MRの将来性

MRは年間300万円以上の貯金ができる数少ない職業という話

MRの将来性
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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

MRはサラリーマンの中ではかなり年収が高い職業です。

それにもかかわらず、あまり資産がないMRがたくさんいます。

「今が楽しくないと意味ないでしょ?」

という人もいて、価値観は人それぞれなのですが、貯金したくてもできない人も中にはいます。

日本では、年収が1,000万円あってもそのぶん税金を取られて意外に手元に残るお金はたいして多くなりませんが、それでも少し工夫すれば他の人よりも多く貯金ができるはずです。

給料が高い分、ある程度の水準の生活をしても充分な貯金をすることができるのがMRの良いところなのに、もったいないなと思います。

まったく自慢にもなりませんが、私は30代後半で資産は「もうすぐ1本」というところです。

同年代でもっと資産を築いている人はたくさんいますし、お恥ずかしい限りではありますが、せっかく良い給料を貰っているのだからもっとお金を貯められるようにしたいと思っているMRのために、どのようにしてお金を貯めるのかをシェアしていきたいと思います。

日本人の貯蓄金額

日本人は比較的マジメに貯金する人が多い国民性ですが、みんないったいどのくらい貯金しているのでしょうか。

まずは日本人の平均貯蓄金額を見てみましょう。

出典:総務省統計局 2019年 家計調査報告(貯蓄・負債編)- 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 –

2019年の総務省の調査によると、日本人の勤労者世帯あたりの平均貯蓄額は1,376万円でした。

貯蓄額に含まれているのは、普通預金や定期預金、生命保険、有価証券、金融機関外への預金などです。

この調査は2010年から始まっていますが、全体として日本人の貯蓄金額は徐々に増えています。

何年か前にこの調査結果が報道されたとき、「平均が1,700万円以上って、実はみんなそんなに貯金持ってるの?」と世間がけっこう驚いていましたよね。

「平均貯蓄額だから、ごく少数の世帯はたくさん貯蓄しているに違いない。」と誰もが思いました。

たしかに個人差のある貯蓄金額の平均値をとってもあまり意味はありませんね。

数値に差があるデータの場合には平均値ではなく中央値を使うというのは常識ですので、貯蓄金額の中央値を出している調査を示します。

金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」では、無作為に抽出した全国の8,000世帯に対してアンケート調査を行い、保有する金融資産の中央値を公表しています。

金融資産は、預貯金、金銭信託、生保・損保の積立型保険商品、個人年金保険、株式・債券、投資信託(MRF、MMR、REITなどを含む)、財形貯蓄、その他の金融商品(金貯蓄口座、金派生商品など)などです。

年代別金融資産保有額(二人以上世帯)

年代全年代20代30代40代50代
平均値1139万円165万円529万円694万円1,194万円
中央値419万円71万円240万円365万円600万円

こちらは同様に、2500世帯を対象に調査した単身世帯の金融資産保有額です。

年代別金融資産保有額(単身世帯)

年代全年代20代30代40代50代
平均値645万円106万円359万円564万円926万円
中央値45万円5万円77万円50万円54万円

平均値では総務省の調査と同様に1,000万円を超える高い金額になっていますが、中央値でみると419万円と、より実態に近い金額になっているのではないでしょうか。

単身者は平均値が645万円、中央値が45万円ということで、ほんとに貯金していませんね。

家族持ちの世帯でも中央値は30代で240万円、40代で365万円ですが、この金額では何をすることもできません。

日本人の平均年収は国税庁が441万円と発表していますから、これが現実なんですね。

月々の理想的な支出

給与水準が高いMRなら、そこまで切り詰めた生活をしなくても標準的な支出で生活するだけでしっかりと貯蓄することができます。

では、「標準的な支出」をみてみましょう。

ファイナンシャルプランナーが紹介する理想の月あたりの支出例がこちらです。

単身者だと、月の支出は16万6千円が理想とされています。

支出の内訳は下記のとおりになりますが、MRは多くの会社で借上げ社宅制度がありますので住居費はもっと少なくなる場合が多いですね。

その代わりに社内での付き合いで飲みに行く機会が多いと思いますので、住居費の分を交際費に充てることができると思います。

【単身者の理想的な支出例】

支出内訳金額
住居¥56,000
食費¥36,000
通信費¥12,000
水道光熱費¥12,000
保険料¥8,000
被服費¥6,000
趣味・交際費¥18,000
雑費¥18,000
合計¥166,000

