MRの仕事

Dr.JOYを企業が嫌がる理由は有料だからではなく別にある!?

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

Dr.JOYがいきなり今まで無料だったサービスを有料化させて、しかも医療機関が利用するサービスの料金を製薬会社が負担するというふざけたビジネスモデルであることでブーイングを受けています。

さらに、全国的にみるとMRがアポイントを取りたい医師の登録というのはほとんどなく、別にDr.JOYでなくてもアポイントを取ることはできていた薬剤師の登録が大半ということで、本当に月額1万円とか1万5千円を払う価値があるのかというと非常に疑問です。

ただ、製薬企業がDr.JOYを敬遠しているのは、月額料金が高いからということではないんですよね。

そのことを本当にDr.JOY側が理解しているのかが大事なんですけどね。

製薬企業がDr.JOYを嫌がる本当の理由

Dr.JOYは有料プラン発表時、法人プランとして月額1万円、個人プランとして月額1万5千円としました。

法人プランで契約した場合、MRが1,000人いると、1万円✕1,000人=1千万円を製薬企業がDr.JOYに支払うことになります。

年間にすると1億2千万円です。

実際にDr.JOYの法人プランの月あたりの平均見積もり価格は950万円ということです。

年間1億円となると、いかに製薬企業といえどもなかなかの経費になりますから、契約を渋る会社も出てくるだろうなと思うかもしれませんが、製薬企業が渋っているのはそこではありませんよね。

製薬企業が最も懸念しているのは、「コンプライアンス違反」と「情報漏えい」です。

「どういうこと?料金が高すぎるって怒ってるんじゃないの?」と思うのは製薬企業以外の人だけかもしれませんが、違うんです。

まず、コンプライアンス違反についてですが、製薬企業の最も重要な責務の一つは安全性情報の収集です。

自社製品の有害事象については、MRが知ったら24時間以内に会社の安全性情報管理部門に報告することが各社で徹底されています。

これは薬機法(旧・薬事法)で副作用の報告義務について規定されているからですね。

68条の10の1に「副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害又は死亡の発生(中略)を知ったときは、その旨を厚生労働省令で定めるところにより厚生労働大臣に報告しなければならない」と規定されていて、因果関係が否定できないものはすべて報告する義務があります。

また、228条の20の1では、「死亡の発生のうち、当該医薬品の副作用によるものと疑われるものは把握から15日以内に報告しなければならない」と規定されており、死亡例があると15日以内という期限が設けられています。

期限がある以上、自社でコントロールできないところに記録されると非常に厄介なんですよね。

自社のMRがDr.JOYのシステム内で医療関係者と自社製品の副作用についてのやりとりをして、万が一社内に有害事象報告をしていなかった場合、製薬企業では把握できないうえに、Dr.JOYにはしっかりと記録が残ります。

2015年にファイザーが自社の日報に副作用入手情報を入力していたにもかかわらず、安全性情報管理部門に報告をしていなかったということで業務改善命令が出ていましたが、自社のシステム内であればまだ本気出せば把握することができます。

しかし、Dr.JOYなどのシステムで医療機関とやりとりをすると、MRが何を知ったか、また何を書き記したかを把握することができません。

同様に、適応外情報や競合他社製品の誹謗中傷などについても、MRがうっかり入力してしまえば記録に残ります。

こういったコンプライアンス違反はMRの故意でなくてもうっかり当てはまる場合があるので、管理できないDr.JOYは厄介なんです。

そして、情報漏えいについてですが、Dr.JOYを利用することで、競合他社には知られたくない自社製品に関する情報が漏れてしまう可能性を一つ増やすことになります。

Dr.JOY側は、活動データを他社に提供することは一切ないということを契約書面で記していると言っていますが、結局のところ第三者に自社の機密情報を知られてしまうということ自体がリスクですし、医療機関内でDr.JOYの画面を他社MRに見られてしまう可能性だってあるわけです。

そんなツールを年間1億円払って導入するかと言ったら、どうでしょう?

即答でOKしている製薬企業の方がやや安直な気もしますが。

武田薬品は法人プランも個人プランも契約しないという方針のようですね。

さすがだと思います。

まとめ

Dr.JOYが料金の問題だと認識してアンケートを実施し、月額¥5,000のライトプランを追加しようとしていますが、かなり勘違いしているんじゃないかという気がしてなりません。

別にMRが自腹で契約するわけでもないですしね。

このご時世ですし、医師に面談アポイントを取ることをサポートしてもらえるツールなら、月額1MR1万円でも2万円でも喜んで契約する企業はほとんどではないかと思います。

それが普及してくれば、使っていない企業の競争力は落ちてしまいますからね。

Dr.JOYはビジネスモデルが間違っていることに早く気づいて、料金を完全無料にして、広告モデルにしたうえで製薬企業から広告出稿で売上を上げるモデルにすればいいんじゃないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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