MRの退職

現役MRが会社を退職した時の体験談

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

私はMRとして3度の転職を経験しましたので、製薬会社の退職経験も3回あります。

転職すると社内での人間関係や仕事の進め方、内勤システムなどいろいろ1から覚えないといけないことがありますが、3回もやると覚え方とか要領などある程度慣れてきます。

しかし、退職する時の緊張感だけは何度やっても慣れません。

特に退職することを上司に伝える時のタイミングや伝えた時の緊張感、上司だけでなく支店長に呼び出されて説得されること、なんか嫌がらせにあったらどうしようとか、精神的なエネルギーが必要なことは確かです。

しかし、お世話になった先生が寂しいと言ってくれたり、一緒に仕事した同僚MRの方たちに笑顔で送り出してもらったり、今までの仕事を一度リセットして新しい気持ちで次に向かえるというのは人生でもたまにしか味わえない、特別な気持ちになります。

今回は私の退職経験談の中で、直近で製薬会社を退職しようと思っているMRの方が知っておいた方が良いと思ったことをお伝えできればと思います。

1社目の外資系製薬会社を退職した時の体験談

私が1社目の外資系製薬会社を退職したのは、今から10年くらい前になります。

当時私は転職する気がなかったのですが、あるエージェントの方と1年くらい情報交換を続ける中で転職のメリットをいろいろと知ることができ、オンコロジーMRに転職しました。

転職したときの体験談については下記にまとめましたのでよろしければ読んでみてください。

転職先の会社に無事に内定をもらうことができたので、所属している会社に退職を伝えなければなりません。

中途採用では、募集案件ごとに何月入社の募集なのかが決まっていることがほとんどです。

だいたい3か月後から6か月後までくらいのことが多いため、内定をもらった会社の入社日に合わせて今所属している会社を退職しなければなりません。

退職までの流れとしては下記のようになりますので、それぞれ必要な日数を考えて逆算しておく必要があります。

1.退職することを伝える

2.会社側が退職を受理する

3.引継ぎなどのスケジュールを上司と相談する

4.後任者が決まり次第、引継ぎを行う

5.会社に返却する備品などを手続きし、返却完了する

6.有給消化する場合は次の会社の入社日までに取得する

7.次の会社の入社日前日をもって退職

この流れについて私の体験談をお伝えしていきたいと思います。

1.退職することを伝える

私は転職先の内定を貰った1週間後に上司に退職する意向を伝えました。

なぜ内定を貰ってから1週間も経過したかというと、上司の予定が詰まっていたからです。

営業所などで毎日顔を合わすことができる会社なら良いですが、当時私が所属していた会社では基本直行直帰で、上司もテリトリーがある程度広かったため毎日営業所にいるわけではありませんでした。

メールでいきなり「退職します」というのもどうかなと思ったため、直接面談して退職の意向を伝えようとすると、上司との面談時間を取り付けるのに最短で1週間後になったというわけです。

この時の私の予定には余裕があったため1週間後になっても直接面談で退職を伝えましたが、退職スケジュールに余裕がない場合はメールや電話、もしくは今ならZoomなどのWeb面談を申し入れて退職を伝えた方が良いかも知れません。

というのも、このあとのスケジュールは会社側の対応スピードに差があって、所長や支店長が何かしらの意向で退職の申請を保留する可能性もあります。

期限が決まっていることですので、時間に余裕があると思ってもそういったところで時間を取られているとあっというまに期限が来てしまいますので削れる時間は削りましょう。

2.会社側が退職を受理する

先ほど触れたとおり、会社側つまり人事部が退職の受理を渋ることはあまりないのかもしれませんが、上司やその上の支店長とか部長が退職届をすぐに人事部に連絡せず、保留していることがあります。

あくまで予想ですが、支店長や部長の異動が決まっているときや組織変更がある場合などでは、少し退職がズレれば自分の責任ではなくなるため、意図的に少し自分のところで留めておくということをするのではないかと思っています。

特に外資系では、部下の退職が自分の評価につながる会社が多いですからね。

それを回避するためには、なるべく早く直属長に退職の意向と退職日を伝え、そこから逆算して退職手続きが完了するように相談できると良いと思います。

3.引継ぎなどのスケジュールを上司と相談する

2で少し触れましたが、退職日が決まっている場合にはそれまでに今の会社でやるべきことを全て終えないといけませんので、スケジュールを上司と相談することが非常に大切です。

具体的には、「後任者を早く決めてもらう」「引継ぎにかかる日数を伝える」「有給を取得する場合には何日間有給を取りたいということを伝える」ということが必要になります。

そのうえで、何日までに引継ぎを開始し、何日からは有給を取得するというのを決めておくべきです。

退職していくMRの都合なんて会社も現場の上司もたいして重要視していませんから、これをハッキリと言っておかないといつまでたっても動いてくれないということになりかねません。

1社目の会社を退職した時は、そのときの上司が迅速に後任者を決めて引継ぎ開始の指示を出してくれたため特に困ることはありませんでしたが、退職時のよくあるトラブルとしてインターネットでも情報が出ていたため、退職の時にはいつも注意しています。

