MRの仕事

新型コロナによる受診抑制はこれからも続くのか?

MRの仕事

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

担当の製品、売れていますか?

中には今までやってきた種まきが一気に花開いて大きく担当製品の売上を伸ばすことに成功したMRの方もいるでしょうし、新薬が好調で難なく目標を達成したMRの方もいると思います。

しかし、全体的には今年は目標達成が厳しかったMRの方は多いのではないでしょうか。

新型コロナの影響で外来の受診抑制が起こっているという話は聞いてはいましたが、疾患によってはかなり患者さんが病院に来院していないんですね。

これじゃあ、MRに対する救済措置のない会社は、販売目標達成は軒並み未達成になっても仕方ないんじゃないでしょうか・・・。

全ての疾患で患者数が前年割れ

今年前半のプライマリー領域の患者数は、患者数が多い疾患の上位20のうちの全てで前年と比較して少なかったということが全国の2万人以上の医師への調査で明らかになりました。

最も大きく減少したのは花粉症で31%減、最も減少が小さかったのは慢性心不全で2%だったとのことです。

その他、整形外科領域では、骨粗鬆症が11%減、変形性関節症が9%減、腰痛症が8%減でした。

循環器領域では、肥満症が18%減、高トリグリセリド血症が7%減、高コレステロール血症は5%減、高血圧症は4%減でした。

糖尿病領域では、2型糖尿病は6%減でした。

精神科領域では、うつ病・うつ状態が9%減、不眠症は7%減でした。

この結果を見てみると、抗アレルギー薬が主力のMRはめちゃくちゃキツイですよね。

マーケットが前年よりも3割減でスタートしてますから。

ただでさえ、抗アレルギー薬は花粉症シーズンでは花粉の飛散量によって大きく売上が左右されますが、2020年のスギ花粉は平年の半分以下の飛散量だったようですね。

来院した患者数も昨年の7割ということを考えると、抗アレルギー薬MRにとっては厳しいシーズンだったんじゃないかと思います。

整形外科領域でも、平年は安定して売上が推移するはずの骨粗鬆症薬が11%というのは辛いですね。

もしも会社がMRの販売目標の救済措置をしてくれなければ、前年同期比で110%でも達成しないことになってしまいます。

私の会社でも前期は販売目標に救済措置がありましたが、訪問を自粛していた6月までは無条件で目標100%達成とみなしてくれる会社も多かったみたいですね。

その他、生活習慣病薬の多くは5~10%程度減になっていますが、生活習慣病薬で前年比5%アップさせるのって大変ですからね。

ほとんどのMRが特に今年の前半の数字には苦しんだと思いますし、マーケット自体がこれだけ縮小したことがわかると苦しんだのも納得という感じです。

7月以降は患者数が戻り基調になっているようですが、11月以降の第3波が来そうな雰囲気をみると、また今年の冬から来年にかけての目標達成はいばらの道になりそうです。

患者数減少はプライマリーだけじゃない

新型コロナの流行で病院への通院もし辛くなりましたから、薬の売上が減るのもわかります。

プライマリー領域の疾患ならまだ受診を引き延ばしたり、減らしたりしても、今すぐにどうこうなりにくい。

でも命にかかわるような重い疾患なら、患者数の減少や薬の処方数はほとんど減ったりしていないと思っていました。

でも、実際には重い病気の患者さんまで来院しなくなっていたみたいです。

2020年7月に外来・入院とも患者数復調続く、予定入院患者減少のトップは「胃がん」―GHC新型コロナ分析第5弾 | GemMed | データが拓く新時代医療
新型コロナウイルス感染症による患者数の動向を見ると、5月分データでは入院患者数の前年同月比は20%超と大きく減少したが、これを「底」として、6月分データでは同じく15.3%減、7月分データでは同じく9.7%減となり、患者数は回復してきている—。 ただし、がん患者数を見ると、がん種によっては「依然として高い減少幅」を示し...

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンという医療経営のコンサルティングを行っている会社が調査した結果によると、今年始めの新型コロナの拡大以降、予定入院だけでなく緊急入院においても様々な疾患で前年比20%前後も減少していたようです。

特に、肺炎やウイルス性腸炎、急性気管支炎などで緊急入院が必要だった疾患では、50%~90%近い前年比減の期間があったという、衝撃の結果が出ています。

それら緊急入院が必要な疾患については、3-5月に比べると6-7月は前年比の患者数は戻ってきてはいます。

しかし、なんと胃がんや肺がん、前立腺がんなどの命にかかわる疾患までもが軒並み前年比で大きく減少しているというのが更に衝撃です。

胃がんなどは7月でも前年比21.7%減という驚愕の数字が出ています。

要因としては、健診などを延期したことが考えられるようですが、今年の3月~6月くらいまでは健康診断に行ける雰囲気ではありませんでしたからね。

しかし、新型コロナが拡大していたとしても、ガンがみつかって数か月でも放置しておくのは命にかかわりますから、ここの数字はなるべく減少しないでほしいですよね。

緊急入院についても、今年の春先の状況を思い返すと、なかなか救急車を呼ぶのがためらわれる感じではありましたが、狭心症や肺炎などはこういう状況でも躊躇せずに救急車を読んだ方が良いです。

まあ、なんにせよガンや狭心症のような入院が必要な患者さんでさえ前年比で30%、40%と減っていることを考えると、自分が扱う薬に関わる疾患も相当来なくなっていたんだろうなあ思いますよね。

これからも受診抑制は続くか

2020年11月現在、日本でも再び感染者が増加してきています。

重症者については春先より少ないものの、このまま感染者が増えれば冬にはまた医療崩壊が問題になってくる可能性があります。

ガンや狭心症などの重い疾患の患者さんよりも、新型コロナの軽症者を優先させるのもどうかと思いますね。

しかし、新型コロナを疑う患者さんを同じ病院内で診察するのであれば、今年の春先と同じように他の疾患の患者さんの受診抑制はまた起こってしまうでしょうね。

どこかの国のように、新型コロナの検査は全て屋外や別棟で行うようにしなくては、本当に医療を必要としている患者さんが病院に行けなくなってしまいます。

MRの売り上げ目標も厳しいですが、それよりも上記のような重い病気の患者さんが平年並みに病院に来られるように体制を整えてほしいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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