こんにちは。
現役MRのリョウタです。
製薬会社の営業マンであるMRはサラリーマンの中ではかなり高収入で知られていますが、1億円以上の資産を持っている人はそこまで多くありません。
まあ、私が知らないだけかもしれませんけど(笑)。
でも、日本で生活するためには、東京のど真ん中に住んだって贅沢しなければせいぜい月々30万円前後で普通の生活はできてしまうと思います。
MRは年収1,000万円以上貰っている人もけっこういるにもかかわらず、なぜ億り人が少ないのでしょうか。
じつは、年収1,000万円くらいでは、日本では億り人になるのは難しいんですね。
実際の億り人の数がそれを物語っています。
その数や割合を示しつつ、億り人になる方法についてシェアしたいと思います。
国内の億り人の数から言えること

2020年現在の国内の日本人世帯数はおよそ5,700万世帯です。
2017年の野村総研の推計によると、1億円以上の金融資産を持っている世帯の数は126万世帯を超えています。
野村総研では、世帯ごとの保有資産の総額によって下記のように定義しています。
3,000万円未満・・・マス層
3,000万円~5,000未満・・・アッパーマス層
5,000万円以上~1億円未満・・・準富裕層
1億円以上5億円未満・・・富裕層
5億円以上・・・超富裕層
これを率に直すと約2.2%、つまり日本では100世帯に2~3世帯が1億円以上の資産を持っているということになります。
出所:野村総合研究所 純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数
続いて、サラリーマンで年収1,000万円以上貰っている人の割合です。
2018年に国税庁が発表した民間給与実態統計調査によると、年収1000万円以上のサラリーマンの割合は4.95%となっています。
数にするとおよそ250万人のサラリーマンが日本で年収1,000万円以上ということになります。
ここには経営者や個人事業主、フリーランスの人は入っていませんが、源泉徴収できっちり税金を取られているサラリーマンしか収入金額は把握できませんのでそれらは省かざるを得ません。
個人でいうと250万人ですが、世帯で年収1,000万円を超えているのは実は10%を超えています。
2018年に厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、1,000万円以上の世帯割合は12.2%ということです。
世帯数にすると、およそ695万世帯が年収1,000万円を超えています。
695万世帯が年収1,000万円以上貰っているのに、1億円以上の資産があるのは127万世帯しかない。
世帯年収1,000万円以上の億り人率は18%以下です。
1億円以上の資産がある世帯にはサラリーマン以外も入っていますので、実際には全然もっと低いはずです。
これらの数から言えることは、年収1,000万円以上貰っていても億り人になるのは簡単ではないということです。
世帯で12.2%、個人なら5%以下しかいない年収1,000万円以上というのは、資産を形成する上ではたいした意味はないということですね。
億り人になりたいのであれば、年収1,000万円以上貰っているだけでなく、さらになにかしらの努力をする必要があるということがこれらの数字で理解できたと思います。
年収1,000万円のMRの億り人ロードマップ

