こんにちは。
現役MRのリョウタです。
「米国MRの年収が高い会社ランキング」が好評だったこともあって、今回は「ドイツMRの年収が高い会社ランキング」を調査しました。
私自身、「海外で働いているMRってどのくらいの給料をもらっているのかな?」って結構気になっていたんですが、ググってもあまり情報が出てこなかったので自分で調べることにしたというのが始まりです。
ドイツといえばバイエル薬品、ベーリンガー・インゲルハイムです。
これらの企業が日本でいうと武田薬品や第一三共というイメージなんでしょうかね。
これらの会社のMRの年収も他社より高いんでしょうか。
同じMRという仕事をやっている者として他国の給与水準はなんか気になりますよね。
工業技術のレベルが高く経済が安定していて国力の高さは世界屈指というイメージがありますので、MRがどのくらいの年収を受け取っているのか楽しみですね。
目次
ドイツMRの年収が高い会社トップ5
それではドイツ版MRの年収が高い会社ランキング、まずはトップ5いってみましょう!
1位 ベーリンガーインゲルハイム
やはり1位はドイツの製薬会社であるベーリンガーインゲルハイムでした。
平均年収はおよそ1320万円と他の製薬会社と比べて大差でナンバー1です。
日本では年間1000億円の売上を超えていた主力製品のミカルディスファミリーが2017年に特許切れしたことによって苦しんでいる印象です。
2018年には450名くらいのMRがリストラによって減少して業界を震撼させましたしね。
循環器系の製品に代わって肺がん治療薬のジオトリフや特発性肺線維症治療薬のオフェブ、COPD治療薬のスピオルトなど呼吸器系の製品が最近は好調ですし、新規の開発品が加わってくれば長期的には明るい会社です。
なによりベーリンガーは株式を公開していませんので、経営陣が自ら売却しない限り安泰な安定感抜群の会社です。
2位 アストラゼネカ
アストラゼネカは米国MRの年収ランキングでも13位に入っていましたし、日本のMRも年収は高いイメージです。
新薬も次々と上市していますし、オンコロジー製品群はグローバルで絶好調ですので、世界の製薬企業の中でみても今、非常に非常に輝いている企業の1つですね。
ドイツでは今MRの募集はあまり多くない感じでしたが、アストラゼネカはたくさん募集が出ていましたのでそれも好調を反映しているのかもしれません。
3位 ノバルティス
ノバルティスも循環器系の製品から上手くシフトチェンジし、多方面の領域で好調な製品を販売しているため安定感があります。
売上が偏らずにまんべんなく売れていて素晴らしいですね。
米国でも上位でしたし、きっと世界中の国でMRの年収が上位に入っているんでしょうね。
4位 MSD
MSDは近年ようやく成長軌道を取り戻した感がありますが、ややキイトルーダに依存しているので心配なところはあります。
メルクは米国のMerck & Co.とドイツMerckがあって、MSDの親会社であるMerck & Co.はメルクと名乗れるのは米国のみであとの国ではMSDなんですよねたしか。
どっちかというと本家はドイツMerckですので、本家のおひざ元でMSDのMRはやりにくいんじゃないでしょうか?
5位 UCB
トップ5に入ってくるのは少し以外ではありましたが、業績は堅実に伸長している優良企業です。
ドイツの隣国であるベルギーが本社の会社ということで、ドイツのUCB社員は年収を多めに払っているということももしかしたらあるかもしれませんね。
ドイツMRの年収トップ13
6位以下、13位までを一覧表にしました。
2020年5月現在、1ユーロはおよそ130円ですので、1位のベーリンガーだと平均年収はおよそ1320万円、アストラゼネカはおよそ1065万円です。
ランキング | 会社名 | 平均年収(€/年) | レンジ(€1000) |
1 | ベーリンガーインゲルハイム | 101,500 | 97 – 106 |
2 | アストラゼネカ | 81,992 | 58 – 101 |
3 | ノバルティス | 71,755 | 58 – 90 |
4 | MSD | 63,782 | 58 – 80 |
5 | UCB | 71,500 | 69 – 74 |
6 | ブリストルマイヤーズ | 69,000 | 66 – 72 |
6 | イーライ・リリー | 69,000 | 66 – 72 |
8 | グラクソ・スミスクライン | 67,500 | 65 – 70 |
9 | IQVIA | 66,125 | 58 – 69 |
10 | アステラス製薬 | 64,000 | 61 – 67 |
11 | ファイザー | 63,782 | 54 – 68 |
12 | TEVAファーマ | 63,482 | 58 – 68 |
13 | バイエル | 62,500 | 60 – 65 |
※1ユーロ≒130円で計算(2020年5月)
ドイツMRの年収の傾向
ドイツの1人あたり名目GDPは日本よりも少し高い程度ですので、「MRの年収も日本と大差ないかな~」と思っていましたが、まあ同じくらいでしたね。
ドイツのMRの平均年収にはあまりベンチャー系の会社が出てこなかったので何とも言えませんが、老舗大手がランキングの上位を独占しています。
これはやっぱりドイツの堅実な国民性がそうさせているんでしょうかね?
それとも逆でベンチャー系も高い給料を提示しなくても安定して応募があるからなのかもしれません。
知らないドイツ語を苦しみながらググって調べましたので上手く検索しきれていないだけという可能性が一番高いですけど(笑)。
さいごに
ドイツのMRの平均年収についても企業口コミサイト”glassdoor”のドイツドメインで調べました。
私はドイツ語が読めないため間違っていたり勘違いして表記している可能性が存分にあることをご了承いただき、話半分で読んでいただければ幸いです。
また2020年5月現在、ユーロは円に対して歴史的安値圏で推移しており、あまり円に換算してランキングしても意味ないんじゃないかと思いましたので、上の表はユーロのまま記載しています。
5年前の2015年は1ユーロ190円前後、それこそリーマンショック前の2007年は1ユーロ250円前後だったこともありますので、1ユーロ約130円の現在と比べると1.5倍、2倍と差が開く可能性もあるわけです。
私たち若い世代はあまり実感がありませんが今は歴史的な円高が続いていますので、もしも為替の流れが大きく転換して円が安くなっていくと、それぞれの国の見た目の年収は代わりませんが為替を考慮して比べると大きく違うということになってしまいますね。
日本円のままたくさん預金している方がいたら、そろそろ何かの金融商品で外貨にしはじめた方がいいかもしれませんね。
ドイツMRの年収を見て転職をしてみたいと思った方は、まずは転職エージェントに登録するところからはじめてみましょう(笑)。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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