こんにちは。
現役MRのリョウタです。
政府は高騰する医療費をシャカリキに抑えにかかっていますし、すでに人口が減少している日本では、医薬品市場も縮小していくことが目前となっています。
そうなると当然製薬会社の利益も伸びにくくなりますし、社員の給料も上がりにくくなっていきます。
外資系や海外売上高比率が高い内資系だと、まだアジアなどの新興国の売上の伸びでカバーされるかもしれませんが、ドメスティックなメーカーは厳しくなるんじゃないでしょうか。
将来について多少なりとも不安を感じる方は何かしらの手を打っていきたいところですが、どんな対処法があるでしょうか。
今回は、給料が上がりにくくなることを予測して行う対処方法について考えてみたいと思います。
給料が上がらなくなったらどうするか
新型コロナウイルスの第3波がきて感染が拡大しています。
Go to トラベルやGo to Eatの影響か、それとも単に気温が下がってきて流行しているのか、その両方かはわかりませんが、これだけ感染が拡大するウイルスがワクチンや治療薬が出てきたとしても、ほぼ感染しなくなるということはあるのでしょうか。
もしも、インフルエンザと同じように残っていくとしたら、これまでのように高齢者が気軽に病院に診察に行くということはなくなるのかもしれません。
そうすると、病院やクリニックの収益はもちろんですが、製薬会社にも収益が回復してこないところが出てくるのではないでしょうか。
ただでさえ、日本の医療用医薬品市場は一部の高額医薬品に支えられてかろうじて横ばいになっていますが、間もなく減少に転じる可能性が高くなっています。
それを見越して各社とも海外展開を急いでいるのですが、内資系中堅メーカーの中には未だにほとんど海外で売上を伸ばせていない会社が散見されます。
そういう会社を筆頭に社員の給料が上がらなくなるというのは、容易に想像ができますね。
日本人社長は思い切ったリストラをしないことも多いですから、それも平均給与を下げざるを得ない理由になると思います。
それが今からわかっているならどうするか?
主に4つの対処方法が思い浮かびます。
1.良い成績を出し続ける
ひとつ目は、これまでよりもさらに仕事に打ち込んで良い成績を出し、会社にとって必要な人材になるということです。
MRが売上を伸ばすためにできることが少なくなってきている中、さらに新型コロナで会うこともできない医師までいるので、思うように売上の成績を伸ばすというのは難易度が上がっていますけどね。
それなら、社内で求められている仕事を率先してこなし、営業活動で上手くいったことを成功事例として報告して社内で有名になることで高い評価が得られるようになると思います。
給料が上がりにくくなっていくと言っても、成績優秀者へのインセンティブはあるはずですので、その分をカバーするだけの昇給や昇格を勝ち取れば、年収を上げていくことは可能だと思います。
2.副業をする
社内で良い成績を出し続けるだけのモチベーションが湧かない人は、副業をすることを考えた方が良いと思います。
サラリーマンが副業でお金を稼ぐ方法は増え続けていますが、結局はどれもある程度根気よく努力しないと稼げるようにはなりません。
それでも、MRは時間を自由に使いやすいですし、継続していけば両立できる副業もたくさんあると思います。
自分の好きな趣味を仕事にしてマネタイズできるようになるのが一番ですが、特に趣味やのめり込んでいることがないという人は、とりあえずクラウドソーシングからやってみることをおすすめします。
クラウドソーシングは、手数料をけっこう取られますし、そもそも単価が一般的な相場よりもかなり安いのでガンガン稼ぐということは難しいかもしれません。
仕事を受ける人よりも、頼む人においてメリットがあるサイトなんですよね。
しかし、本業のMR以外でお金を稼いだことがないという人にとっては、少しの金額でも入金されるとけっこう感動的ですし、副業でお金を稼ぐイメージを持つことができるという点でおすすめです。
しかも、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトにはいろんな仕事が依頼されていますが、それらは要するに世の中から「需要がある」仕事だということです。
ということは、クラウドソーシングサイトで依頼されている仕事を受けられるスキルを身につけることができれば、副業として、いや本業としてお金を稼ぐことができるようになるかもしれないということです。
そういう意味でも、クラウドソーシングサイトは一度見ておいて損はないと思いますよ。
CrowdWorks3.転職する
「あくまでも本業で」ということなら、やっぱり転職は外せないと思います。
私も一つの会社でというよりは、転職によって年収を上げてきました。
転職をすることで、私の年収はこの10年でほとんど2倍になりましたが、1つの会社にいつづけると相当出世しなければ10年で2倍になるのはなかなか大変ではないでしょうか。
少し前までMRが増え過ぎたこともあって、今はMRがリストラされて減少していますし、新しい募集も少ないですが、これはいずれある程度出てくるようになってくると思います。
ただし、これまでのように常に何社もの募集が年がら年中出っぱなしということはもうないと思いますので、転職したい領域やどんな会社かということを決めて、それに近い会社の募集が出てくるのを待つというのが鉄則になってきます。
それには、日頃から情報収集が必要になりますので、エージェントの人に希望の募集が出てきたらすぐに教えてもらえるように関係を作っておくことが必要になります。
4.諦める
そもそも、年収が上がらなくなったとしても、あるいは多少下がっていく局面があったとしても、今が貰い過ぎなんだから多少は仕方ない。
そこまでお金に執着していないし、生活できるだけのお金があればそれでよい。
仕事に必死こいたり、副業や転職にかける時間があるなら、今しかできないことに時間を使いたい。
このような価値観も当然あると思います。
MRの平均年収はサラリーマンの中ではかなり高いですし、その傾向はこれからも変わりにくいですので、「なるようになる」と考えてこれまでどおりに過ごすというのも一つの選択肢かと思います。
先のことを一生懸命予想しても当たらないことが多いですし、どうなるかわかりませんからね。
まとめ
多くのMRは1だけを選択するんじゃないかと思いますが、私は個人的に1は避けたいです。
なぜなら、1が最も逆風に逆らう行動だからです。
これまでは国内の医薬品市場はまだ堅調と言えましたが、これからはマーケットの縮小幅が加速していくと思いますので、そうなると個人の力ではどうにもならなくなります。
もともと、医薬品市場、担当製品の全体市場、担当エリアの事情、担当施設の事情、さらに会社の事情などが良好な場合にはMRも成果を出しやすいですが、これらが1つ、もしくは複数悪化していくごとに目標を達成しづらくなっていきます。
ほとんど全てが逆風の場合、個人の力でそれらをひっくり返すのは至難の業です。
そんなところで必死に頑張るより、追い風のところに行った方が前に進みやすいに決まっています。
2や3はまさにそういう行動だと思います。
私はMRとして3回の転職をして年収がほぼ2倍になりましたが、それは私のMRとしての実力が2倍になったわけではなく、ただ単に追い風が吹いている所に移動しただけです。
しかし、ここからもう3回転職できたとしても、年収がここから2倍にはなりませんから、私はもう転職をするつもりはありません。
ただ、転職は短期間で年収を上げるための効率的な方法ですし、内資系中堅メーカーのMRの方は外資系に転職することで年収が大きく上がる可能性がありますから、狙ってみると良いんじゃないかと思います。
いずれにしても、MRで年収を上げていきたい人は今後どうするか、深く考える必要が出てきているんじゃないかと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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