私はまだ現役のMRですし、残念ながら億り人にはまだ到達していません。
なので説得力がないかもしれませんが、もう少しというところまで来ていますし、年収1,000万円前後のMRが30代で1億円を形成することができる可能性がある方法の1つとして参考になればと思います。
金銭感覚には非常に個人差があると思いますし、人によって向き不向きがあるので「自分にもできそう」と思う方にとってはやってみる価値があるはずです。
なお、もちろん年齢が若いうちに始められた方が早く億り人になれる可能性が上がるのは間違いないです。
毎年300万円以上貯金をする
まずは何がなくとも貯金です。
ある程度まとまったお金がないと億り人になる難易度が高くなります。
雪だるまのはじめの雪玉も大きい方が早くより大きな雪だるまを作ることができるように、種銭も大きい方が早く億り人に到達できます。
だから、最低毎年300万円以上は貯金できる体質を作る必要があります。
年収が1,000万円だと手取り金額はだいたい700~800万円ほどになるかと思います。
仮に700万円として、月平均では58万円ほどです。
このうちの25万円を毎月貯金することが最低条件になります。
日当をまるまる貯金に加えられるなら、給与からは毎月38万円を生活費に充てても年間300万円貯金できることになります。
散財していると難しいですが、質素倹約するとそこまで難しいハードルでもないと感じる方は億り人の素質があると思います。
投資をする
次に必要なのは、金融商品に投資をすることです。
これが億り人になるためには最も重要になります。
なぜなら、サラリーマンが通常の貯金だけで1億円を形成するのは難しいからです。
MRで年収1,000万円になるためには、早い人でも30歳くらいですので、30歳から毎年300万円ずつ貯金したとすると、金額を増やさなければ1億円に到達するのに34年もかかってしまいます。
家族がいたりすると固定費が増加して、給料が上がっても年間300万円を貯蓄するのが難しくなる期間があるかもしれません。
それでも定年退職する頃には退職金と合わせて1億円を超える資産を形成できると考えると良いのかもしれませんが、今から34年後まで自分の会社がちゃんと日本でビジネスをし続けていて、かつ自分がリストラされないで順調に社員を続けていられると確信できる人がいるでしょうか。
また、世界的に見ても1億円以上の金融資産を持っている人の55%は何らかの金融資産によって資産を形成していると言われています。
その55%の億り人の中でも5割近くが株式資産によって1億円以上を保有しているという事実をみれば、億り人になるためには何らかの投資特に株式投資をすることが最も重要ということがわかります。
株式投資であれば日本株の投資を思い浮かべる方が最も多いですが、長期的に最も値下がりする可能性が低く、かつ値上がりする可能性が高いのが米国株、それも「S&P500インデックスファンド」です。
S&P500というのは米国株式市場に上場している優良銘柄500種類で構成された指数で、それを運用しているファンドは多数あります。
この指数に連動するファンドやETF(上場投資信託)に積み立てていくだけで、ただ銀行に預金するよりも早く億り人になれる可能性が圧倒的に早くなります。
その根拠としては、以下になります。
米国株は過去50年間でみると、上昇した年がなんと36あり、下落した年は14回しかりません。
率で見ると72%の確率で年間で上昇しています。
さらに、2年連続で下落したのはたったの4回、年間20%以上下落した年はリーマンショックを含めて2回しかありません。
このような歴史的事実に基づくと、株式投資をするにあたっては日本株ではなく米国株に投資することが最も理にかなっています。
とはいえ、歴史的に可能性が低いといっても、米国株100年以上の歴史の中では10年や20年に渡って低迷している時期があるのもまた事実です。
だからこそ、1度で購入して終わりというのではなく、給与から貯めたお金を定期的に積み立てて投資していく必要があります。
定期的に同じくらいの金額を投資していけば、株価が下がっている局面では上がっている局面よりも多くの株数を購入することができます。
このような投資法を「ドルコスト平均法」と言って、長期投資では理にかなった投資法になります。
副業をする
本業のMRでいっぱいいっぱいでなければ、何かの副業をして少しでもお金を稼ぐことで生活費の足しにもなりますし、積み立て投資の金額を増額することも可能になります。
少しでも良いので、プラスアルファのお金を得るということが億り人になるためには非常に重要になってきます。
短期的な見方をすると、月額数万円を余分に稼いでもしかたがないように思えるかもしれません。
しかし長期間で考えると、今現在の10万円は30年後も10万円の価値ではありません。
たとえば今10万円で株式を購入して、その株式が30年間平均で6%上昇したとします。
そうすると、10万円は30年後には57万4千円にもなります。
もちろん、毎年コンスタントに6%ずつ上昇する株式などありませんからこのとおりにはなりませんが、S&P500の過去50年間の平均上昇率は7%~10%なので、57万円以上になる可能性は充分にあります。
つまり、今投資せずに使ってしまった10万円はもしも投資していたとしたら57万円以上になっているかもしれないというわけです。
じゃあ、50万円だったら?100万円だったら?
そう考えると、無駄遣いせず少しでも金額がまとまったら投資に回そうというやる気が湧いてきませんか?
まとめ

年収1,000万円以上を稼ぐサラリーマンであっても億り人になるのは容易ではないことがわかりましたでしょうか。
億り人になるためには、
①質素倹約して貯金する
②長期投資を見据えて米国のS&P500インデックスファンドに積み立てで投資する
③少しでも投資の足しになるよう副業をする
この3つがもっとも王道であり、仮想通貨とか、バイオベンチャー株などのウルトラCはこれを実施しながら少額で狙うものです。
若くして年収1,000万円を稼ぐことができるMRは、他の多くのサラリーマンと同じように上記3つを実践したとしても、億り人になれる確率が全然高いんですから、とてもラッキーだと思います。
まだ株式投資をやったことがないという人は今日からでもはじめてみましょう。
はじめは何万円、何十万円という金額だったとしても大金ですから、株式を購入するのは勇気がいると思います。
だから少しの金額からはじめても良いと思います。
意外に大丈夫なことや、世界の株価や経済のことに興味が湧いて楽しいということもわかってくると少しずつ増やしていけると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント