MRの出世、キャリアプラン

MRが所長に出世したらどんなメリットがあるのか?

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

ひと昔前とちがって少しずつ周りのMRの仕事に対する価値観が変わってきたような気がします。

昔は「出世なんてまったく興味がない」なんて誰にも言えませんでしたが、最近は同じように思っていて話が合うMRの人がちょくちょくいます。

出世に興味がない私からすると、少し生きやすい社会になりました。

よく考えてみたら、狭い会社の中で管理職になることにどんなメリットがあるのでしょうか。

全く出世していない末端MRの私の負け惜しみでもなんでもなく、客観的な費用対効果で考えたメリットについて探ってみたいと思います。

たぶんあまり見つからないと思うので短い記事になりそうです。

メリット1.自己満足が得られる

出世欲がある人の大部分はこれではないかと思っています。

つまり、承認欲求が高い人がその欲求を満たすための手段として、管理職を目指したくなるということです。

承認欲求はアメリカの心理学者であるアブラハム・ハロルド・マズローが定義した「マズローの欲求5段階説」の4段目であり、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求を満たした人が次に持つ欲求で、低位の承認欲求と高位の承認欲求の2つに分けられます。

「低位の承認欲求」はどちらかというと他者から認められたい、尊敬されたいという欲求のことで、マズローはこの低位の承認欲求に長く留まることは危険だと言っています。

「高位の承認欲求」は他社からというよりも自分で自分を評価できるようになりたいという欲求のことで、技術の習得や自己実現によって満たされます。

出世欲が高い人に対して一般的に使う承認欲求というのは低位の承認欲求のことを指すことが多く、他人から羨望の眼差しを向けられたいとか、権力を持ちたいという欲求が強い人に出世欲が強い人が多いです。

そして、その欲求を満たすためというのが所長になりたいという一番の理由だとしたら、それは完全に自己満足のためということになります。

承認欲求の高さにはかなり個人差がありますが、私は若い頃から権力についての欲求はほぼありませんでした。

また、年を取るにつれて他人から認められたいという欲求もなくなり、30歳くらいでほぼ完全になくなりました。

それよりも、自分が満足できる人生にしたいという欲求の方が強いですので、既に5段階目の自己実現欲求に移っているのかもしれません。

なので、このメリットは私には必要ありません。

メリット2.給料が少し増える

2つ目のメリットは管理職になることによって年収が上がるということですね。

「少し増える」いう見出しにしましたが、外資系では非管理職のMRでもそれなりに給料が高いぶん、管理職になってもそれほど上がらないという会社が多いためです。

内資系ではよく知りませんが、もしも管理職になったら年収が2倍になるのであればもう少しメリットになり得るのかなと思います。

しかし私が知る限りでは所長になったからといって年収がそこまで高くなるわけではなく、少し増えるという感じです。

逆に「本社との会議が増えて非課税の日当が減るのでつらい」と言っている所長もいます。

また、日本の税制は累進課税になっており、これが給与収入を頑張って増やそうという気を失う大きな理由になっています。

外資系で30代後半のMRになると、すでに税率が上がってしまう一歩手前に来ている方もけっこういるんじゃないかと思います。

日本では給与が上がると、子供手当てが激減したり、子供の医療費無料の対象外になったり、高額療養費の自己負担額が激増したり、配偶者控除が受けられなくなったり、とにかくあらゆる方面から国家のイジメに遭います。

所長になって給与が上がってもそのぶん失うものも多く、実はメリットとして感じられないMRの方も多くいると思います。

さらに、どこの会社でも管理職になると間違いなく労働時間はMRよりも増えます。

業務量が多過ぎて平日の深夜や土日の休日を使わなければどうにもならないことが多くありますし、責任が増すことからプレッシャーも間違いなく大きくなります。

それに見合うぶん給料が上がればまだ良いですが、先ほどのとおり外資系では2倍になったりしませんので、コスパとしては逆に下がってしまうのがオチです。

メリット3.思い出ができる

自己満足と近いメリットかもしれませんが、製薬会社で管理職まで上がれたという素敵な思い出ができるというのもメリットになるかもしれません。

管理職というのは会社の中では7~10人に1人くらいしかなれませんので、そういう意味ではとても達成感が得られるかもしれませんし、その後の自身につながるんじゃないでしょうか。

旅行の思い出はお金と時間さえあれば作ることができますが、所長には誰もがなれるわけではありませんのでプライスレスです。

人間の価値観は多様ですので、会社という組織で管理職を務めるということに高いプライオリティを置いているなら、会社を辞めた後も死ぬまで続く思い出になりますので大きなメリットになり得るのではないかと思います。

まとめ

管理職になるためには、一般的にたくさんの労力と時間がかかると思います。

しかし、そのわりに生産的なメリットを見つけることが私にはできず、なんとかメリットはないかと無理やり3つ絞り出してみましたが、やっぱりとてもメリットとは思えませんでした。

もちろん、私個人の意識の問題であり、他の人にとっては大きなメリットを感じられることもあると思いますので、皆様には他人の考えとして捉えて頂ければと思います。

まあ、同じMRで私と似たような価値観を持つ人も周囲にチラホラいますので、読んでいただける方の中にも同じように考えている方がいるかもしれないと思って記事にしてみました。

同じように出世欲のない、管理職になるメリットを見つけられない方にとっては、私の記事は共感できるものが多いのではないかと勝手に思っています。

出世のメリットについて、これ!というものがある方は是非コメント欄にお願いしたいと思います。

私が個人の勝手な価値観をブログ記事にしているように、他の方の価値観を否定したり論破しようという気は全くありません。

知識として私の知らない価値観を知るということに興味があるだけですので、安心してコメントください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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