こんにちは。
現役MRのリョウタです。
最近、ドライブレコーダーと運転支援サービスを導入する製薬会社が増えていますね。
ドライブレコーダーを導入する理由としては、社員の交通事故防止だということももちろんあると思いますが、社員の行動管理に使うのが目的何じゃないかと思います。
ただ、多くは単にドラレコを装着するだけでなく、同時に運転支援サービスを導入している製薬会社が増えています。
テレマティクスもそうですし、これだけのサービスが揃えば、すでにいつでもMRの外勤中の行動をほぼ完ぺきに監視することが可能になっているんじゃないでしょうか。
怖い世の中ですが、これが技術の進歩ですね。
近い将来に営業車はどうなっていくのかを勝手に予想してみました。
これでもMRを続けていきたいですか!?
武田薬品が次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」導入
先日、株式会社Mobility Technologies(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中島 宏)が提供する、交通事故削減支援を行う次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』を武田薬品が自社MRの全営業車に導入すると発表されていました。
DRIVE CHARTというのは、ドライブレコーダーをベースとした専用車載器から得られる各種データから、交通事故に繋がる可能性の高い危険シーンを自動検知し、ドライバーの運転傾向を分析することができるサービスです。ドライバーごとの運転記録確認を『DRIVE CHART』が担い、登録された管理者にメールで自動配信されることで効率的で高精度な運行管理を実現することができるというのが特徴で、全国的に契約が増えているサービスです。
ドラレコの機能として、事故の衝撃、車間距離警報、衝突警報、マニュアル録画などの機能はもちろんありますし、これ以外にも脇見運転、車間距離不足、一時不停止、速度超過、急ハンドル、急加速、急減速、急後退の8項目についてレポートが作成され、運転管理者へデータが報告されるようになっています。
これまでは多少運転が荒くてもこれらのことで逐一報告されなかったのが、このサービスを導入されることによって、大きな事故を起こしたりポリ公に捕まったりしなくても、社内警察に捕まってしまうということです。
あまりレポートが悪いと外勤を制限された挙句、営業評価や人事評価を落とされたりするんでしょうね。
何も携帯していなかった時代と比べると、ノートPCと携帯電話を持たされているだけでもMRの管理体制は飛躍的に厳しくなっているのに、このうえ営業車の動きも逐一管理されるとなると、もう息が詰まりそうです。
武田薬品が導入したと大々的に公表されていますが、他社に同様のサービスが普及していくのも時間の問題です。
ドラレコを導入している会社はすでにかなり多いですし、上記のようなサービス付きのものを導入している会社もいくつかあるみたいですね。
ウチの会社でも、テレマティクスというサービスが導入されていて、GPSによって営業車の場所や移動距離はもちろん、発進日時、速度、走行時間なども会社に把握されています。
ある大手外資系メーカー(中〇製薬?)は、営業車内も録画されていて、どこかに休憩に立ち寄るにも上司に一報いれなきゃいけないとか・・・。
それじゃあ、営業車の中で昼寝することはおろか、独り言でグチを言うこともできませんし、大声で歌うこともできませんね。
もうMRも人間扱いされていないというか、ホント酷い仕事環境になっていきそうですよね・・・。
近い将来MRの仕事はどうなるのか
交通事故を減らせるのはいいですが、こういうサービスがエスカレートしていくとどうなっていくんでしょうか。
勝手な予想ですが、ITが発達していけば当然こういうサービスも出てきて当然という話をしようと思います。
まず、武田薬品が導入したDRIVE CHARTやテレマティクスのようなサービスはどの製薬会社でもほぼデフォルトで営業車に導入するようになることは間違いないでしょう。
ウチの会社の管理部も言っていましたが、テレマティクスを導入後は交通事故が劇的に減っていて、今わが社は製薬業界で最も交通事故が少ない会社の1つだそうです。
MRが事故を起こすと営業車の修理代はもちろん、保険料が劇的に上がりますので、経費的にはこれらのサービスを導入した方が絶対に経費を削減することができるはずです。
これらのドラレコ∔運転支援サービスは製薬会社と提供する会社がWin-Winになる可能性が極めて高いですから、きっとすごいスピードで普及していくと思っています。
LoseなのはMRだけです(泣)。
そして、交通事故削減に利用されるだけなら良かったのですが、IT技術の活用は当然ながらそれだけでは留まらないですよね。
ドラレコと通信設備が取り付けられているのなら、ウチの会社のようにGPSも当然つけられますので、MRがいつ、どこに、どのくらいの時間いたのかという情報は全て完ぺきに会社に把握されるようになることも間違いないですね。
さらに、中〇製薬のように営業車の外だけでなく内側にもモニターがついて録画され、随時通信で本社に送信されるようなシステムが普及するのもこれまた間違いないんじゃないでしょうか。
5Gが普及してくると、そのうちリアルタイムでモニターの映像が本社や上司に送信されるようになっても不思議ではありません。
外勤中ずっとZoomで通信しているような状態っていうことですかね。
いやあ、Zoomで半日会議やるだけでもあれだけ疲れるのに、毎日モニターで監視されながら営業活動するなんて、私は絶対にイヤですね。
でも、ドラレコサービスやテレマティクスのようなサービスの進歩の先にあるのは間違いなくそういうものだと思います。
まとめ
10年前くらいまではMRの外勤をロックオンするサービスはほとんどなかったので、どこに行っても誰にもわかりませんでした。
そういう時代に好き勝手やってきた人が管理職になり、MRの一挙手一投足を監視する。
悲しいかな、これが現実です。
交通事故が減るのは良いことですが、会社に四六時中監視されるようになるのはイヤですね。
製薬業界のドラレコサービスの普及を考えると、FIREを目指す気持ちがより高まりました。
皆さんは、営業車内まで会社にリアルタイムで監視されるようになってもMRをやっていたいですか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
元中○で働いてました。内側のカメラついてましたが、事故があった際に見られるくらいで、基本確認されませんでした。データもテレマティクスで営業時間外に使用してないか確認されるのと、急ブレーキや速度超過、2時間以上のアイドリングが上司にメール行くくらいでした。