MRの将来性

製薬会社も支店や営業所は統合されていくという話

MRの将来性
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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

私は外資系ばかり4社転籍してきましたので、直行直帰であまり頻繁に営業所に行く必要がない会社がほとんどでしたが、内資系の会社なら、MRのみなさんはほぼ毎日営業所に言っているのではないでしょうか。

でも、これからは外資系はもちろん、内資系も支店や営業所が統合されていくと思います。

今回はこの内容について書いていきたいと思います。

アステラス製薬の支店制廃止

先日、アステラス製薬が2020年4月から12支店を全て廃止し、114から119に増やした営業所を営業本部が直接管轄する制度に変更すると発表しました。

これって、つまりどういうことか考えてみたんです。

要するに、今までの支店管轄制度だと、オラオラな支店長が支店ごとに勝手なやり方をしてくるし、そのまた下の営業所長がオラオラの場合、さらに違う考え方で部下を動かすので、営業本部の考え方や方針が全く伝わらないということで、こうしてみようってことなんじゃないですかね。

伝言ゲームみたいなもので、伝言する人が多いほど正確に伝わらなくなるのは間違いないので、これは間違っていないですよね。

でも、支店の統廃合には他にもいくつも思惑があると思っています。

支店長というポストの削減

まず思い浮かぶのはこれですよね。

全員辞めさせるわけじゃないでしょうけど、今後続いていくはずの支店長ポストはもうなくなるわけです。すると将来的にどうなるか。

アステラス製薬ともなれば、支店長なら年収2000万円以上はあるでしょうから、仮に1人2000万円としても、12支店で

2000万円 × 12名 = 2億4千万円

給料だけでこの金額ですが、福利厚生や社会保障費など、実際の人件費としては1人あたりこの金額の2~3倍はかかっていますので、支店長をなくすだけで、だいたい年間6~7億円が削減できます。

支店というコストの削減

削減できるのはもちろん、支店長の人件費だけではないですよね。

製薬会社の支店はほとんどが、管轄地区の最も主要な都市の駅前一等地にあるビルの最上階とかにあります。

また、内勤者や備品などの経費も当然かかっています。

あと、何度か目撃したことがあるんですけど、アステラス製薬みたいな内資系大手の支店長って、たしかトヨタのクラウンみたいな高級車に専属運転手がついていたような・・・。

これを12支店すべて削減すると、賃貸料だけで数億円くらい浮くんじゃないでしょうか。

詳細な金額はわかりませんが、過去に野村証券が14億円の削減効果を見込んで25の支店を閉鎖したと発表されていましたので、まあそんなものかなと。

支店長と合わせると、年間10億円以上は確実に削減できますね。

将来的に営業所を減らしやすくする

オペレーション的に最も重要なのはこれでしょう。

支店をやめたことによって、本社が直接末端の営業所をコントロールしやすくなるでしょうね。

ということは、支店長の意見を聞いたり、反対されずに必要に応じて営業所を統合したり、または減らしたりということもスピーディにやれます。

要するに、将来はMRが2000名も必要なくなっていくから、MRを減らせるように、邪魔者の支店という制度をなくそうってことなんじゃないかと。

私の予想が当たっていないといいんですけど。

新興外資系メーカーの事業所ってどうなってるの?

内資系だとほとんどが支店、営業所の体制を敷いていると思いますが、外資系でも大手は同じようなものですよね。

まあ、外資系の方が営業所に戻らなくて良いっていう雰囲気はかなりありますけど。

じゃあ、最近日本に入ってきているようなベンチャー系の外資系メーカーはどうか。

私も、今は一応比較的最近の新興外資系メーカーに所属していますので、ちょっと情報共有したいと思います。

私が所属する会社の事業所形態

一般的な大手メーカーとは違って、支店も営業所もありません。

大手に比べてMR数もかなり少ないので、MRは皆プリンターやネット回線を自宅に設置されています。

基本的に自宅で全て内勤をして、あとは直行直帰です。

営業所会議は基本Webでやるので、1ヶ月に1度も営業所メンバーに会わないこともザラです。

営業部会議は3か月に1度程度集合してやりますので、泊りがけで参加してます。

営業所長も数県を管轄していますので、講演会や説明会に同席する以外は同行もあまりありません。

まあほんとに孤独な感じですが、毎日オフィスに行くのが嫌な人にはすごく合うと思います。

私も、もう毎日会社に行くスタイルには戻れないと思いますね~。

外資系ベンチャーの事業所形態が将来のスタイル

今後は、外資系大手で同様のスタイルに変えていく会社が出てくるでしょう。

そして、その後には内資系でもマネするところがあるはずです。

今は、いきなりそんなにドラスティックに組織変更をすると、さすがに事業への影響が大きいと考えて躊躇してしまう会社が多いですが、最近日本に入ってきている会社からするとそんな懸念はありませんので、最初から支店や営業所がない会社がほとんどです。

そして、そういう会社が一定の成果を上げて成功モデルが出来上がると、日本でも同じような形態を採用する会社が出てくるのは当然だというロジックです。

少し前までの、売上も人もどんどん増えていっていた頃には必要だったかもしれませんが、今の時代には既に、どこの会社にも不必要なコストになっているというのが本当のところではないかと思います。

事業所の統廃合をプラスに変える

支店や営業所の統廃合は、会社にとって大きなコストカットになると思います。

でも、個人レベルでも大きなコストカットになりますし、これは大きなチャンスだと思います。

たとえば、これらのような「ムダ」を自分の時間に充てることができるんです。

・毎日の通勤時間

・たまたま顔を合わせたことで、思いつきで決まる飲み会

・営業所があることで増える会議時間&その後に発生する飲み会

・上司や先輩社員がいることで、なかなか先に帰れなくてムダに過ごす時間

・毎日会うことで回避できない、過剰な人間関係によって生まれるプライベートの共有時間

忙しくて時間がないと思っている方、営業所があるだけでもこれだけの時間を使ってしまっているんですね。

これらの時間を自分のための時間に充てられたら、いろいろなことができると思います。

たとえば、Udemyで自分が習得したいスキルに関するオンライン講義を受けるとかですね。

世界最大級のオンライン学習サイトUdemy

英語も話せるようになるかもしれません。

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プログラミングスキルも習得できるでしょうね。

【DMM WEBCAMP】

自分の会社の営業所がないMRの方は、営業所で過ごすはずの時間を今すぐにこういった有意義な時間にすることができます。

まだ営業所に毎日通っているという方も、今のうちから極力上記の時間を減らしてプライベートの時間を作ることをおすすめしますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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