんね。
サノフィやMSDは自社で複数回の早期退職を実施していますが、それをするとその後の印象が悪くなって優秀な人を採用しづらくなることや、残った社員のモチベーションが下がるといったデメリットがあります。
会社や部署を新設して社員を転籍・異動させ、その会社や部署ごと切り離すということで、上記のようなデメリットが解消されますから、企業にとってはなかなか良い手段といえますね。
まとめ
2012年から業務提携していたということですが、もしかしてファイザーはその頃から今のエスタブリッシュ部門の切り離しをある程度想定していたのかもしれませんね。
早期退職の検討段階とはいえ、報道されているということはかなり可能性は高いんだと思います。
希望退職の人数や条件が今後気になるところですね。
しかし、ファイザーは2019年に自社でも200人前後のリストラを実施していましたが、今回の切り離しによってけっこうMR数が減っているんじゃないでしょうか。
あのファイザーがこれほど少なくなるとは・・・。
アストラゼネカやブリストルなんかもそうですが、どこも規模を追い求めるのは完全にやめた感が出てきていますね。
まだ1,500人前後のMRがいる大手は、今後さらなるリストラがあっても不思議ではないんじゃないかと思います。
明日は我が身と心得えて、毎日自分の生きる道を模索していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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