こんにちは。
現役MRのリョウタです。
米国のMRって年収高そうなイメージを勝手に持っていましたけど、
「米国のMRの年収ってどのくらい?日本のMRとの差」でも書いているとおり、
日本のMRと大きな差はないです。
でも、米国のMRは年功序列色がゼロですからね。
日本でも、最近では希少疾病やベンチャー系の会社の年収が高いので
30歳前後で年収1500万円とか出てきてますけど、それまでは
そんな人ほとんどいませんでしたよね。
今回は、アメリカではどこの会社の年収が
高いのかについて書いていきたいと思います。
目次
米国MRの年収が高い会社ランキング
それでは、さっそくランキングいってみましょう!
1位 アムジェン
さすがは世界最大級のバイオベンチャー、アムジェンです。
巨大になってしまったので、もうベンチャーとは言えないかもですね。
多発性骨髄腫治療薬の「カイプロリス」や、
二次性副甲状腺機能亢進症治療薬の「パーサビブ」など多くの
難治性疾患の治療薬を創薬し、上市しています。
日本でも骨粗鬆症治療薬の「イべニティ」や
難治性のB細胞性急性リンパ性白血病治療薬の「ビーリンサイト」を
販売していますね。
良い製品をどんどん開発して上市していますので、社員の年収が
高いのも頷けます。
2位 ブリストルマイヤーズ・スクイブ
言わずと知れたアメリカの老舗優良企業、ブリストルが2位でした。
最近のブリストルといえば、やっぱり「エリキュース」と「オプジーボ」ですね。
日本ではそこまで高給のイメージがないですが、本国のMRは高給なんですね。
3位 ノボ・ノルディスクファーマ
糖尿病といえばノボ。ノボといえば糖尿病。
血友病も良い製品が揃ってます。
安定した製品構成で株価も安定しています。
だから社員の給料も安定して高いんですね。
いやあ、うらやましいです。
4位以下21位までのランキング表
4位以下から21位まではランキング表にしました。
ネタ元はアメリカの企業口コミサイト”glassdoor”で、
そこに記載されていた会社のMRの平均年収をランキングしたものになります。
なので、そもそもglassdoorに掲載されていない会社は
今回のランキングに入っていないです。
あと、わかりやすいように
日本法人がある会社のみピックアップしています。
ではどうぞ!
ランキング | 会社名 | 平均年収($/年) | レンジ($1000) |
1 | アムジェン | 111,474 | 67-137 |
2 | ブリストルマイヤーズ・スクイブ | 107,586 | 71-165 |
3 | ノボ・ノルディスクファーマ | 102,333 | 77-107 |
4 | エーザイ | 100,912 | 95-124 |
5 | ロッシュ(中外製薬) | 96,116 | 41-138 |
6 | 大塚製薬 | 88,781 | 53-126 |
7 | アッヴィ | 85,350 | 60-129 |
8 | バイエル | 88,342 | 67-119 |
9 | Merck(MSD) | 80,689 | 53-113 |
10 | ベーリンガー・インゲルハイム | 77,260 | 58-91 |
11 | グラクソ・スミスクライン | 76,301 | 55-130 |
12 | 武田薬品 | 75,597 | 49-98 |
13 | アストラゼネカ | 75,692 | 49-119 |
14 | アボットラボラトリーズ | 75,396 | 57-120 |
15 | サノフィ | 72,016 | 50-114 |
16 | アステラス製薬 | 70,381 | 59-90 |
17 | ファイザー | 69,326 | 49-134 |
18 | ノバルティス | 69,317 | 59-141 |
19 | インヴェンティブヘルス | 67,663 | 43-79 |
20 | イーライリリー | 59,371 | 33-148 |
21 | クインタイルズ | 51,156 | 47-57 |
米国MRの年収の傾向
米国でも、日本と年収の傾向は同じですね。
全体的にバイオベンチャー系の平均年収が上位ですね。
欧米系の大手は安定しています。
日系大手は欧米系大手と同等の年収ですが、欧米系よりも給与レンジが狭いですね。
また、インヴェンティブやクインタイルズといった
CSO(コントラクト)の会社はメーカーと同等の年収を
出しているように見えますが、レンジをみると
明らかにメーカーが勝っています。
21位までという変なランキングは、CSOとメーカーを比較するために
クインタイルズを入れたかったのが理由です。
CSOも2社くらいあった方が参考になるかなと。
平均的には日本と同じような感じですけど、上限はアメリカの方が
全体的に少し高めかなという感じですね。
米国では募集形態も幅広い
アメリカでの募集案件を参考に表示していますが、
アメリカは土地が広いので、募集する地区によってけっこう
提示されているサラリーが違います。
また、日本よりも募集形態がたくさんあり、
同じ会社からの募集でも、時給で募集している案件もありますし、期間契約で募集している
こともあるみたいです。
パートタイムみたいな形で、いろんな生活スタイルの人に合わせた
雇用があるんですね。
このあたりは日本もまだ遅れていますが、いずれアメリカのように
なっていくかもしれませんね。
まとめ
アメリカでも、今のトレンドに合った薬剤を上市できている会社のMRは
年収も高い傾向にあるし、しばらくブロックバスターを開発できていない
会社は低めになっていますね。
それに、レンジが大きな会社は日本でも給与格差が大きいですし、
逆に日本で共産主義的な会社はやっぱりアメリカでもレンジが小さいです。
1社の転職エージェントサイトをみて数字を記載していますので、
あくまで参考程度のランキングですが、ふだんあまり触れることのない
海外のMRの年収をみるのもおもしろいですね。
また他の国のMRの年収も機会があればまとめてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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