MRの価値

プライマリーMRを全滅させるフォーミュラリーの浸透速度

MRの価値

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

プライマリー領域の製品を扱っているメーカーでは知らない人はいないと思いますが、政府はここ数年、フォーミュラリーを浸透させるべくかなり積極的に議論を重ねています。

「そうは言っても、実際に入ってくるのは何年も先の話じゃないの!?」

と思っているそこのあなた!

導入されている病院はどんどん増えてますよ。

今回は、フォーミュラリーの浸透は今後加速していくのか?

これが担当の地域や病院内に導入されたら、ヤバい!?ヤバくない!?ということについて話していきたいと思います。

プライマリーMRを無力化するフォーミュラリー

フォーミュラリーとは?

フォーミュラリーとは、医学的妥当性や経済性等を踏まえて作成された医薬品の使用方針のことです。

かんたんに言うと、推奨医薬品リストのことですね。

しかし、ただ単に使用を推奨するリストというわけではなく、原則そのリストの中からしか選択することができないリストなんです。

しかも、同じ適応症の薬のどれか一つでも後発品が出た場合、医学的に有用性が優れている薬剤でない限り、同じような横並びの薬はリストから外れてしまうと二度と処方されることはありません。

同種同効薬の場合、先発品も後発品もぜーんぶ含めて1~2ブランドの製品しか掲載されないというのが基本みたいなんです。

具体的な事例

ピンとこないかもしれないので、私の友人MRが実際にこのフォーミュラリーにがっつりやられた話をお伝えします。

当時、都内の大学病院を担当していた私の友人MRはPPIの担当をしていたんだけど、こつこつと地道にがんばって少しずつシェアが伸びてきていました。

そんな中、他社PPIの後発品が発売されました。

しかし、その当時はまだそこまで即効で後発品に全切り替えってところまでは行われていなかったため、友人MRのPPIはあまり影響を受けずに伸びていたそうなんです。

その時、ちょうどこのフォーミュラリーが院内で導入されて、最初のフォーミュラリー導入品としてPPIが選定されました。

フォーミュラリーに掲載されたのは発売されたばかりのPPI後発品2銘柄。

その瞬間から、今まで頑張ってPRしてきた先生たちも友人MRのPPIを今まで通り使うことはできなくなり、今までの努力は水の泡・・・

半年以内に売上は半分以下になったとさ。

MRの努力など関係なく、自社製品の後発品が出なくてもこうなるフォーミュラリーは今後確実に浸透してきますよ。

財政の苦しい地方から削減効果が高い都市まで浸透が加速していく

院内フォーミュラリーに続いて地域フォーミュラリーも

有名なところでいうと、東北医科薬科大学病院、昭和大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、浜松医科大学病院、横浜市立大学附属病院 鳥取大学付属病院などなど・・・多数の病院が先陣を切って導入しています。

また、全国に91施設ある赤十字病院グループも先日院内フォーミュラリーの作成を推進していくことを表明していました。

院内だけでも作成されると先発品メーカーは壊滅的なダメージを受けるのに、それを地域でまとめてやっちゃおう!ってところもあるらしいです。

すでに、山形県や静岡県が導入されているし、都内でも新宿区が地域フォーミュラリーに着手しているように、ここ最近導入が加速しています。

ジェネリックと同じ流れでやればカンタン

ジェネリックを浸透させたのと同じ要領で、まずは国公立の病院で半強制的に導入させ、診療報酬などに少しづつニンジンをぶら下げていく流れで、今後もすすんでいくでしょうね。

2020年4月の診療報酬改定では、日本医師会の反対もあり先送りにされたが、医療費を大きく削減できることがわかりきってるんだから、時間の問題ですね。

アメリカじゃデカい力もっている保険支払会社がガッチリとフォーミュラリーを持っているのに加えて病院でもほとんどが作成しているし、イギリスでは国で作成されているから、外されたら最後、完全にオワコンですよ。

こんなに医師が自由に薬剤を選択できる国は日本以外に見当たらないとか。

そりゃあ、医療費えらいことになりますわ。

それでもプライマリーMRに留まり続けるのか

今はまだ、全国でフォーミュラリーの導入率は10%いかないくらいだそうです。

でも、仮にほぼ全ての病院が院内フォーミュラリーを導入した場合、プライマリー薬の中心となるPPI、ARB、スタチン、α-グルコシダーゼ阻害薬の4剤だけで、年間1187億円の薬剤費が削減できると推計されてるそうです。

これがプライマリー薬すべてに導入されたら・・・!?

そのとき、プライマリーMRはどうなってるか・・・!?

それでも今の会社に望みをかけて、残り続けます?

大手企業が崇拝されていたひと昔前は、なんか見下されていた希少疾病薬のMRが今では羨望の眼差して注目されているのも、うなずけますね。

まとめ

いやー、ジェネリックに引き続いてこんなコワい制度が拡がってきているなんて。

特許が切れてないのに、担当の基幹病院でいきなり売上が半分以下になったら所長どころか支店長が飛んできますよ。

この先、プライマリーMRならほぼそんな目に会うのがわかりきっているんですよ。

コツコツと頑張っても、同効薬にジェネリックが出たらおしまい。

営業としてはキツイですね。

まず先陣きって不要になるのは間違いなくプライマリーMRですが、他の領域のMRだって無関心ではいられないでしょう。

でも、プライマリー領域以外は製品特性が医学的に違う製剤もわりとありますし、すんなりとリスト化しづらいでしょうからまだましでしょうね。

医療関係者からも会社からも必要とされなくなっていくプライマリーMRをまだやり続けますか?

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