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オノアクト事件でついに三重大学麻酔科元教授と小野薬品の社員2人を逮捕!

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

製薬業界に留まらず、世間を賑わせていたオノアクト事件ですが、ついに製薬会社社員が逮捕されましたね。

未だにこんなことが行われていたとは本当に驚きですが、これを機にまた業界が正しい方向に修正されればいいなと思います。

やはり小野薬品の社員が関与していた

この事件は製薬業界にとって、ディオバン事件に勝るとも劣らない衝撃の事件でしたね。

しかし、これでようやく全貌が明らかになりました。

昨年の12月に書いた記事ですが、ほぼドンピシャでした。

あらためて流れをまとめると、一部違っている部分があるかもしれませんがこんな感じですね。

小野薬品の三重大学担当MR(宮田洋希容疑者)が三重大学の元教授だった亀井政孝容疑者にオノアクトの販売目標達成のために具体的な数量を示して発注をお願い。

亀井容疑者は言うことを聞く代わりに奨学寄附金を要求。

宮田容疑者は同じ会社の社員(おそらく本社の奨学寄附金の決定権を持つ部署)である山本裕介容疑者に相談し、会社の奨学寄附金を拠出させることに成功。

オノアクトの数量はとても捌ききれる量ではなかったため、部下の元准教授・境倫宏被告になんとかしろと命令。

境被告は使い切れない分のオノアクトを捌くため、実際には使っていないオノアクトをカルテに記載し、実物のオノアクトは廃棄するという方法を実行。

なんか異常にオノアクトばかり出るということを不審に思った病院の職員が内部告発。

その後はご存知のとおり、亀井元教授、境元准教授は病院を解雇になり、そして逮捕。

今回で小野薬品社員も贈賄罪で逮捕になり、第三者供賄罪で既に起訴されていた亀井容疑者は収賄罪で再逮捕。

という流れなんじゃないかと思います。

しかし、奨学寄付金は200万円、150万円と2回振り込まれて合計350万円。

奨学寄付金としては大きな金額だと思いますが、この金額と引き換えにこんな犯罪犯しますか普通!?

仮にも教授や准教授という地位の人たちがねえ・・・。

絶対に見つからないとでも思っていたんでしょうかね。

どこからどう見ても見つかりそうですが(笑)。

オノアクトは主に手術時や手術後の頻脈性不整脈に使用する薬剤ですから、そんなに急激に処方量が増えるのはおかしいに決まってるでしょうに。

不可思議な事件ですが、これでまた製薬会社に対する世間の風当たりは冷たくなりますし、厚生労働省からも監視の眼が厳しくなることは間違いないんじゃないかと思います。

MRの監視モニター事業をさらに強化して、製薬会社に圧力をかけてMRを減らす政策を打ってくるでしょうね。

内資系のMRは特に注意

外資系のメーカーは特に寄付金の件には注意を払っているので、どうやっても社内から寄付金を引っ張ってくるのは不可能になっています。

国家公務員に贈収賄すると、アメリカのFCPA(Foreign Corrupt Practices Act of 1977:海外腐敗行為防止法)や欧州の贈収賄防止法に抵触し、場合によっては数百億や数千億の罰金を科されますので、外資系はこのあたりに非常に厳格です。

それに比べると内資系製薬メーカーはまだそこまで厳格ではない雰囲気が残っていますので、今回の事件も起こせたんじゃないかと思います。

今回の事件で全ての製薬企業が襟元を正していると思いますが、特に内資系のメーカーでは売り上げ目標達成のために裏ワザを使おうと思えば使えてしまえる状況のままの会社もあるでしょうから、本当に注意してほしいなと思います。

こんなことで売上を伸ばしても、上手くいく時代は本当に終わってしまいましたから。

仕事のことで逮捕されるなんて、ほんとにバカバカしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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