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ノバルティスの業績は?MR転職に有望な企業か?

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こんにちは!現役MRのリョウタです。

MRの転職関連し、色々な会社を紹介していきたいと思います。今日紹介するのは、大手外資系製薬会社のノバルティスです。

ノバルティスは、スイスを本拠地とするヘルスケアの世界的なリーディングカンパニーです。新薬、アイケア、ジェネリック医薬品など幅広い製品を世界に提供している会社です。

ノバルティスファーマは、ノバルティスの医薬品部門の日本法人ですが、どういった製品を扱っているのか、直近のトピックとともにMRが置かれている環境も踏まえながら説明していきたいと思います。

ノバルティスが取り扱っている国内製品

ノバルティスは循環器、代謝、呼吸器、眼科、中枢神経、移植、皮膚、免疫、がんなど、幅広い領域の医薬品を提供しています。

具体的には、ノバルティス ファーマ株式会社(日本)の2019年の売上上位10製品を紹介します。

1.ルセンティス(眼科用VEGF阻害剤、285億円)

2.エクメット(糖尿病治療薬、270億円)

3.レボレード(血小板減少症/再生不良性貧血治療薬、231億円)

4.エクア(糖尿病治療薬、218億円)

5.グリベック(抗悪性腫瘍剤、211億円)

6.タシグナ(抗悪性腫瘍剤、210億円)

7.パタノール(抗アレルギー点眼剤、154億円)

8.ジャカビ(抗悪性腫瘍剤、123億円)

9.アフィニトール、(抗悪性腫瘍剤、114億円)

10.ネオーラル/サンディミュン(免疫抑制剤、104億円)

(ノバルティス ファーマ株式会社ホームページ ニュース プレスルームより)

見て分かるように、抗がん剤と眼科領域が上位品目の多くを占めています。

今後数年で国内上市されそうな製品も上げていただきどんな製品か

ノバルティスの直近のニュースから分かること

ノバルティスの直帰のトピックを紹介します。

2020年決算

グローバルの2020年通期の売上高は48,659百万米ドルで3%増、営業利益は10,152百万米ドルで19%増加、純利益は8,071百万米ドルで20%増加と、順調なように思えます。

(ノバルティス ファーマ株式会社ホームページ ニュース プレスリリースより)

しかし、フリーキャッシュフローは10%減となり、訴訟関連の支払いが理由とのことであり、少し影の部分が感じられます。

MRの雇用に影響しそうなニュース

2019年5月に、初めての再生医療等製品である「キムリア」を発売しました。

採用機序となるCAR-T細胞療法とは、患者さん自身の細胞を用いて、がんと闘う高度に個別化された治療法です。収載時の薬価が1患者あたり3349万3407円となり、高薬価として話題となりました。

2019年7月1日から、大日本住友製薬と共同して日本におけるエクアおよびエクメットの医療従事者へのプロモーション活動を実施して、大日本住友製薬が両剤の流通を担う契約を締結しました。今後プライマリー領域は少し縮小傾向かもしれません。

ノバルティス ファーマ株式会社の代表取締役社長に、2020年11月1日付で、Leo Lee(レオ リー)さんが就任しました。MSD株式会社で副社長執行役員営業本部長などもした方みたいです。日本人社長から経験豊富な外国人社長へとなり、リストラなどの対策がよりされるかもしれません。

2021年1月29日、ファイザー社とビオンテック社が開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン向けに生産能力提供の初期契約を締結しました。開発だけではなく製造についても、高収益品へ注力しているように思えます。

大型M&A案件など

ノバルティスは、そもそも1996年にスイスのチバとサンドが合併して誕生した会社です。

2017年にはアルコンファーマ株式会社を吸収合併して、眼科領域で一気に勢力を拡大しました。

ノバルティスでMRが置かれている環境

次にMRにフォーカスした話をさせていただこうと思います。

ノバルティスの評価

2013年から問題となった医師主導臨床研究や2014年から副作用報告遅延の問題発覚後、信頼回復に向けてということで、再発防止を会社の最優先課題としてさまざまな取り組みを進めています。

売り上げ拡大だけではなく、重点領域も絞って高収益体質を目指しており、調子は順調なように思えます。

新製品の数

日本においても革新的な医薬品を一日でも早く患者さんにお届けするために約30の開発プロジェクトを推進し、既存品の適応拡大を含めて、フェーズⅢだけでも18品目がラインナップされています。

特にオンコロジー領域では8品目と多く、とてもパイプラインも豊富で、今後も期待できそうです。

具体的には、2021年中に3つの新規有効成分の申請を目指していて、1つは、転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象放射線医薬品、残る2つはBCR-ABL阻害薬と抗TIM3抗体で、前者は慢性骨髄性白血病で、後者は骨髄異形成症候群です。

雇用

現在新卒でのMRは募集していないようですが、下記のようなMRから始めるおもしろいキャリア採用を募集していました。

Future Leadership Program(Commercial職)

こちらは入社5年目で、管理職であるマネージャーへステップアップいただくポジションの募集となります。

キャリアのスタートを営業(MR)職から始め、日本の製薬市場の現場を経験していただきます。

業界動向

薬価の引き下げや後発医薬品の普及を背景に国内市場は厳しさを増しており、製薬各社はMRの業務や体制の見直しを進めています。

収益環境の悪化に加え、製品構成が大型の生活習慣病治療薬からがんや難病といったスペシャリティ領域にシフトしていることや、デジタルチャネルを通じた情報提供が広がっていることも、MR削減の要因となっています。

コロナウイルスによる医療機関の訪問規制強化によってデジタルへシフトが始まりました。

成長性

患者さんにとってニーズが高く、ノバルティスのポートフォリオの中でも特に有望な「乳がん」「肺がん」「悪性黒色腫」「腎細胞がん」「血液腫瘍」の5つの領域に注力して研究を進めています。今後はさらにこの領域での売上・利益拡大が期待されます。

まとめ

いろいろとノバルティスについて紹介してきましたが、全般的に高収益製品へ集中していて、開発パイプラインも豊富であり、今後も順調に成長が見込めそうです。

しかし、業界全体として現在デジタルへのシフト化が起きており、ノバルティスは数年前から率先してMR数の削減を行っていて、今後もMR数は減っていくことと思います。

がん領域に注力していて強みもあるため、オンコロジー領域に強いMRにはやりがいを感じることが出来るかもしれません。求人は出していないようですが、ヘルスケアに強いJAC Recruitmentであれば、もしかしたら求人が見つかるかもしれません。私も以前外資系の転職を見つけました。

転職にご興味があれば、是非登録して話を聞いてみてはと思います。

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