家族ができるとどうしても生活費は上がってしまいます。

食費や交際費が上がりますし、子供の教育費も必要になってきます。

なので家族持ちの場合、月の支出は21万4千5百円となっています。

感覚としては、家族持ちでこの支出だとちょっと厳しい気がしますが、大幅に支出金額が上回っている方はできるだけこの金額に近づけることを考えてみましょう。

【夫婦と子ども1人世帯の理想的な支出例】

支出内訳金額
住居¥62,000
食費¥35,000
通信費¥12,000
水道光熱費¥15,000
保険料¥15,000
教育費¥25,000
被服費¥7,500
趣味・交際費¥35,000
雑費¥8,000
合計¥214,500

年収1,000万円の場合、手取り金額は700~800万円です。

年間の手取り700万円として、ボーナスなども含めて12分の1にすると、月の手取り収入額はおよそ58万円になります。

月の手取り58万円として上記の金額で生活することができると、単身の方は

58万円 ー 16万6千円 = 41万4千円

月額41万4千円で、年額にすると

41万4千円 × 12ヶ月 = 496万8千円

家族持ち(子供1人)の方は

58万円 ー 21万4千5百円 = 36万5千5百円

月額36万5千5百円で、年額にすると

36万5千5百円 × 12ヶ月 = 438万6千円

となり、上記表の金額の中で生活することができたら、単身の方なら約500万円、家族持ちの方でも約400万円を毎年貯蓄することが可能です。

いかがでしょうか。

年間300万円の貯金が可能だという感じがしてきましたでしょうか。

支出のコントロール方法

私の知る限り、MRはサラリーマンの中では給料が高いためほとんどの人が「高給をもらっている」という意識を持っています。

なので小さな出費にはこだわらないというか、「ケチケチするなよ。」という感覚がある人が多いです。

それこそが支出体質への入口で、小さな支出を長年にわたって積み重ねると大きな支出になります。

逆に、これをよく理解していて小さな金額のものでも継続して買わないといけないものは出来るだけ避けるという人は貯蓄ができています。

たとえば、タバコは1箱の値段がおよそ400円で小さいと感じるかもしれませんが、ほとんどの喫煙者は1日1箱以上消費します。

1日1箱を1年間続けると、

¥400 × 365 = ¥146,000

毎年家族で沖縄旅行に行けるくらいの金額を使っています。

また、タバコを吸う人は缶コーヒーやガムなども良く購入しますので、これらを合わせると毎年相当な金額を使っていることになります。

このような、毎月必ず使っている固定費をいかに抑えるかが貯蓄を増やすためには重要になります。

具体的には、下記のような固定費をできる限り安いモノに代えたり、完全になくしたりすればけっこう大きな効果があります。

・タバコ

・飲み代

・携帯電話通信費

・保険

・住宅ローン

・自動車ローン

・動画配信サービス

・有料メルマガの購読など

私の友人のMRはある日貯蓄体質になることを決意し、タバコをやめて携帯電話を格安SIMに替え、生命保険を全労災にしてマイカーを売却していました。

ここまでやれとは言いませんが、私の友人MRのやったことのうちいくつかでもやれば、年収1,000万円あれば毎年300万円の貯蓄は割と簡単なのではないでしょうか。

年間300万円貯金できれば、10年で3,000万円です。

10年くらいがんばれば老後の2,000万円問題もなんとかなりますし、人生がかなり楽になります。

急に会社をリストラされてもしばらくなんとかなりますしね。

まとめ

貯蓄をするのに裏ワザはなく、お金を使わないということしか方法はありません。

しかし、うまく貯蓄するためには「そこまで高額なものでなくても問題ない」固定費を安いモノに替えたりなくしたりするのが良い方法だと思います。

小さな金額のものを節約することを「ケチ」とか「セコい」と思う価値観がある人は大きな資産を作るのが難しいかもしれません。

「ムダなものや価値のないものには1円も使わない」という性格の人の方が資産形成をするのに向いていると思います。

それでも、MRはサラリーマンという今のところ安定して収入が入る立場でありながら比較的給料が良いので資産形成にはかなり有利な立場にあります。

不安定な時代ですので、資産を作れるうちに作っておくのがいいですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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