こんにちは。
現役MRのリョウタです。
ここ数年は毎年のように、各社でMRの人員削減が
行われています。
そんな記事を見ると、多くのMRの方は漠然と
「将来が不安だな~」と感じたりしますよね。
今回は、MRの中でもだれを辞めさせたいのか?
について書いていきたいと思います。
目次
40歳以上のMRはいつでも辞めてもらいたいと思われている
会社が辞めさせたいMRといのは、基本的には
40歳以上くらいのオジサンMRというのは
全メーカー共通だと思います。
どのメーカーだって、40歳超えてくるとだいたい
給料だけで年間1000万円前後取ってるわけですし。
社会保険料とか、厚生年金や福利厚生費から、
MRならみんな持ってるPC、スマートフォン、
そして営業車・・・。
MRってホントお金かかってますよね。
諸々合わせると、1人あたり自分が貰ってる給料の
3倍近くが経費としてかかってると思って間違いないです。
・・・、1人辞めさせると年間3000万円くらい
経費カットできるんです。
10人で3億、100人で300億、数年に分けて500人くらい減らすと、、、
1500億円/年!!
経営層はそう考えているワケなんですよね。
ある意味、毎年1500億円浮いたら、中堅の会社なら
どこでもめちゃめちゃ増益させることが
可能ではないでしょうか。
それをやらずに頑張ってる中堅企業の
社長さんたち、偉いですよね。
すぐにでも減らしたいのはプライマリーMR
ただ、直近ですぐにでも辞めてもらいたいのはどこの会社も
「プライマリーMR」
なんでしょうね。
今、多くの会社でプライマリー領域にMRを配置している理由って、
ガンガン売上を伸ばしていきたいってわけじゃなくて、
減っていく売上の幅を少しでも緩やかにしたいという方が
大きいんじゃないかと思います。
そんななか、ここ数年で各社が大規模なリストラを
実施しているのは、ジェネリックやOTC化、先日の記事でも
書いたフォーミュラリーの浸透など複数の要素が予想よりも
早く起こってきているからです。
フォーミュラリーって何?という方はこちらの記事もご覧ください。
製薬メーカーにとっては「待ったなし」というくらい
早急に対応しなければならない状況に来ていると
いうことではないでしょうかね。
40以上かつプライマリーMRは超やばい
今20代の若いMRの方はもしかしたら知らない人もいるかも
知れませんが、2000年~2003年頃って、
各社の新卒採用バブルだったんですよね。
50名とか、100名とかはザラで、大型新薬がノリノリだった
ファイザーなんかは300名とかを1年で採用してたんです。
中途採用なんかもっとすごくて、社会人だったらだれでも
良いって感じで採りまくってましたよね。
そういうプライマリー領域の新薬全盛期に大膨張した
MRの多くが今、40代に突入してきています。
ということは、この2つの条件がともに
当てはまっているMRはマジでピンチです。
確実に会社の辞めさせたいリストに載っていますよ。
・40歳以上
・プライマリーMR
年齢はどうすることもできませんので、
このピンチを抜け出すにはプライマリーMRから
早急に脱出するしかないんじゃないでしょうか。
これまでのMRリストラ対象を見れば一目瞭然
こういう話は経済誌やネットでたくさん言われていることですが、
「どうせ煽り記事だろ」
と思ってませんか?
残念ながらほとんど事実です。
実際、ここ最近で大規模な早期退職を実施した会社を見てみると、
会社名 | 実施年(年) | 人数(名) |
サノフィ | 2018 | 250 |
サノフィ | 2019 | 200 |
ベーリンガーインゲルハイム | 2018 | 300 |
ファイザー | 2019 | 200 |
MSD | 2017 | 250 |
MSD | 2019 | 250 |
エーザイ | 2018 | 300 |
バイエル薬品 | 2019 | 160 |
みんなかつてプライマリー製品で一世を風靡した
メーカーばっかりじゃないですか。
おまけに、ファイザーが実施した早期退職プログラムの内容は、
「領域専門MRのみ3年以内に指定の同業他社に転職した場合は
割増退職金の返還を求める」
だったそうです。
サノフィもプラビックス部隊を積極的に退職させてるし、
しかもプライマリーMRを削減しておいて希少疾病MRを
けっこう募集してたんです。
採用って結構経費かかるのに、それでも経験者採る方が
良かったんですね。
MSDもキイトルーダ部隊はほとんど退職していません。
ベーリンガーも表向きは広く募集しているように見せておいて、
ほぼ全員に個別面談があったみたいですしね。
つまり、
「プライマリーMRはご自由にどうぞ」
ってことです。
フィールドが変われば輝けるMRもたくさんいる
辛辣な記事になってしまいましたが、
個人の妄想ではなく、経営環境上あたりまえの事実だということを
特に該当する方には知っておいてほしいです。
時代の流れとしてこうなっているだけで、
個人のせいでない要素もかなり多いですし。
でも、環境の変化をおそれてじっと動かないっていうのは、
ある意味数少ない個人のせいである要素なのかもしれません。
会社としても、バイタリティのある人は
勝手に動いていると考えていますし、転職してきた人も
バイタリティがあると評価される時代に
なってきていることは最近感じます。
転職をせず、1社だけで会社員人生を全うすることは
かなり難しくなってきています。
今後はさらに難しくなっていくでしょうし、転職する人の方が
人材として評価される時代になってきているんです。
日本以外の先進国ではとっくにそうなっていますしね。
転職市場も今は冬の時代ですが、ある程度この業界の
人員整理が進んだら、多くはないながらも安定して
募集があるという状況になってくると思っています。
そうなったとき、40歳以上の方でも幾つかの専門領域を
経験していたら、他社から即戦力としての需要もあるはずです。
新卒から勤めてきた唯一の会社に辞めさせられるよりも、
自分から動く方が絶対にいいです。
そのための準備を少しずつでも始めてみましょう!
転職サイトには、転職すると決めていなくても登録して
エージェントの人とこれからどんな会社の募集がありそうか
情報交換しておいた方がいいですよ。
転職を決めてからでは、その時すでにある募集案件の
中からしか選べません。
私は25社くらいの転職サイトに登録しましたが、
私が4度MRとして 転職した中で、
他よりも多くの案件を持っていたり
1社しか扱っていない募集案件を持っていたのはこのへんです。
JAC Recruitment
JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
BIZ REACH
ランスタッド
これから日本法人立ち上げみたいな会社は
JACrecruitmentやランスタッドのようなエージェント
1社しか扱ってないということが多いです。
なのでできる限り多くのエージェントに登録して
担当者の方に自分の希望を伝えておいた方が
いいですよ。
もちろん、40歳以上でも可能な案件も出てきますので
まずは登録しておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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