こんにちは。
現役MRのリョウタです。
最近はMRのネタがなさすぎて「現役MRのブログ」の題名からは関係がうすいネタになってきている気もしますね。
それならということで、私が日頃から実践している投資や金融に関するネタで何か参考になるものがあればいいなと思います。
今回は生命保険の中でも貯蓄型保険は一見良いように見えてメリットがないということについて記事にしましたので共有します。
貯蓄型保険に入らない方が良い理由
生命保険にはMRだとたいていの人が入っていると思います。
結婚して家族持ちの方だとけっこうな金額の保険に加入している人も多いんじゃないでしょうか。
貯蓄型保険というと、終身保険とか養老保険とか個人年金保険とかいろいろな名前でありますので、生命保険を検討したことがある方なら一度は聞いたことがあると思います。
終身保険だと、月々の支払いは2~3万円でもしものときに受け取れる保険金は1000万円、保険金の払い込み満了が65歳の時。
満了時の返戻率は105%。
だから、65歳までに払い込んだ金額が800万円だったとしたら、その間に自分にもしものことがあったら1000万円の保険金を受け取れる保障がありながら65歳になったら840万円を受け取ることができてお金も増える。
実質無料どころかお金が増えて保険機能もついているということでお得な感じがします。
ただ、どう考えても貯蓄型保険は「貯蓄」と「保険」をごちゃごちゃにしてうまくお得に見せているだけの、割高商品でしかありません。
その理由について挙げてみたいと思います。
その1.運用期間中に金利が変動する
先ほどあげた終身保険や養老保険や個人年金保険、これらは基本的にどれも構造的には同じで、要するにめちゃくちゃ低いタダみたいな利率でお客さんからお金を借りて保険会社はそのお金をもとに運用をして利益を稼ぐという構造です。
というのも、先ほどの終身保険の例だと、65歳までの平均利回りはだいたい0.2%前後といったところです。
0.2%の利率というのは、今だと預金金利はほとんどありませんのでそれでもお得だと感じるかもしれませんが、将来的にずっとそれが続くとは限りません。
預金金利がが2~3%つくようになることはないとは言い切れませんし、1990年くらいまでは本当に5%の預金利率があたりまえのようにあったんです。
もしも金利が上昇したとすると、利率が0.2%くらいしかない貯蓄型保険は完全に「ボッタクリ」な商品になります。
「もともと生命保険で購入している商品なんだから、保険がついててお金が減らないだけでもお得でしょ」と思う方もいるかもしれません。
しかしこれほどの利率に差が出た場合、年数が長くなればなるほどものすごい金額の差になってきます。
たとえば、毎月3万円を払い込んで平均利率が0.2%だったら、35年後にはおよそ1305万円(元本は1260万円)です。
それと比較して、同じ月3万円を株式や債券などで運用して平均利率が3%だったら、35年後には2212万円(元本は1260万円)にもなります。
900万円以上の差が出ますので、保険は全労済など掛け捨ての保険をかけておけば保険料の差額を考えても確実に自分で運用した方が良い結果になります。
全労済は月々2千円~3千円で保険がかけられるので、3千円だとしても35年間で支払う金額は126万円です。
しかも全労済は毎年割戻金が返ってくるので実際はもっと少ない金額になります。
その2.途中解約すると元本を下回る
たとえば30歳で貯蓄型保険に加入して、65歳で満期を向かえるのに35年間あります。
この35年間のあいだ毎月2~3万円を支払っていくワケですが、必ず35年もの長期間気移りせず支払い続けて満期を迎えられるかというとどうでしょうか。
その間に会社の希望退職(リストラ)にのらないといけなくなってしまったり、自分や家族が大きなケガや病気をしてこれまで通りに仕事ができなくなってしまったり、その他大きなお金が必要になってしまうことだってあるかもしれません。
貯蓄型保険を途中解約すると元本割れをしてしまうか、最悪の場合返戻金自体が受け取れないケースもあります。
そういうリスクを負うにはリターンが小さすぎる商品です。
保険と貯蓄は分けて考える必要がある
結局、本来の目的である生命保険と貯蓄を一緒に考えてしまうから割高で購入メリットが少ない貯蓄型保険などを検討してしまうのです。
保険は先ほどご紹介したような全労済などの月々数千円の掛け捨て保険が長期的に見ても割安で充分な保障を受けられますし、貯蓄を頑張りたいのなら、貯蓄型保険を購入せずに浮いた月々数万円をしっかり貯蓄した方がよいことになります。
将来的に預金金利が2%や3%になるかどうかはだれにもわかりませんので、それを期待して銀行預金というのでも安心感はあるかもしれませんが、保険で貯蓄を35年間も頑張るつもりだったのなら安全性の高い投資で運用してもマイナスになる可能性はかなり低いです。
たとえば、政府が推奨しているつみたてNISAなどを使って全世界株式ETF(ティッカーシンボル:VT)などに積み立てることでリスクは低く抑えられます。
全世界株式ETFは世界47ヵ国の株式2900銘柄に分散して投資するETF(上場投資信託)のことで、要するに恐ろしく広く分散されているので株式投資として最も安全な方法の1つです。
つみたてNISAについては金融庁のWebページのリンクを貼っておきますので、興味のある方はどうぞ。
【金融庁 つみたてNISAの概要】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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