こんにちは。
現役MRのリョウタです。
年初から重たいテーマになってしまいましたが、お金に対する考え方って本当に人それぞれです。
一般的には少ないよりも沢山あったほうがいいですし、収入も少ないより多いほうがいいと思う人が多いのではないでしょうか。
しかしこれに関しても、宝くじで何億円も当選した人のおよそ7割はその後自己破産しているという話もありますし、一概には言えないです。
お金に関してはその人の性格や育ってきた環境による価値観などにも大きく左右されるんじゃないかと思いますが、今回はブログ管理人の私が考える「お金」について語りたいと思います。
人それぞれの価値観があって自分と同じ考えの人ばかりでない、いやむしろ私と同じ価値観の人は少数派であると承知の上で、今回のテーマについて記事にしました。
しかし、お金は生きていく上で無視できない大切なものだということを否定できる方は少ないんじゃないかと思います。
価値観が近い人も遠い人も、年初に「お金」について考えるきっかけになれば幸いです。
お金とは「道具」

お金は所詮、自分が目的を果たすための「道具」に過ぎないという意識を私は強く持っています。
頭では理解できていても、日頃から意識できているかどうかは別だと思うからです。
「目的」というのも大小は人それぞれで、マイホームや高級車を買うことを目的としてお金を貯めている人もいると思いますし、適当に稼げて毎日好きなお酒が飲めたらそれが幸せという人もいると思います。
だから、特に目的がないのに貯金だけがたくさんあっても仕方ないですし、マイホームのローンを早く返すと決めたのについ他に使ってしまうというのも道具の使い方として望ましくないです。
また、社会人ともなると、生きる上で果たす目的の中で、お金が必要になってくることというのは1つではなくなります。
家族ができるとマイホームが必要になり、食費などの生活費が増えますし、こどもの教育費にもお金をかける必要が出てきます。
そんな中で、欲しいからと言って身の丈に合わない高級車を買ったり、必要以上の交際費を使うのは、お金という道具の総合的な使い方を間違えていると言えるんじゃないでしょうか。
「欲しかった高級車を買う」という1点については目的を果たしているので、それも人それぞれの価値観といえばそれまでですが、それによって家族に迷惑がかかるのであればやはりトータルでは間違った使い方といえます。
お金はあらゆるものと交換できるということにおいて、誰からみても価値を持つものです。
それゆえに、道具としては使い方がとてもむずかしいものなんですよね。
ユダヤ人をはじめ欧米では、物心ついた頃からお金について教育を受け、長期間この道具の正しい使い方について学んでいきます。
それに比べて日本では、義務教育には一切お金に関する教育はありませんし、当然ながら親世代もお金に関する知識はありません。
それだけでなく、大半は「お金の話をするのは卑しいこと」という価値観を持っていますから、お金の知識なく物欲だけが育つ環境になってしまっています。
「使う」ということにばかりに目を向けてはいけない

「お金は使うもの」というのも一理あると思っています。
先のことは誰にもわかりませんので、”宵越しの金は持たねえ”という江戸っ子気質も、人生を精一杯楽しむという意味では一つの考え方でもあります。
しかし、日本は世界で最も安全な国の一つですし、製薬会社に勤めていればある程度の収入を得ることができているはずなので、それなりに長期的な展望を持って生きていけるはずです。
もちろん、MRは減少を続けているのと、IT技術の進歩や新型コロナによる構造変化によって定年退職まで安泰という時代は完全に過ぎ去りましたが、宵越しの金を持たなくていいということでもないですよね。
なので、収入の中で一定の割合を貯蓄している人も少なくないと思います。
ただ、貯めるということにも結構リスクがあるということになると、ピンとこない人が出てくるんじゃないでしょうか。
日本円はこれまで、相対的に強い通貨でしたので貯蓄しても減らないというのがあたりまえでした。
しかし、新興国の中でもインフレが激しい国では、自国通貨の価値はどんどん下がっていきます。
そういった国の人は働いて得た収入を貯蓄せず、外貨や株式、最近ではビットコインなどの仮想通貨に変えて資産防衛をするのが常識です。
自国通貨が弱くなればインフレが強くなり、同じ金額で今まで買えていたものが買えなくなります。
日本で今の状況が未来永劫続く保証はありませんし、経済の衰退や人口減少などによってそのリスクは大きくなっています。
使うことにばかり目を向けていると、いざそうなったときに対処できなくなりますので、インフレに対処できるような金融資産を持っておく必要があると思います。
金融資産というと、株式や債券、不動産が代表的なところではありますが、これ以外にも、世の中には時間が経つにつれて価値が上昇していくものがあります。
たとえば、絵画だったり、ワインだったり、ロレックスだったり、一部の希少なスポーツカーだったり・・・。
現金ももちろん金融資産ですが、昔と違って今では各国が自由に印刷できますので、インフレになって長期的には価値が下がっていく可能性が高い資産です。
現金を価値が上昇する資産に替えておくことが、10年とか20年のスパンでみると資産を守り、そしてあわよくば増やすことができる方法になります。
トマ・ピケティの「21世紀の資本」という本の内容については以前ご紹介しましたが、200年という膨大なデータを分析した結果、収益性のある資産の収益率は4〜5%であったと記されています。
今現在の100万円が平均4%で価値が上昇すると、20年後にはおよそ219万円になります。
毎年きっちり4%というわけにいかないのでこの通りにはならないですが、今、100万円を消費するということは、20年後の200万円以上を前借りして消費していることになるということです。
こう考えると、使うことに目を向けすぎず、「お金の価値を保存する」ということに目を向けることが大切だということがわかるのではないでしょうか。
まとめ

日本でお金について真剣に向き合うのは結構勇気がいることです。
「お金にシビア」とか言われますし、良くない印象を持たれてしまうことも正直あります。
しかし、これほど使い方が人生をも左右する大事な「道具」について真剣に勉強しないという方がおかしいです。
私が欲しいものは大きなマイホームでも高級車でもなく、「サラリーマンの収入に依存しない生活」ですから、これを手に入れるためのお金を貯めています。
ただ、サラリーマンを一生やっていても貯められない金額になりますので、早くから貯金が選択肢から外れ、いろいろ考えた結果、株式投資一本になっています。
特に20代や30代の若い方は、楽しい人生を送るために必要なお金の使い方について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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