MRの将来性

MSDの大リストラを受けてMRが取るべき行動とは?

MRの将来性
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MSDの大量リストラがまた敢行されました。

業界の見通しが暗くなっていることを受けて各社がリストラを行っている中で、

MSDのような大手企業の大きなリストラは他社MRにとってもショックですが、

このような時代にMRが考えなければならないことについて記事にしました。

今後、製薬は電機業界以上の大荒れに!?

2017年後半、MSDが250名の早期希望退職を募集しました。

最終的には予定を大きく超える約400名が応募したというのも驚きですね。

MSDが早期希望退職を募集した理由としては、

「1人当たりの生産性が低いため」

とのことでしたが、要するに

「MRが多すぎる」ということですよね。

MSDは2010年にアメリカの製薬大手シェリング・プラウを買収して統合しましたが、

シェリング・プラウは日本法人に当時約1200名のMRが在籍していました。

当時のメルクの日本法人である万有製薬にはMRは約2000名いましたので、

MSD発足当初は日本法人だけで3200名のMRがいたのです。

いくら製品構成が多領域にわたると言ってもMR3200名は多すぎますよね。


武田薬品や第一三共でもMR数は2200~2300名ですので、

いくらなんでも人件費にコスト掛け過ぎていることは合併当初から

会社もわかっていたのです。

しかしすぐに最低1000名以上も削減するわけにはいきませんので、

MSDは段階的にリストラを繰り返してきているのです。

MRの皆さんはよくご存じかと思いますが、

もともと万有製薬もシェリング・プラウもMRは平均年齢が高めで

いわゆる「おじさんMR」も多くいる印象でした。

MSDはしっかりとした労働組合がありますので、

組合と揉めるくらいなら退職金を多めに積めば退職させることはそれほど難しくない

ということで、合併当初から数回にわたって希望退職を実施しており、

今回の希望退職によって当初の会社の思惑通り1000名以上のMRを削減してきています。

今回、MSDの大リストラの発表を受けて私が真っ先に思ったことは、

「次は内資系企業の番だ」ということです。

次は内資系企業の番

下の表は、2012年~2017年までの大手製薬会社のMR数の推移です。

外資系の大手は多くがこの5年間で大きくMR数を減らしています。

内資系大手でも、主力製品の特許切れがあった会社や経営者が優れている会社は

将来の見通し、業績の推移に合わせてMR数を調整していますが、

多くは5年間ほとんど変わっていないか少し増えている会社もあります。

そのような会社でも今後5年以内に大きなリストラの嵐が吹き荒れると思います。

なぜなら、先ほど述べた通りMSDは労働組合が非常にしっかりしており、

会社側は簡単に無慈悲なリストラを大規模に行うことは困難なのです。

そういう会社でさえも連続して大規模のリストラを行うということは、

もはや会社として存続していくためにMRという人件費の圧縮が不可避

ということで間違いないでしょう。

MSDやサノフィのような大手がこれだけのMR削減を迫られるのであれば、

内資系企業のMR削減が必要ないはずはありませんね。

これまで、高血圧、糖尿病、脂質異常症に代表されるプライマリー領域の

ドル箱祭りによってMR数が拡大されてきましたが、ほぼジェネリック化し、

また肥大化し続ける国の医療費抑制がもはや待ったなしであることを考えると、

今後は電機業界に続いて最も荒れる業界になるかも知れないとさえ思います。

過剰に社員を守って人員削減をせず、無駄な人件費によって

製薬会社の要とも言える新薬開発ができない会社は

経営陣の先を見通す力が皆無なのです。

そういう会社は近い将来、シャープや東芝と同じ末路に

向かっていく可能性が高いです。

もうMRは何千人もいらない

今、業界のルールが著しく変わっています。

プライマリー領域のバブルはとっくに終わりましたが、

ようやく次のゲームのルールが見えてきており、先見性のある会社は

それに対応しようとしてきています。

また、IT技術の進歩によって顧客の情報収集方法も変わってきています。


今までのようにMRの偏った情報を鵜呑みにする顧客は

どんどん減ってきています。

国も本当に必要な新薬は高額でも承認せざるを得ない代わりに、

医療費を抑えるため他の薬剤の薬価を以前にも増して下げざるを得ません。

企業はというと、一番金のかかる人件費を抑えて新薬開発を続けてほしい

という政府の意向を受け入れざるを得ない状況です。

このような流れの中、今後は間違いなく国内企業もリストラの嵐が

吹き荒れる可能性は極めて高いでしょう。

そうでない場合、日当や借り上げ社宅の家賃補助、家族手当など

MRにとってオイシイ収入源を1つずつカットしていき、

実質年収を引き下げていく方法を取るでしょう。

基本給と賞与の総額に手を付けなければ、

四季報などに掲載される社員年収にあまり影響を与えませんからね。

いくら頑張っても年収が上がらない、

下手したら下がっていくといったことや、

良い成績をあげてもちっとも昇進できないといったことが

あたりまえになりますが、

そういう目に遭う前にもっと自分の努力を認めてくれる会社への

転職も選択肢に入れてみるべきではないでしょうか。

将来のビジョンにあった選択を

また、少し良い新薬を開発できたら

それはそれで外資に狙われるのがこの業界です。

日本法人がある外資の会社に買収されたらその後はどうなるか、

何社も見てきましたがだいたい同じです。

まず年配の社員が切られていくので、管理職のポジションはそれなりに空きます。

今の会社で良いポジションまで来ており、

とにかくこの数年でなんとしてでも管理職に昇格したいというMRの方は

残るという選択肢もありなのかなと思います。

だけど若くして早く所長になりたいのなら、

新興企業への転職を狙った方が絶対にチャンスが多いと思います。

一方、40歳以上のMRはというと、

自分の得意な領域で新興企業からの募集があったら積極的に動くべきです。

理由は、40歳で管理職に手が届いていなければまず今の会社で

リストラ対象リストに載っていると考えるべきだからです。

反対に、新薬上市を控えて募集している新興企業は、

40歳代のベテランこそ欲しいと思っているので


高い年収といきなり管理職などのポジションを同時に得られる可能性もあります。

各社のリストラによって転職市場にプレイヤーが飽和していますので、

良い企業から募集が出てからでは間に合いません。

是非今のうちから大手転職サイトに登録しておいて、

エージェントの方に自分の経歴と希望を把握して貰っておいた方が素早く動けます。

〇外資系の製薬案件は多く持っています

ランスタッド

〇最近のバイオファーマの案件もよく持ってます

JAC Recruitment

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