有望な会社

米国で新型コロナ治療薬の緊急使用許可申請をした2社の株は買いか

有望な会社

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

ここ2日くらいの間に2社の製薬会社が立て続けに新型コロナ治療薬の緊急使用許可をFDAに申請しましたね。

2社とは、イーライリリーとリジェネロンです。

リジェネロンの抗体カクテル療法はアメリカのトランプ大統領も投与されたことから知名度が高まっています。

緊急使用許可申請が承認されると、レムデシビル、回復者血漿療法に続く承認薬になります。

この2社の治療薬は効果としては非常に評価が高いということですから、緊急使用許可であっても承認されるとかなり使用されることが予想されますから、米国株に関心がある方はリジェネロンやイーライリリーの株の購入を検討されている方もいるのではないでしょうか。

治療薬発売でこの2社の株は買いなのかを考えてみたいと思います。

リジェネロンの抗体カクテル療法とは

リジェネロンの抗体カクテル療法はREGN-10933とREGN-10987という2つのモノクローナル抗体を組み合わせてつくった治療薬です。

何千ものモノクローナル抗体候補の中から最も強い中和抗体を産生させる薬剤を2つ見つけ出して組み合わせていますので、効果の強さは折り紙つきです。

先日、新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領に投与され、早期に回復したということでご存知の方も多いと思います。

今年の6月に臨床試験を開始したばかりでしたが、それから4か月かからずに緊急使用許可の申請を行うという超早のスケジュールで治験を行ってきました。

フェーズ1・2・3をまとめたデータによると、273名の軽症から中等症の新型コロナウイルス陽性例に対し、7日後のウイルス量をプラセボとの比較で有意に減少させています。

興味深いのはウイルス陽性ながら免疫反応が起こっていない、他のウイルス感染症でいうと「無症候性キャリア」の状態にある症例のウイルス量も7日後に減少させているという点です。

こういう症例はウイルス量が高い傾向にあり、症状もないことから市中にウイルスをばら撒くスーパースプレッダーになりやすいですので、承認されればウイルスの拡散防止にも貢献することができるかもしれませんね。

イーライリリーのモノクローナル抗体

イーライリリーもカナダのアブセレラ・バイオロジクスと共同開発しているLY-CoV555(バムラニビマブ)というモノクローナル抗体をアメリカのFDAに緊急使用許可申請しています。

イーライリリーのモノクローナル抗体は新型コロナウイルスに感染し回復した患者から抽出した抗体をモデルにして創薬されているそうです。

こちらも302名の軽症から中等症の新型コロナウイルス陽性例に対し1回の投与で入院や緊急集中治療の率を低下させました。

またイーライリリーは今回緊急使用許可を申請したLy-CoV555(バムラニビマブ)と中国の上海君実生物医薬科技から導入したモノクローナル抗体のエテセビマブとの抗体カクテル療法の治験も進めており、11月の緊急使用許可申請を目指しているとのことです。

普通に考えてモノクローナル抗体1剤の治療よりも2剤以上を組み合わせたカクテル療法の方が効果が高くなる可能性が高いと思いますのでイーライリリーもカクテル療法の緊急使用許可申請が待たれるところかと思いますが、それにしても最近は製薬も中国の会社の名前をちょくちょく聞くようになりましたね。

このままでは日本は電気機器、ITに続いて製薬でも中国にゴボウ抜きされてしまいます。

リジェネロン、イーライリリーの株は買いなのか

軽症から中等症の症例に対する新型コロナ治療薬を素早く開発したこの両社はいずれも非常に高い研究開発力を持つ将来有望な会社であることは間違いがありません。

その証拠に、両社の株価は新型コロナ以前から非常に順調に上昇してきています。

こちらはリジェネロン(ティッカーシンボル:REGN)の長期株価チャートです。

そしてこちらがイーライリリー(ティッカーシンボル:LLY)の長期株価チャート。

この10年間でイーライリリーは約4.2倍、そしてリジェネロンはなんと約24倍になっています。

もちろん、今年の新型コロナ治療薬開発のニュースが出てきて以降も株価は上昇しています。

では、ここから両社の株は買いなのでしょうか。

継続的な売上が立てばそのぶん株価に反映されるかもしれませんが、新型コロナ治療薬に期待して株を買っても、それほど大きなインパクトにはならないかもしれません。

その理由について3つ上げたいと思います。

供給量が少ない

リジェネロンはロシュと提携し、イーライリリーもアムジェンと提携して緊急使用許可の承認後に量産体制を整えていますが、それでも年内に最大でリジェネロンのカクテル療法は55万回分、イーライリリーのモノクローナル抗体は100万回分の製造を目指すとしています。

ファイザーとバイオンテックやアストラゼネカなどの新型コロナワクチンは年内に数億回分の量産体制を整えていますから、回数でいうと2桁や3桁の違いがあります。

もちろん、価格はワクチンよりも治療薬のほうが圧倒的に高いですから一概には言えないかもしれませんが、数百万回分では必要な数を供給することができません。

売上規模からのインパクトが小さい

イーライリリーの年間売上高は2.5兆円規模です。

仮に今回の新型コロナ治療薬で年間2500億円の売上が上がったとしてもインパクトは約10%です。

リジェネロンについては売上規模は8000億円規模とイーライリリーに比べて3分の1なので、同じ規模の売上が上がった場合にはリジェネロンの方が全体におけるインパクトは高くなり株価も上がりやすいかもしれません。

またリジェネロンは今年の7月にアメリカ政府のオペレーション・ワープ・スピードに採用されて4.5億ドルの契約をすでに締結しています。

これを加味すると、イーライリリーよりもリジェネロンの方が株価は上がりやすいかもしれませんね。

無償提供などで最初は売上が立たないかも

ギリアド・サイエンシズのレムデシビルが150万本を無償提供したように、これらの企業も初期の分を無償提供する可能性もあります。

ギリアド・サイエンシズの株価はこれが影響したのか少し上昇した後、元に戻ってしまいました。

いずれは売上が立つので株価がもっと上がっても良いような気がしますが、リジェネロンやイーライリリーも同じようになる可能性もあります。

まとめ

とはいえ、リジェネロンもイーライリリーも非常に高い研究開発力がありパイプラインも豊富にありますし、それを裏付けるように長期的に株価が上昇していますので、株を保有することで企業の成長の恩恵に預かれる可能性は充分にあるのではないでしょうか。

今回の新型コロナで改めて実感しましたが、ディフェンシブと呼ばれている製薬企業は不況時にも業績が安定していますので長期的に株投資するにも非常に良い対象になると思います。

株式投資に興味があってこれから始めてみたいという方も、個別銘柄なら製薬企業は買いやすいのではないかと思います。

MRだと開発している新薬がどのくらい画期的かとか、専門用語なんかもわかりやすいというのもあります。

少額から投資を始めてみたい方は、DMM証券だと口座開設までの時間が早いですし、米国株も購入できるのでおすすめです。

ただ、投資はあくまで自己責任でお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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