こんにちは。
現役MRのリョウタです。
MRの方は、そろそろ仕事納めの人が出てきているのではないかと思います。
私は有給休暇で一足早く冬休みに入りました。
今年は新型コロナで特殊な1年でしたので、備忘録として自分の仕事を振り返っておきたいと思います。
現役MRの振り返りとは言っていますが、私はあくまで早期リタイア(FIRE)を目指している身ですので、あまり詳しく仕事のことは振り返りません(笑)。
MRの仕事はタスク型であり、スキル蓄積型ではありませんので、やってきたことに価値がないと私は思っています。
入社して数年は新しい経験ができたり、社内で出世を目指している人はまた別かと思いますが、私はもう15年以上MRをやっていて新しい経験を得たりすることはありませんし、出世にも興味がありませんから。
こういう立場での、今年の振り返りになります。
来年もしばらくはこの状態が続きそうですが、数年後に振り返った時、この年が転換点になっていれば良いかなと思います。
早期リタイア後の疑似体験が少しできた
年初から徐々に新型コロナウイルスの感染が報告され、自分の所属している会社でも、3月くらいからは自宅待機になりました。
私の会社はもともと支店や営業所がなく、完全に直行直帰制ですので、会社に通勤しなくなった違和感を味わうことはできませんでしたが、それでも4か月ほどいっさい外勤に出なくなったのは本当に特殊な体験でした。
出世意欲の高い人は、この間もせっせと社内の人にZoomやメールでリモートロビー活動をしていたのでしょうが、私はそういうのには関心がありませんので、やるべきことが終わればPCをパタリと閉じてプライベートの自己学習などをしていました。
自宅待機の期間は、午前中の1~2時間くらいオンラインでミーティングをしたり課題の作成をしていましたが、それ以外はほぼ全て自分の時間に充てることができ、今までよりも自由度が増したような感覚を持つことができました。
それは、まさに早期リタイアが叶った後の疑似体験でした。
よく、早期リタイアしても退屈でたまらなくなって、会社をやめたことを後悔するという人がいますが、やりたいことはたくさんあるので私は大丈夫そうだということがわかりました。
また、講演会や出張、会社の飲み会などがなくなったことで夜遅くまで仕事をすることがなくなり、生活が規則正しくなった方も多いと思います。
時間に余裕もできたので定期的に運動をする余裕もできました。
その結果、体調が以前よりも良くなったことを実感しました。
仕事で長時間拘束されたり、不規則な生活習慣になるのは身体に負担をかけているんだということを自覚できたのも良かったことですね。
3月からの4か月間は特に、MRというかサラリーマンを長くやっていたら自分のやりたいことに使える時間がどんどん減っていっているということや、不規則な生活をすることで心身にも負担がかかっているということを再認識することができた期間でした。
医薬品業界の価値観も変わっていく
7月以降は外勤が解禁になりましたが、以前のように医師や薬剤師の先生と面談することが難しくなりました。
私は以前から、MRはピーク時の半分かそれ以下の人数になってもおかしくないですし、今後は医師や薬剤師と同等の知識レベルの人がやるような専門的な職業になっていくことで平均年収が維持されるか、もしくは全体的に今よりも上昇するかというふうに予想しています。
なので、新型コロナによって私が想像していたMRの将来が少し早く近づいたんじゃないかと思っています。
MRと気軽に面談することが難しくなったことを、顧客側である医師や薬剤師の先生方も受け入れるようになってきて、「よく来てくれるメーカーだからたくさん処方する」というこれまで普通だった価値観が消滅していき、「患者さん、もしくは病院にメリットがあるから処方する」という合理的な価値観がよりマジョリティになっていくんじゃないかと思います。
そうすると、もうプロパー型のMR活動は通用しなくなっていきますので、知識レベルや製品力、ブランド力、価格競争力など他の業界の製品と同じようなことが価値を持つようになるんじゃないでしょうか。
有望な製品を持つ会社に転職するために努力したり、MRとして生き残るためにMSL並みの知識レベルを目指したり、出世を目指して努力するというのももちろんアリだとは思いますが、私自身はどれも興味を失いましたので、新型コロナによって業界も変わっていくのが明らかですが、その波には乗らないで行こうと思っているところです。
なので、7月以降外勤が再開された後もマイペースに自分の時間を大事にしています。
変化の大きな時には大きなチャンスがある
新型コロナは本当にいろんな人の価値観を変えましたし、経済の流れやビジネスも変えました。
飲食業界やホテル業界、航空業界、イベント業界は非常に苦しい状況が続いていますし、逆にソフトウェア業界やインターネット業界、通信業界は絶好調になっています。
また、世界的に異次元の金融緩和や政策金利を0%付近にまで下げる景気刺激策を継続しています。
この状況は株式などの金融資産に資金が流れやすいです。
事実、今年はナスダックが40%以上上昇していますし、個別企業では私たちも毎日のように使っているZoomが5倍以上になっています。
時代の流れが大きく変わるときには、できれば新しい流れに乗っていく方がチャンスが多いに決まっています。
そういう意味でも、MRという職業に固執することなく、他のことに目を向けるということに時間を使った方が有意義だと思うわけです。
2020年という年はそのビッグウェーブ元年ですから、何かやらないと時代に乗り遅れるという危機感を感じる1年でしたね。
冬休みの時間を使って、2021年は何をやるかしっかりと考える時間にしたいと思います。
皆さんも、冬休みは良い時間をお過ごしください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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