MRのアーリーリタイア

FIREするために必要な資金はどのくらいなのか

MRのアーリーリタイア

こんにちは。

現役MRのリョウタです。

アメリカの若年者層で密かにブームになっている”FIRE”つまりアーリーリタイアメントをしたいという人は日本でも年々増えているようです。

製薬会社はホワイト企業が多く年収も高めで満足度が高い業界のため、比較的アーリーリタイアを望むMRは少なめの印象ですが、それでも若手のMRと話していると40代以上のベテラン層に比べても明らかに価値観が違うという印象を受けます。

でも、じゃあ具体的にどのくらいの金額を貯めれば間違いなく会社を退職しても大丈夫なのかについて示している情報はあまりなく、示されている金額もバラバラでどれが正解なのかよくわからないので真剣に取り組みにくいという悩みがあったかと思います。

しかし、先日紹介したTrinity Studyは非常に信頼性が高いデータであり、金額的な目標金額が明確になっていますので、FIREを目指している人はまずはこのデータに従って目標を決めるのが良いと思います。

目標金額は年支出の25倍で決まり

先日、アメリカのテキサス州にあるトリニティ大学で研究された”Trinity Study”について共有させて頂きました。

この研究では、1926年から1995年までのおよそ70年間の米国株式市場と債券市場のパフォーマンスを基にしてそれぞれ〇%:△%に分散投資しながら毎年□%ずつ取り崩して引き出した場合、15年後、20年後、25年後、30年後にそれぞれ□%の確率で元の資産が0にならないかを分析しています。

この研究の結果、毎年引き出す金額を3%にすると、なんと15年後から30年後のいずれにおいても100%の確率で資産が0にならないという結果になっています。

しかも、株式と債券の割合を100:0にしようが0:100にしようが100%の確率で資産が0にならないことは変わりませんでした。

ちなみに、毎年引き出す金額を4%にしても資産が0にならない確率は98%を下回ることはありませんでした。

さらにそれだけではありません。

株式と債券の比率を75:25に分散して投資した場合、毎年4%引き出しても、30年後には0にならないばかりか株式や債券からの利益によって元の資産は最低でも1.5倍、最高だと16倍、平均で9倍に膨らむという結果が得られているのです。

つまり、米国の株式指数と債券に75:25で分散投資をしておけば、毎年4%程度は資産を取り崩しながら生活しても最低30年間は100%近い確率で資産を増やしながら生活することができ、30年以内に少なくとも1.5倍、平均的に9倍、もしうまくいけば16倍になるかもしれないということです。

そして、年間支出の25倍の投資金額を用意することができれば、毎年取り崩すことができる4%は年間支出と同額になるということですね。

Trinity Studyでは約70年分の事実を基にして計算されていますが、この後さらにTrinity Studyを2017年までフォローした分析をThe American College of Financial ServecesのWade D.Pfau教授が行っています。

3%4%5%6%7%8%9%10%
100% Stocks        
15 Years1001001009079696754
20 Years100100928271624840
25 Years10099827263544028
30 Years10094786756433721
35 Years10091765952362614
40 Years1008970553828219
75% Stocks        
15 Years1001001009782726047
20 Years100100958168534526
25 Years100100846959472812
30 Years1009878594837133
35 Years100936955382652
40 Years10092664530620
50% Stocks        
15 Years10010010010085725036
20 Years10010099796241275
25 Years1001008560442271
30 Years1001007046251020
35 Years1009759349520
40 Years1008745170000
25% Stocks        
15 Years1001001009977603819
20 Years1001009564472281
25 Years100100664622910
30 Years10087442110300
35 Years100712297200
40 Years9845900000
0% Stocks        
15 Years100100999064382313
20 Years100957741261130
25 Years977938259300
30 Years834422103000
35 Years7228972000
40 Years6211000000
The Trinity Study And Portfolio Success Rates (Updated To 2018)
By Wade Pfau(Forbes.comより)

ごく最近までフォローされたこのデータでも、米国の株式と債券の比率を75:25に分散投資し年間4%ずつ取り崩していくと30年後に0にならない確率は98%、40年後でも92%でした。

この研究では元の資産の増加率については検討されていませんでしたが、過去90年分のデータに基づけば4%ルールを実践すれば極めて高い確率で30年程度は資産が尽きることがないという結果が得られそうです。

ただし、新型コロナによって世界的な経済変動が起こり、世界的な低金利とマネーサプライの増加がしばらく続くことが予想されます。

これらは過去100年の歴史を見ても例がないほどですので、今後30年、40年に渡って同じルールが通用するかは少し不透明ではあります。

しかし未来を予測することは難しいですので、私たちにできることは過去の事実から成功確率が高かった手法を実践し、その時の状況に合わせてリスクヘッジをしていくということしかないのかなと思います。

もしも想定外に資産の減少が早くなればその期間限定で勤めに出れば良いですし、FIREしても自分でお金を稼ぐスキルを磨いていけばそもそもそんな心配が必要なくなる可能性だってあります。

年間支出が400万円だとしたら、年間100万円稼ぐだけでも取り崩す金額を1%減らすことができ、資産の減少を劇的に遅らせることができます。

勤めに出ている間に株式市場が再びアウトパフォームすれば再びFIRE状態に戻れば良いのです。

期間限定の年収100万円ならなんとかなりそうですよね。

これなら、セミリタイアのつもりで気楽にFIREすることができるんじゃないでしょうか。

最もハードルが高いのは年間支出の25年分を貯めることなんですが(笑)。

まとめ

年間の手取り収入の半分に支出を抑え、残りを貯蓄にまわしても25年かかることを考えれば決して楽な作業ではありません。

なんとかしてもっと早く資産形成できる方法を考える必要があります。

結婚してパートナーがいる方はダブルインカムで頑張ればかなり早くいけます。

夫婦でMRだったりして年収が同じくらいなら、8年くらいで25年分を貯蓄できる可能性がありますね。

これならかなり現実的かと思います。

また、FIREする前から投資を始めるというのも現実的な方法かと思います。

もちろんリスクはありますが、分散して投資することでリスクは抑えられます。

さらに少額から始めることで経験値も上がります。

これから投資を始める方は、まずNISAやiDeCoを使って米国のS&P500指数に連動しているETF(SPYやVOOなど)を毎月や3か月に1度など決めて少しずつ購入することでかなりのリスクを排除することができます。

このへんの情報はインターネットで検索するとたくさん出てきますので、少し調べたらあとはとにかく少額からやってみるのが良いと思います。

FIREを目指すMRの方が目標金額を決める際の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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