こんにちは。
現役MRのリョウタです。
2019年の12月に中国の武漢で見つかった新型コロナウイルスですが、当初は夏になると人間の免疫が上がるので新型コロナウイルスの感染は落ち着くと考えられていました。
しかし実際にはそうはならず、真夏になって第2波といわれる感染者の増加が起こっています。
第1波と比べると重症例が少ないから経済活動はストップしていませんが、このまま真冬になり、インフルエンザの流行シーズンに入るとどうなるのでしょうか。
各医療機関では、ここ最近はもっぱら冬の対策について議論されているみたいですね。
では、MRの私たちはどのようにかつどうしていくことになるのでしょうか。
また春先の行き当たりばったりでは芸がありませんから、今のうちから準備しておく必要があります。
インフルエンザなのか新型コロナなのか
今年は新型コロナのニュースがセンセーショナル過ぎてインフルエンザについては後回しになっていた感があります。
実際に今年のインフルエンザ症例数はこの10年の中でも2番目くらいに少なかったようですね。
引用:NIID 国立感染症研究所
前年は1064万人だったのが今年は415万人と、4割程度に減少していました。
しかし、今年の冬は新型コロナがこれだけ蔓延した状態ではじめて向かえるシーズンですので、インフルエンザとのコラボレーションがどうなるのかはまだ誰にもわかりません。
呼吸器系に感染するウイルス同士は抑制し合うという報告もあります。
イギリスの研究グループの大規模研究で、他のウイルスに感染している患者に比べてA型インフルエンザウイルスに感染している患者では、ライノウイルスへの感染がおよそ70%も低かったと報告しています。
これは、ウイルスが感染するためのタンパクなどで競合が起こっている可能性があると言われています。
新型コロナウイルスも呼吸器に感染するウイルスだから、重複感染はしにくいのかもしれません。
しかし、早くから流行が始まった中国ではすでに新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの重複例95人についての臨床特性を報告しています。
死亡率には変化がなかったようですが重症化しやすい傾向にあったということのようです。
それらを踏まえると、どちらか一方のウイルスの流行度合いでもう一方のウイルスが流行りにくくなる可能性もありそうですが、でも重複感染しないというわけではなく、高齢者や持病持ちの方などは注意する必要があるということになりそうです。
そうなると医療機関はもっと注意しなければならなくなりますね。
インフルエンザウイルスが原因で高熱が出ているのに、医療機関に受診したら新型コロナウイルスにも感染したらさらに重症化してしまうかもしれません。
最近は訪問した内科の先生から、口々にこの件で頭を抱えているという話をお聞きします。
すでに日本感染症学会でも今冬を想定した診療ガイドラインが作成されています。
ガイドラインでは、新型コロナが冬にも流行していた場合には、インフルエンザが強く疑われる場合を除いて両方の検査を行うことが推奨されています。
インフルエンザだけでも大変なのに、これをやるためには検査と診療に関わる職員の方全員が防護服を着てやらないといけませんし、そもそも疑われるウイルスによって待合を分けなければいけないんじゃないかとか、同時に検査をやるといっても同じ場所で2つの検査をやるわけにはいかないとか、悩みが尽きないみたいでした。
もしも冬になって両方のウイルスが流行ってきたら、私たちMRは間違いなくどこにも外勤できないでしょうね。
私たちも冬に備えて、今のうちからリモートで活動できる準備をしておく必要を改めて感じています。
リモート活動の準備を可能な限りやっておく
今は南半球が冬を迎えていますが、インフルエンザウイルスの流行はまだないようです。
できれば日本も同じようにせめてどちらかにしてほしいものですが、医療機関にとっては冬になると、どちらにしても発熱の患者が来れば両方のウイルスを疑って診療する体制を整えなければなりません。
まさに、この冬はMRとの面談どころではなくなってしまうかもしれませんね。
今からプライマリーの新薬が出る会社があったらけっこう大変ですね。
そうなることが分かっている以上、今から少しでも医師や薬剤師にコンタクトを取れるよう
準備を進めていった方が良さそうです。
私の会社を含めてリモート活動が手段ではなく目的になってきている会社もかなりありそうですし、この冬はある意味ツラい仕事になりそうですが頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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