4.後任者が決まり次第、引継ぎを行う

後任者がすぐに決まって引継ぎができるなら、ほとんど全ての担当施設を引き継ぐことができるかもしれませんが、そうでない場合も多々あります。

私は退職を伝えた日から退職日までほとんど3か月くらいの猶予がありましたし、そのときの上司もわりとすぐに退職届を人事部に提出し後任者も決めてくれましたが、残っていた有給を全て消化することはできませんでした。

そのときの会社では、残った有給は現金で買い取りをしてくれる制度がありましたのでムダにはならなかったのですが、そういった制度がない会社の場合には、会社員の権利である有給休暇を捨てることになってしまいます。

私の場合をお話しすると、私は月の1日に退職することを伝えました。

その日に2時間くらい面談をして退職の意向が固いことを確認すると、上司はすぐに人事部に伝えてくれました。

そして、翌日に営業所ミーティングがあったため、そこで退職することをメンバーに伝え、前日のうちに決めてくれていた後任者を発表し、たしか翌週くらいからは引継ぎを開始していたと思います。

ここまでの流れは上司の努力もあってほぼ最速でした。

しかし、私の担当エリアを複数人に分割したため、引継ぎをする相手が複数人になったことでスケジュールを合わせるのに時間がかかりました。

当時は期待の新薬が承認を取得した直後だったため、後任のMRの方は皆スケジュールがいっぱいになっていて引継ぎの時間を取るのに苦労しました。

それで、全ての引継ぎを完了させるのに予定の期日を過ぎてしまい、有給消化をする日を減らさざるを得ませんでした。

労働法的には、引継ぎが途中でも期日が来たところで有給消化に入ってしまっても良かったのですが、上司も迅速に指示をしてくれて、後任のMRの方々も新薬採用活動で忙しい中スケジュールをあけてくれていたので、そこは自分が折れて最後まできっちりと引継ぎをやることにしました。

このように、退職するタイミングによっていろんな状況があり、それが影響してきますので退職手続きは1日でも早く進めるに越したことはありません。

5.会社に返却する備品などを手続きし、返却完了する

引継ぎをしながら引継ぎ書類の作成や会社に自分が貸与を受けている備品を全て返却する手続きをしなければなりません。

代表的なところでいうと営業車やPC、iPad、携帯電話、プロジェクター、クレカ、オフィスの鍵、あとは社章や名札などの返却を求められる会社も多いです。

1社目を退職した際には返却物一覧を人事部が用意してくれていたので1つずつチェックすることができましたが、そういうものがなく自分で全て確認しなくてはいけない会社もあります。

備品については、もしも無くしてしまっているものがあると始末書などを記入して提出するのにも時間がかかりますし、どこにしまったかわからず探すのも苦労しますので、これも早めにとりかかった方が良いですよ。

また、借上げ社宅の場合には、退去するか自分で契約し直して住み続けるか決める必要があります。

私は次の会社でも同じエリアに配属されることが決まっていましたので、入社する会社の借上げ社宅として再契約しました。

6.有給消化する場合は次の会社の入社日までに取得する

備品の中でPCやタブレット、携帯電話を返却する前には、営業所メンバーやお世話になった社員の方にメールを送信してから返却しましょう。

また、退職後も連絡を取りたい方の連絡先は控えておいた方が良いですね。

うっかり送付してしまうと、社内の人と連絡を取る手段がなくなってしまいますので気を付けてください。

引継ぎと備品の返却がすべて完了すると、翌日から次の会社の入社日までは有給消化に入ることができます。

一般的には次の会社の入社日の前日が退職日になるようにしますが、これは年金の納付などに関係してきますので穴が開かないように注意した方が良いです。

7.次の会社の入社日前日をもって退職

PCや携帯電話などの連絡手段を返却して有給消化に入ると、すでに退職しているも同然の状態になりますが、正式な退職日は人事部に申請した日であり、基本的には次の会社の入社日の前日になります。

有給が20日程度残っていたら、土日を合わせて一か月近く休暇をとることができます。

社会人になってからこれほど多くの休日を取ることができるのは退職時の有給消化期間くらいではないかと思いますので、とても有意義な時間になると思います。

これを味わうためというだけでも転職する意味があるんじゃないかと思うくらいです。

まあ、次に会社に入社するための準備とか実際にはやらないといけないこともあるんですが、MRをやっていてストレスが大きいという方にはとてもリフレッシュできます。

あと、退職月の給与では税金やいろいろな自己負担分などの調整が入ることがあり、場合によってはほとんどゼロということがあり得ますので気を付けてください。

私は実際にこの時の退職月の給与は約¥1,000でした。

まとめ

退職時の流れや注意すべきポイントなどをイメージして頂くことができたでしょうか。

昔ほど医師とズブズブに深い関係を築くような機会がなくなってきていますので、本当に引継ぎが必要な相手も減ってきているのではないかと思います。

Zoomなどで引継ぎができれば効率が上がって短期間で終わらせることができるかもしれませんね。

ただ、会社によっては退職届を提出しても反応がなくズルズルと日が過ぎていくということもありますので、ハッキリと退職日や有給消化日数などを意思表示して引継ぎなどが必要であればそれまでに指示してもらうよう依頼することが大切です。

会社を退職する際には、できる限り後味が悪い記憶が残らないようにしたいですからね。

私の実体験が退職を検討しているMRの方に少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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