30代、40代MRの転職

40代でGP担当MRなら将来についてすぐ考えるべきという話

30代、40代MRの転職
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こんにちは。

現役MRのリョウタです。

昨日の記事で、GPのMRは将来のリストラ候補筆頭

という記事を書きましたが、その中でも

年齢が40代以降でプライマリーのGP担当MRは超ハイリスク群です。

今後について、どうなっても収入を確保できるよう、

やれることはすべてやっておいた方が良いという話を

書いていきたいと思います。

現在40代のプライマリー薬MRに将来はない

「自分はプライマリーのGP担当MRだが、

長年実績を伸ばしていて全国トップ10に入ったこともあるし、

担当エリアでは一番強い施設もいっぱいあるから

リストラなんて自分には関係ないよ」

こう思っている40代以上のMRの方、あまいですよ。

ひと昔前まではそれでよかったんですけど、ここ数年で

状況が完全に変わりました。

政府による定年退職70歳への引き上げ

厚生労働省は、2020年2月4日に

「高年齢者雇用安定法」の改正案を閣議決定しました。

今年の国会でこの改正案が成立すれば、2021年4月から適用されます。

この改正案では、新たに4つの項目が追加されて7項目になっています。

・定年退職制度の廃止

・定年を70歳まで延長

・希望者全員に対し70歳までの継続雇用

➡上記3つの中から1つ以上を導入しなければならない

・他の企業への再就職のあっせん

・フリーランス契約への資金提供

・起業支援

・社会貢献活動参加への資金提供

この法律が施行されれば、働きたい場合は

70歳までMRとして働けるようになるかも・・・

と思うかもしれませんが、私はむしろ逆だと思っています。

というのも、日本企業のトップであり、ベンチマークである

トヨタ自動車の豊田章男社長が2019年5月の会見で

「雇用を続ける起業へのインセンティブがもう少し出てこないと、

なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」

とのコメントを表明しています。

経団連の中西会長も、

「企業は従業員を一生雇い続ける保証書を持っているわけではない」

と言って現行の雇用制度の見直しを求めているんです。

代わりに40代や50代が犠牲に

つまり、政府がより高齢者まで継続的に雇用させようというのに対し、

企業側は「ムリだ!」と言っているんです。

日本企業の国際競争力はどんどん低下していますので

海外でグローバル企業に勝っていくためには

終身雇用に溺れて生産性が世界一低い日本人の雇用を

これ以上引っ張っていくことはできない局面に来ているんです。

だから、政府から「従業員を70歳まで雇用しろ」と言われたら

表面上、60代を残して制度を守っているように見せかけ、

代わりに40代~50代をもっと積極的にリストラするしか

方法がなくなりますよね。

既に、製薬メーカーに限らず大手企業で先陣きって

リストラしている会社はありますが、

リストラが増えるのはむしろこの法案が可決してからだと

思いますよ。

数年後には、あたりまえのように45歳くらいが

日本のサラリーマンの定年だと認識されるようになる

かもしれないとすら思います。

最もMRとしての市場価値が低いオーバー40のGPMR

こうなると、いちばん価値が低いのは

40歳以上かつGP担当のMRです。

なにせ、もともと1MRあたりのマーケットが病院よりも小さいし、

プライマリー薬自体もジェネリック化して縮小していくし、

新薬が出ないしで、生産性が低いのに給料だけは高いんですから。

冒頭のように、「オレは売っている」と言っても

縮小していく市場で成果を出しているだけでは評価されません。

しかも、40代にもなってヒラのMRのままということが

そもそも現場で何かの問題があって昇進させられていないと

判断されるので、会社から見たらそちらの方が

リストラ対象にする理由としては十分です。

これだけプロモーションコードが厳しくなってきている中で

個人パワーがあまり通用しなくなっているのは会社も

承知していますし、1人だけ売れ過ぎていると、逆に

コンプライアンス違反を疑われるリスクになっても

不思議ではありませんしね。

米国のMR数はピーク時の3分の1以下

最初から終身雇用などという概念がなく、

雇用の流動性が非常に高いアメリカでさえも

MRの全体数はピーク時の3分の1以下になっているそうです。

今の人数は58000人くらいで、日本と同じくらいか少し

少ないかも知れません。

しかも、日本と違ってCSOの割合がかなり多く、いわゆる

正社員のMRが何千人もいる会社はありません。

日本の3倍近くの人口がいるアメリカでこの状況ですから、

終身雇用制度で必要以上にMR数が積み上がってきた

日本のMRの適正数はどのくらいか、考えただけで

怖くなってしまいますね。

40代のGP担当MRこそ転職や副業に真剣になるべき

日本だけが、社員に優しい終身雇用制度を

いつまでも維持できるはずがないんです。

だから、ある意味この流れは必然です。

アメリカの流れは10年遅れで日本に来ると言われます。

アメリカは2000年の初めころからMRの減少が始まっています。

日本も2013年をピークにMR減少が始まっていますから、

MRについてもアメリカを見れば近い将来がわかるんです。

そういう未来が来てしまってからでは遅いんです。

「自分は大丈夫だろう」と思っている人、ヤバいです。

今から備えておくことが大切ですよ。

転職や副業についてはこちらの記事をご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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