近年は一昔前以上に新卒入社2~3年のMRの活躍が目立ちます。
外資系企業ではそれが特に顕著です。
そのような会社では、一斉に横並びで入社した同期入社のMRと短期間で大きな差がついてしまうため、大きく出遅れると挽回が難しく、またモチベーションも低下してしまいます。
新卒入社を控えた学生、また新卒1~2年の若手MRがぜひ心掛けておかなければいけないことについてお伝えしたいと思います。
目次
若手でも目立つMRはどんどんチャンスがもらえる!
ひと昔前までは終身雇用制度を前提として、労働における全ての体系が年功序列型になっており、若手MRのほとんどはどんなに頑張っていても、成果を出していてもそれほど昇給や昇格において同期入社のMRと大きな差はつきませんでした。
しかし、近年は成果主義の概念が浸透してきており、外資系企業を中心に若い社員を積極的に昇進させ、大きな成果が出れば高いボーナスを支払う企業が増えてきています。
ここ数年は大規模のリストラが複数の企業から発表され、都会の一部ではMR不要論なども出てきているため、MRの皆さんは戦々恐々としています。
しかし、年功序列主義によって仕事をしないのに高い年収を得ている社員を削減することによって大きく経費削減を図る会社は一方で、バイタリティの高い若手を積極的に空いたポジションに登用することが多いのです。
つまり、この世代交代の過渡期が若いMRにとっては非常に大きなチャンスになっているのです。
昔は赤ん坊扱いをされていた新卒で1年目や2年目でも、今は学歴や専門性が高いMRも大勢いるため、もはや足りないのは少しの経験値だけということで、一通りの業務を経験して慣れてしまえばベテランよりもアグレッシブかつ合理的に仕事ができるMRはたくさんいます。
私も何社か転職をしましたが、どこの会社でもそのような若いMRを何人も見てきており非常に感心しました。
そういうMRは決まって新卒から2~3年くらいで大学担当に抜擢されたり、新卒入社後にMBAを取得して本社のマーケティング部に異動したりと希望のキャリアを手に入れることができていました。
特に外資系企業にMRとして入社するキャリア志向のMRは、まさに入社後1~2年が勝負であると言えます。
では彼ら(彼女ら)はどのような仕事で目立っていたのでしょうか。
外資系企業は本社主導の会社が多い
会社で目立とうとするとき、誰に向かってアピールすれば良いのでしょうか。
それはもちろん「評価者」つまり自分を評価する立場の人ですよね。
それは現場では直属の上司であり自分が所属する営業所の所長ということになります。
しかし、営業所長は管理職ではありますが中間管理職では最下層であるため、より上位管理職や本社部署の立場や考え方を考慮して部下を評価しなければならないのです。
特に外資系企業は本社の権限が強い会社がほとんどですので、よりその傾向は強くなります。
このため、直属長からの信頼は得なければならないのは当然ですが、若くして目立つMRはそれ以上のことをしています。
つまり、本社の人間に如何に自分を売り込むかということを真剣に考えているのです。
昇進できないMRの特徴
MRの業務は現場中心です。
主に顧客である医師や薬剤師、その他医療従事者に対し自社製品に関する情報提供を行うことが主な仕事になります。
営業的に言えば、相手が薬剤選択に関してどのような基準を持っており、どのような潜在ニーズを持っているかを把握できるかが最も大切になります。
また、自分の担当エリアのどこにマーケットがあるか、パレートの法則をもとにターゲットにリソースを集中することも大切ではないでしょうか。
そのようなことは全て個々の現場におけるプライオリティですが、一方で本社はミクロではなくマクロ的な業務が中心になっており、
個々のMRの業務<全体
なのです。
自分の担当エリアで起きた問題について主張するMRが多いですが、本社としてはレアケースとしてほとんど取り合うことはありません。
ところが自分の担当エリアのことしか考えられない視野の狭いMRは、本社部署の社員に向かって会社の問題点ばかり主張します。
こういう人がたまにいますが、自分のチャンスを潰していることに気が付いていないです。
せっかく本社部署の社員と話す機会があっても文句を言って終わりでは、それが本当のことだったとしても相手にとっては不愉快ですよね。
外資系企業の本社に自分をアピールするには
では、どのような気構えで本社の社員と意見交換をすればよいのでしょうか。
外国人は特に仕事においてネガティブな発言をすることを嫌う傾向がありますので、基本的にポジティブな言い回しを使って意見を言うようにした方が良いです。
外資系企業の場合、社長や本部長が外国人だったりすることもありますし、日本人の部門長の上長はグローバル本社の管理職の人です。
そのため、本社には現場以上にグローバル本社の社風が浸透していますので、現場のノリで考えると痛い目に遭うのです。
逆に、本社では知ることが難しいような事例について現場からの発信をポジティブにしてくれるMRは非常に重宝されます。
ポジティブな内容であれば、一現場からの事例であってもマクロに応用できないか検討する余地があると考えてくれるのです。
野心的でキャリア志向の若手MRの中には、このようなアピールが非常に上手な人がいるのです。
先輩MRに気後れせずアピールすることが大切
何年も経験を経てきた先輩MRからみると社会人になり立てのMRはヒヨッコ同然に見えてしまうため、中にはエラそうな先輩もいるかもしれません。
ただ、MRの基本業務を覚えて慣れるのにはそう何年もかかるわけではなく、今の時代、気後れする必要は全くありません。
もちろん日本で働いているわけですから、先輩への敬意の気持ちを忘れては上手くいきませんが、現場で成果を出しながら社内でのアピールにも成功すれば、ほとんどの先輩をゴボウ抜きすることは難しくない時代になっています。
本社で働きたいキャリア志向のMRや若くしてどんどん昇進したい野心家のMRの人は是非とも心掛けてみてください。
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