MRの将来性

2019年は過去最大にMR数が減少したかもしれない話

MRの将来性
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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

毎年年度半ば以降に発表されるMR認定センターの「MR白書」でMRが2014年以降減少の一途をたどっていることはこのブログでも何度かご紹介させて頂いています。

2019年度の結果もおそらく今年の夏以降に発表されるかと思いますが、去年は今まで最大のMR減少数だった可能性が調査によって予測されているので速報としてお伝えします。

私も予想して何度も記事にしているとおり、MRはこのまま減少スピードを上げてピーク時の30%になっていく可能性が高まっています。

そういった事実を見て、やはり私を含むMRのみなさんはMR3割時代に対応できるような手を今から考えていかなくてはいけませんね。

2018年までのMR減少数

去年のMR減少数の前にこれまでのMR数の推移についてもう一度確認してみます。

国内のMR数は2010年に6万人を突破し、2013年に過去最高の6万5,752人を記録しました。

この要因はみなさんご存知のプライマリーバブルです。

国内のMRはプライマリー領域の薬剤とともに増加してきました。

代表的なプライマリー領域といえば、やはり高血圧・糖尿病、高脂血症ですね。

高コレステロール血症薬のスタチン、高血圧薬のACE阻害薬・Ca拮抗薬・ARB、糖尿病薬のDPP-4阻害薬・SGLT2阻害薬などが各社から発売されるたびにMRが大増員されてきています。

しかしこれら領域の薬剤が一通り出そろってポジショニングが決まってしまったので、それ以降MRは減少の一途をたどっています。

2014年以降は5年連続減少し続けており、2014年~2018年の5年間でなんと5,852人も減少して6万人を下回ってしまいました。

しかも2018年の1年間で2,533人減少と、減少数に拍車がかかってきています。

2019年のMR数予測

近年の国内MR数はプライマリー薬のオワコン化、医療費ひっ迫によるジェネリック薬ゴリ押し、病院経営問題による薬剤整理、製薬企業の利益確保などによって減少するしかなくなっています。

2019年のMR数ももちろん前年比で減少を継続していることは簡単に予想できますが、昨日薬事日報から2019年のMR数を予測した記事が出ていました。

国内MR数、1年で5000人以上減少か  20年度新卒採用・雇用調査 | 日刊薬業 - 医薬品産業の総合情報サイト
 日刊薬業が実施した「2020年度新卒採用・雇用調査」によると、製薬業界のMR数が猛烈な勢いで減少していることが明らかになってきた。調査結果を基にじほうが試算したところ、国内のMR数は1年間で5000…

薬事日報を発行している株式会社じほうの独自調査ではありますが、なんと2019年はMRが1年間で5,000人以上減少していると予測しています。

これまでの5年間で減少してきたMR数が昨年1年間だけで消えたというのはかなりの衝撃でしたね。

減少率で言うと1年で約8.5%減です。

こんな勢いでこれからも減っていくと、そのうち周りのMRも「なんか少なくなったな~」っていう感じになってくるでしょうね。

そのとき自分がMRとして生き残っていられたらですが・・・。

今後はどういう推移をたどる?

では、今年以降はどうなっていくかを予想してみましょう。

減少予測については過去に具体例を持って記事にしていますので宜しければ読んでみてください。

これまでの経緯ですが、今のところリストラを進めてきたのはほぼ大手企業です。

その中でもMR数が大きく減っているのは多くが外資系大手で、会社規模によって違いますがここ数年で2~3割のMRを削減しています。

最近ではMSDやサノフィが派手にリストラをしているので印象に残りますが、ファイザーやブリストルマイヤーズ、グラクソ・スミスクラインもかなりの数を減らしています。

直近の5年でMR数が大きく減った会社
企業名2019年
エーザイ1430名→1000名
ファイザー2600名→2200名
ブリストルマイヤーズ・スクイブ1150名→700名
MSD2200名→1900名
田辺三菱製薬1850名→1540名
グラクソ・スミスクライン1800名→1500名
サノフィ1200名→900名

シェア・オブ・ボイスの時代が完全に終わった今、もちろん外資系のリストラはこれでほぼ完了ということはなく、これからも手を変え品を変えて継続していき最終的に各社のMR数は500人前後になるまで続いていくと予想します。

この理由は、米国のMR数がピーク時の30%に既に減少していることから日本もそうなることを予想しての予想数です。

一方で今のところほぼMR数が減っていないのが内資系中堅企業たちです。

業績としては圧倒的に良い内資・外資の大手企業の方が素早くMR数を調整しているにもかかわらず内資系はほぼ海外展開していないジリ貧の企業までほとんど人員削減の手を打っていません。

社員に優しい会社が多い内資系中堅企業ですが、いつまでもこのままでやっていけるほど甘くはないはずですので、遅れてリストラブームが必ず来ます。

そういうふうにして国内のMR数はあと10年くらいで20,000人から多くても30,000人くらいになっていくというのが私の予想です。

これから早期退職大募集で思わぬ大金を掴めるMRの方も出てくるかもしれませんね。

羨ましいです。

まとめ

上記のように予想しましたが今回の新型コロナの影響で減少の推移はもっと早いかもしれませんね。

10年の予想なんて、今の時代誰にもできないと思います。

2005年くらいに、10年後にみんながスマートフォンを持つようになるなんて誰も予想できませんでしたし。

もちろん予想が当たらずに10年後もMR数が50,000くらいいたらそれは多くのMRにとってハッピーなことなので良いと思います。

でも、この在宅勤務中に自分なりに少し先を予想しておく方が良いほど先が見えない状況になっていますから、特に家族持ちのMRの方はいくつかの人生プランを練ってみてはいかがでしょうか。

どんな世の中になっても路頭に迷わない備えがあった方がいいですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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