MRの仕事

競合メーカーにハメられてコンプライアンス違反を刺されたMRの話

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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

医療用医薬品の販売情報提供活動ガイドラインが施行されてから、MRの仕事に付加価値をつけるのが更に難しくなりましたね。

まあ、百歩譲ってスパイを配置するのはいいとして、それなら顧客側にもルールの周知を徹底してほしいものです。

今となっては到底できない要求をしてきては、お断りをすると怒り出す顧客が多すぎです。

しかし、「証拠が残らなそうなことならちょっとくらい・・」と思ってそんな顧客の要求をのむと大変なことになりかねません。

今回は、とあるメーカーの知り合いMRから聞いた呆れる話について共有します。

競合メーカーと顧客がグル!?

あるメーカーの知り合いMRから聞いた話なのでただの噂話です。

とあるメーカーがクリニックから、「自社製品の関連疾患について、スタッフにもわかりやすいようにレクチャーしてほしい」という要望を受けたそうです。

当日、要望を受けたMRはわかりやすくしようと、自社製品の説明会スライドを少し加工して説明会に望んだそうですが、説明会を聴講していたスタッフに写メを撮られてしまったそうです。

その写メはなんと、説明会を行ったMRの競合メーカーのMRに渡され、公競規に提出されてしまい、会社からお咎めを食らったということだそうです。

知り合いMRはこのクリニックが販売情報提供活動ガイドラインのスパイになっていたんじゃないかと言っていましたが、私は競合メーカーと顧客がグルでこのMRをハメたとしか思えませんでした。

だって、ただのスパイだというなら、競合メーカーに写メを渡さないですしね。

しかも、クリニックから競合メーカーのMRに写メを渡しているくらいですから、この競合メーカーMRはクリニックと相当強いコネクションがあると思われます。

それなら、疾患についての説明ならこの競合メーカーに頼めば済む話ですが、敢えてそうしていない。

刺されたMRは、今期の賞与0円と一番下の評価が会社から言い渡されたそうです。

そして、そのMRの上司も管理不行き届きということで、評価を下げられたみたいですね。

コンプライアンス違反が見つかると、自分だけでなく上司など他人にも迷惑がかかるので本当に気をつけたいですね。

それにしても、説明会スライドを加工してしまったことは、間違いなく今の時代にそぐわないことで言い訳ができないですが、競合メーカー経由で報告されるなんて、なんとも姑息なことをするもんですよね。

会社によっては、競合他社のコンプラ違反を刺せばMRの評価アップに反映されるところもあるらしいです。

証拠が残らないだろうと思っていても、今はスマホで写メを撮ったり音声を録音したりできますから、違反行為をしないようにした方が賢明です。

危ない橋を渡って数字目標を達成させようとするくらいなら、達成なんてさせない方が良い時代です。

ましてや、顧客のご機嫌取りのために要望に応えることなんてせず、きっぱりと断ったほうが良い時もあります。

MRの仕事に対する意識も変えていかないと、このMRのようにドツボにハマりますよ。

まとめ

「まだスライド加工しているMRいたんだー」とちょっと呆れましたけど、競合メーカーもハメてくるんだとしたら、決して他人ごとではないですよね。

自分の評価にならないのならただの愉快犯ですが、自分の評価になるから、わざわざそんな手の込んだことをするんでしょうからね。

コンプライアンスの遵守にはより一層注意を払いたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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