こんにちは。
現役MRのリョウタです。
どこの会社でも、MRから所長に昇進するときはたいてい転勤になると思います。
わりと遠くの営業所の所長になることが多いですよね。
「遠くしか空きがないから」というのが理由ということもあると思いますが、大手だとMRと所長の仕事の違いについてよく理解しているからワザと遠くに配属させるということも多いと思います。
そんな中、私がいる会社ではMRから所属している営業所でそのまま所長に昇進している人が何人かいます。
「それは所長も部下のMRもやりにくいだろうな~」と思って見ているのですが、やっぱりやりにくいみたいです。
その営業所のMRから話が聞けたので、今日はその件について共有したいと思います。
もともと仕事しなかったMRが所長へ
もともとはMRだったAさんは、たいして仕事をしていなかったのにもかかわらずたまたま上司とウマが合うということで所長に昇進しました。
AさんはMR時代には典型的な「他人任せMR」でめんどくさがり。
報告書類の提出の度に「めんどくさいな~。こんな書類意味ないでしょ!」と文句を言っていたそうです。
説明会や講演会など手間がかかる仕事は大嫌いで、他の営業所員と比べてもほとんどやっていなかったそうで、どうしてもやらなければならない大学の医局関連の講演会は他のメンバーになすりつけてやらせていました。
少し遠くの講演会の応援に行くときにはいつも昼間に現地に入ってひと通り観光をしてから参加していたということです。
こんな仕事ぶりなのに、上司に媚を売るのだけには相当長けていたそうで、その時の所長とウマが合うというだけで所長に昇進させてもらったのだとか。
そのタイミングでちょうどそこにいた所長が本社に異動になったため、Aさんはそのまま同じ営業所で所長として仕事することになったそうです。
営業所メンバーもほぼ同じままです。
説得力ゼロの所長に
今まで同じMRで営業所の同僚だったAさんがいきなり翌月から自分たちの評価者になるっていうのは、どう考えてもやりづらいですよね。
まずAさん自身がやりづらいのはわかります。
今まで一緒になって会社のグチを言い合っていた同僚に、今度は自分が会社の立場になって部下として動かさなければならないんですからね。
中には年齢が上の人もいますから、指示したり評価したりするのは難しいんでしょうね。
しかしそれ以上に、Aさんの場合は部下の立場の方がやりづらいと思います。
それは、MRだった時に散々文句言ったりやるべき仕事をやらなかったりという姿を同僚に見せてきたからですね。
Aさんが夜の講演会の手伝いに昼間から行って観光していたり、講演会などを年下の同僚MRに押しつけていたのを他のメンバーも見ています。
それなのに、所長になったからと言ってまともなことを言ったとしても素直に聞き入れられませんよね。
MR時代に誰からも認めてもらえるほど一生懸命やっていれば、同じ営業所で所長をやることになっても文句言う人はいないでしょうし、むしろ仕事ぶりを知っている人ばかりだと信頼してもらい易いかもしれません。
同僚から部下になった人たちに認めてもらえるかどうかはまさにMR時代のその人次第ということですね。
ただ、他の営業所から異動してきた所長と違って、Aさんのように同じ営業所で所長になった場合は失った信頼を取り戻すのはめちゃくちゃ困難なんじゃないですかね。
何を言われても説得力ゼロですし、ことあるごとにMR時代のAさんの立ち振る舞いが脳裏をよぎってとてもじゃないですけど言われたことを素直に受け入れられない気がします。
保身のためにやたら細かい
もともとがそんな感じのAさんは、特別マネジメント力があるとかリーダーシップがあるわけではないのに所長になってしまったものですから、所長になってからは顕著に保身に走るそうです。
営業の立場からの主張や提案を本社側の人間にすることはほぼなく、完全にイエスマン。
社内の仕事を最優先にしていて、現場の仕事に協力する姿勢が皆無だと。
所長は営業所MRとの定期的なコーチング同行が義務付けられているのですが、それもまともにはやっていないみたいです。
講演会の企画なんかにしても、ストライクゾーンを極端に狭めてど真ん中の安全なやつしか認めてくれないんだそうです。
日当の精算すら、日報と突き合わせて外勤の証拠があるかどうか確認する徹底ぶり。
自分がMRの時には昼から観光に出かけて日当を請求していたのに、どうやってそんな上司と良い仕事ができるんでしょうかね?
今そこの営業所のMRの方たちは紳士的な方ばかりなのであまり社内でも問題になっていないようですが、何か問題が出てきたときには一気に不満が爆発しそうな気がすると言っていました。
まとめ
Aさんが所長に昇進する時、「Aさんが自分の所長になるならこんな会社にはいられない」と言って会社を辞めていったMRまでいましたから、本来はそういう人が所長になってしまう会社が変なんですけど。
自己保身ばかり優先する管理職はどこの会社にでもいると思いますが、そういうタイプの人が同じ営業所で所長に昇進してしまうと大変なことになってしまいます。
Aさんは他の営業所の所長になっていればまだそこまでやりづらいということもないんじゃないかと思いますが、同じ営業所で所長にならなきゃいけない理由があったのかどうかはわかりません。
どちらにしても、こんな面倒なケースには遭遇したくないものですね。
会社組織というのは大きければ大きいほど、それが正しかったとしても変えられない理不尽な場所ですから、「他の営業所で所長になった方が良い」と提案しても変えられないでしょうけどね。
それにしてもAさん、鋼のメンタルですよね。
私がAさんの立場なら後ろめたくて所長なんてやれません。
皆さんはどう思いますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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